2014/04/05(土)22:16
殺人の告白
15年前に起きた連続殺人事件に関わる2人の男性―
一人は、その事件が時効になった途端、マスコミの前に姿を現し
その殺人についての詳細を書いた自叙伝を発表。
ルックスの良さも相まってスターになっていく男性。
もう一人は、婚約者を拉致され、その生死さえも分からない状態のまま
その事件を追い続けている刑事。
…の物語。
☆★☆ネタバレあり☆★☆
まず、その殺人事件というのは
『殺人の追憶』(ポン・ジュノの監督)で扱われているのと同じ
実際に起きた事件が元ネタ。
ああ、だから
原題はズバリ『私が殺人犯だ』なのに、邦題は『殺人の告白』となっているのね。
題材からシリアスな心理劇みたいなのを想像していたのだけど
観てみたら、派手なアクションシーンがあり
結構ハード、かつコミカルなもので
「えっ、コレってもしかしてコメディだったの?」と驚いた(笑)
後半はシリアスになっていくし、会話劇の要素も入る。
ドンデン返しもあるし
復讐譚に残酷描写に…と
韓国映画らしい作り。
良くいえば
サービス精神満載のエンターテインメント作品になっている。
悪く言えば
ちょい散漫かなあ…(^^;)
サービスといえば
“殺人犯”ドゥソクを演じるパク・シフ。
そのルックスで人気が出ちゃう役なくらいだから
実際にイケメンだった。
写真で見た段階では「別に好みじゃないしぃ」って感じだったんだけど>ぉ
『王女の男』はチラ見程度だったし
『殺人の追憶』のソン・ガンホのファンだったりする私なもので
映像では、やはり綺麗(^^)
顔だけでなく、立ち姿も。
ちょっと興味深かったのは
プールのシーンでの水着姿は、まさにサービスシーンなんだけど
それだけでなく
直後に続くカーチェイスシーンでは
水着の上にガウンを羽織っただけなので
美脚が丸見えになるのは勿論
下側からカメラが追っていくという徹底ぶり(笑)
終盤でのスーツ姿も長い&細い脚線美が際立っていた。
―と
セクシー美女を愛でるオヤジの様な鑑賞の仕方をしてしまった(*^^*)
そのため、後半で登場する“J”という男性のキモさが目立ったな。
これはこれでオイシイ役だな。
そしてラストで刑事ヒョングが取った行動は賛否両論だとは思うけど…
それは日本人の感性にとっては…かもしれない。
復讐譚が多い韓国映画としては妥当だったかも?
『殺人の追憶』の方はカタルシスのある終わり方ではなかったからね。
それに対する一つの答なのかも?
ヒョングの婚約者は
女性として一番残酷な目に遭わされたと言えるから
あれでも生易しいって気もするしな。
それでもラストのあの写真はどうなのか?
っちゅー気はする。
まあ、ヒョングを肯定しているとか讃えているとかいうよりも
それまで反対され否定されてきた彼が、やっと受け入れられた
ってことかもしれない。
少しは救いがなくっちゃね。
『私が殺人犯だ』 2012年/韓国
監督/脚本:チョン・ビョンギル
出演:
チョン・ジョエン(ヒョング)、パク・シフ(ドゥソク)
チョン・ヘギュン(J)、キム・ヨンエ(スヨンの母)
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