自宅でできる 郵便検診キット
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今回から、不定期ですが「病院で行われる血液検査のお話」をしたいと思います。
第1回目は、赤血球数
人間の血液の約45%は血球という細胞から成り立っています。
血球には、赤血球・白血球・血小板の3種類がありますが、
その95%ぐらいは赤血球です。
赤血球の90%以上はヘモグロビンという蛋白から成り立っています。
このヘモグロビンが赤い色をしているため赤血球が赤く見え、
赤血球が多くを占める血液も赤く見えるのです。
さて、赤血球はどのような働きをするのでしょう?
一番主なものは、肺で取り込まれた酸素を全身に運ぶ働きです。
赤血球は中心部がへこんだ円盤状の形をしていますが、
とても小さく弾力性がありますので、
どんなに小さな毛細血管でも通り抜け全身に酸素を運ぶことができます。
そんな赤血球の寿命は約120日で、毎日何百億個も作られ同じ数だけ壊されていきます。
赤血球は生きていますので、出血した血液が時間がたつと黒くなるのは、赤血球が死ぬためなのです。
では、赤血球ってヒトの体の中にどれぐらいの数があるのでしょうか?
血液1マイクロ(マイクロは100万分の1)リットルあたり、
男性で約450万~550万個
女性で約400万~500万個
想像が付きますか?つきませんよね。
要するに「すごーくいっぱい」と言うことです(笑)。
赤血球の数が減ったらどうなるのでしょうか?
みなさん、よく「貧血」と言う言葉を聞きますよね。
貧血とは、この赤血球の数が減った状態を指します。
さて、貧血になった場合はどうなるのでしょう?
貧血になると、全身に酸素を十分に送ることができないため、
体がだるい、疲れやすい、めまい、頭痛、集中力がない、などの症状が出ます。
勘違いされている方が結構多いのですが、ここで言う貧血は、
一般的に言われる脳貧血(学校の朝礼でバタンと倒れたり、立ちくらみした等々)とは
違います。
それは、一時的に脳への血液量が少なくなったために起こる症状なのです。
貧血にも原因によっていくつも種類があるのですが、
とても長いお話になってしまいますのでここでは触れません。
次回は、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値のお話をします。お楽しみに
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