薬師堂だより

父立ち日今は静かに花の中

　今日は父の命日です。
　墓参りに行くと、墓の周りも桜が満開になっていました。
　父が亡くなった時は現役で、彼岸で帰省していました。　
　２２日に元気がないので主治医に相談すると、環境が変わった方が良いかもしれないと言うことで、社宅に連れて帰りました。
　２３日は趣味のジョギングの為に、新しい靴を妻が連れて買いに行きました。
　２４日は出勤の時「行ってくるよ」というと蒲団の中から「オー」という声がしました。
　任された仕事をしていると、「父が救急車で運ばれた」という電話がありました。
　引き継ぎを誰に頼むか思案しているうちに、「父死亡」という連絡が入りました。
　急いで引き継ぎの帳簿を作り、何とか引き継ぎを済ませて病院に駆け付けました。
　医師の診断書は死亡まで４５分と記録がありました。
　それから慌ただしく秩父の隣組の人に連絡し、妻と父は先に帰り、私は警察署の検証で異常なしという書類を頂いてから帰ってきました。
　母は１２月３０日に、義父は１月２日に亡くなっていて、父も彼岸明けの翌日に亡くなり、わが家の親は何でこういう日に亡くなるのかと思ったものでした。　
　慌ただしい日々で、桜が咲いていたのかどうかも考える余裕はありませんでしたが、今日はゆっくりとした時間が過ぎて行きました。