野球場日記

[パセ交流試合] カテゴリの記事

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• タイガース－合併球団　甲子園球場

  　昨夜からの断続的な激しい雷雨で、完全に中止やろうと思ってた。ところが、１２時すぎから晴れ間も出てきたので、急いで出発。　たどり着いた甲子園は、あの雷雨なんか嘘みたいに晴れ渡って、暑いくらい。　合併球団の紺のビジターユニフォームは、かつてブルーウェーブがＢｕ戦で着てたのとほぼ同じやから、見慣れたもんや。ただ、ネッピーとリプシーのビジターユニ姿は新鮮やった。　合併　１０１　００１　１００　４　阪神　０１０　０００　０００　１　　合：ユウキ(５．２)→吉田(０．０)→岸田(２．１)→加藤大()→()　　Ｔ：福原(５)→ダーウィン(１．１)→ウィリアムス(０．２)→渡辺(１)→太陽(１)　１回表。５番アレンセカンド後ろ先制タイムリーテキサスヒット。　２回裏。６番鳥谷右中間同点タイムリー二塁打。　３回表。３番北川サード強襲勝ち越しタイムリー二塁打。　６回表。代打ラロッカサードゴロの間に１点。　７回表。５番アレンセカンドゴロの間に１点。　９回表にも１死満塁と太陽を攻め立てた(痛烈なサードゴロで併殺)、合併球団の完勝。　合併球団の４得点はどれも、クリーンヒットによるものではなかった。だから、勝敗は球運の差だったと言えなくもない。しかし、先の塁を狙う走塁や、球に食らい付く守備は合併球団の方に多く見られた。それが点差につながった気がする。　好投の福原に５回で代打を出したのは、岡田監督にしては早い。腰痛の影響とか、まだあるんやろうな。　合併球団は走塁重視の姿勢が活きての４点。６回１死１・３塁で代打ラロッカの策もはまったな。　３回表、近い雷が聞こえた。その後、レインコートが必要な程の雨が降り、試合終盤にはまた暑い陽射しが戻ってきた。　トラッキー＆ラッキーとネッピー＆リプシーが、一緒にパチンコで１塁側スタンドへボールを弾き入れる。そういえば、バズーカができてから、グリーンスタジアム神戸の大パチンコ「ラッキーパチンコ」はなくなったな。　６回裏、ラッキー７の登場に備えて、ネッピーとリプシーが３塁アルプスとオレンジシート間の通路に出てきた。左右のファンにしっかりサービス。　狩野(Ｔ)　８番キャッチャー　右打者　キャッチャーながら、イニングの先頭打者でもすぐに打席へ向かう。全力疾走の走塁とともに、見てて気持ちがいい。

  2007年06月09日

• 合併球団－ベイスターズ　グリーンスタジアム神戸

  　雨は一瞬ぱらついただけで、天気はもってくれた。ロッテのクーリッシュと紺のキャップが今日の先着プレゼント。クーリッシュは初体験。甘いけどおいしかった。　工藤が今日もバックスクリーン左から３塁フィールドシートまで、ずっとサインをしている。クルーンもフィールドシートでサイン。　仁志と琢朗が三塁線から相手のノックを見て、話している。名人の２人やから、高度な守備技術の話かなと勝手に想像する。めっちゃ聞いてみたい。　ホッシー＆ホッシーナとネッピー＆リプシーの対決。今日はビーチフラッグで勝負。センターに立てたネッピーの三又の矛をビーチフラッグに見立て、ライトから奪いに走るのだ。　まずはホッシーナ対リプシー。ホッシーナが勝って、リプシーは芝生を叩いて悔しがる。あまりの様子にホッシーナが謝り、２人して抱き合っていた。　２回戦はネッピーの勝ちで、合計１勝１敗の引き分け。野球の方も今日で１勝１敗となるか。　ベイスターズはスタメンをベテラン中心でかためてきた。２番石井琢朗、７番鈴木尚、そして９番に金城。金城は１０００本安打にあと１本と迫ってから、足踏みが続いているという。今日生で記録達成の瞬間を見ることができるか。特に好きな選手やし、絶対見たいぞ。ただ、スタメン発表時にビジョンに映った顔が元気なさそうで、ちょっと心配。　合併球団は、ラロッカが昨日の試合中にけがをしたそうで欠場。北川が３番、アレンが５番に上がっている。　横浜　１００　０００　００１　２　合併　０１０　１０１　２１Ｘ　６　　ＹＢ：吉見(５．２)→ホセロ(０．２)→那須野(０．２)→岸本(１)　　合：ユウキ(６)→本柳(２)→加藤大(１)　１回表。４番村田ショートゴロの間に１点先制。　２回裏。７番後藤ショートゴロの間に同点。　４回裏。３番北川レフト勝ち越しソロホームラン。　６回裏。５番アレンレフトポール際タイムリー二塁打。　７回裏。ワイルドピッチで１点。代打水口レフト前タイムリー。　８回裏。４番ローズ左中間ソロホームラン。　９回表。代打種田セカンドゴロの間に１点。　金城の第１打席。２回２死１塁。外角の球をファールする姿が苦しそう。やはり調子はよくないのか。ツーストライク後に手が出ない感じで見送った球もあったが、判定はボール。　カウントはツーツー。思い切って振り切らせるためにエンドランはどうかと思ってたら、果たして１走相川がスタート。金城の放った強いゴロがファースト左を破って行くのを、３塁ベンチ上の席からしっかりと見ることができた！金城龍彦通算１０００本安打達成！　記念のボールが３塁ベンチに転がされて来る。金城は１塁ベース上で花束を受け取り、少し戸惑った様子を見せながら、ヘルメットを取って四方に頭を下げた。球場全体から拍手。相手の１塁側からも大きな拍手が贈られてるのがうれしい。　金城に対して僕の心に浮かんだ言葉は、おめでとうより「ありがとう」やった。こんないい場面を見せてくれて、ありがとう金城！　チェンジになってベンチに戻る金城を、ナインがハイタッチで迎える。金城の顔が紅潮してる。高ぶるものがあるんやろうな。　守備位置へ向かう金城。３塁側内野席からかかった声に手を挙げて、センターへ走って行く。今度はレフトスタンドからの金城コールに応える番や。　金城は９回２死からも、初球をピッチャーの足下に弾き返すセンター前ヒット。２００１安打目や。これで調子を上げてくれそう。　僕にとっては、金城の１０００本安打が、この試合のベストシーンとなった。ベイスターズは連敗を止められなかった。　吉見は調子よかったと思う。コントロールがよかったし、直球にも力を感じた。ただ、打線が援護できない間に少しずつ失点してしまった。リリーフ陣も流れをせき止められず。　打線が点取って助けてあげてほしいな。投手陣は開幕からよくやってると思う。佐伯も吉村も鈴木尚もいい当たりを打っている。あと紙一重で長打になったり、タイムリーになったりするんやろうけど。開幕から引っ張って来た仁志の打撃がやや下降気味の今、他の選手が打ちまくってチームと仁志を助けてほしい。　ゴールデンウィークに体感した強さは本物のはず。試合前の円陣なんかは連敗中でも案外明るく、凡退した打者は本当に悔しそうな表情でベンチに戻って来てる。やれるで。がんばれ、ベイスターズ。ＭＯＶＥ　ＯＮ。　試合後は久しぶりに「フラフープインワン」に参加。グラウンドに置かれたフラフープ目がけてスタンドからゴムボールを投げ、フラフープの輪の中に入ったら賞品がもらえるというゲームだ。　今日の目玉は「リムジンでゴーホーム」。当たったお客さんを家までリムジンで送ってくれるというサービスだ。ゑびすタクシー提供。車で来た人の場合は、代行運転もしてくれる。　僕が狙ったのは、マウンド付近の「ｉＰＯＤ　シャッフル」。「シャッフルてなんやねん。ｉＰＯＤ本体じゃなく付属品やったらどうしよう」と思ったが、ランダム再生を基本とする「偶然」がキーワードのｉＰＯＤということやったので。もう１つ「トライポッド」という品物も気になったけど、何かわからんし（キャンプの料理なんかで使う三脚のことだと後でわかった）、全部ｉＰＯＤに向かって投げた。　結局、１球も届かなかった。遠いしボールは軽いし、なかなか難しいのだ。今まで１度も賞品をもらえたことがない。ボールがフラフープの中に入ったことはあるけど、入ったボールが賞品の数より多いと抽選になるし。　ところが、ｉＰＯＤに届かなかったボールが手前の別のフラフープに入ってたらしくて、当選した。いつの間に入ってたのか全然気づかんかったなあ。賞品はレトルトセット。ボルシチ・ユッケジャン・ミートソースがそれぞれ２つずつ。今日は二人やし完璧♪　仁志(ＹＢ)　１番セカンド　右打者　仁志のセカンド守備を正面に見られてうれしかった。もう１点もやれない７回のピンチ、大きく前進守備を敷きながら、ベースに入る動きを見せて２走をできるだけ引き付ける。　７回１死１・３塁では、三振時にディレードスチールした１走を一塁へ追い込みつつ、３走の動きもしっかり見る。結局１度もボールを投げることなく、１走にタッチして併殺を完成させた。　吉見(ＹＢ)　先発投手　左オーバー　ベルトの高さでセットポジション。　最速１４３キロ。球速以上に直球に勢いがあった。　カーブ。チェンジアップ。スライダー。スローカーブに見えたのもチェンジアップ？右打者の外角へのシュート気味の球は、狙ってかけてるシュートなのか、制球がよかった。

  2007年06月03日

• 合併球団－ベイスターズ　グリーンスタジアム神戸

  　入場の列をネッピーとリプシーがお出迎え。ネッピーはホッシーの指人形をはめている。交流戦だからこそのレアな姿やな。　球場前で男女のＤＪが曲をかけたりしてる。これは初めて見た。　今日はフィールドシートやから、指定席専用入口を通る。先着プレゼントは、扇子とマクドのコーヒー無料券。扇子は蛍の絵と言葉が入った、なかなかいいものやった。　階段上ではホッシーとホッシーナが迎えてくれた。すでに、いっしょに写真を撮るための列ができている。　２度目のフィールドシート体験。やっぱりめちゃめちゃ近いぞ！ベンチよりも前やねんから。　いちばん前の端まで行って、ベイスターズの練習を見る。小池が昇格してるな。代わりに誰がシーレックスに行ったのか長い間考えたけど、わからんかった。野手は１人も減ってないはずやけど。　工藤がバックスクリーン左から始めてレフトポール際までファンにサインをし続け、それから３塁フィールドシートにも来てくれた。それも、ファンと楽しく声を掛け合いながら。めちゃめちゃサービスいいのだ。移籍後初勝利のヒーローインタビューで「球場に来てくれたお客さんに楽しんでいってほしい」と言ってて、甲子園での工藤のサービスを思い出してんけど、今日もこんなにたくさんのファンと触れ合うねんな。ほとんど毎日なのでは。素晴らしいな。　クルーンもフィールドのファンにサインを始めた。　先発の三浦がブルペンで投球練習を開始。フィールドシートからは、ブルペンを真後ろから見ることもできる。　三浦の球を受ける捕手の後ろに位置取り、やや上の角度から間近にボールを見る。「わっ、高くすっぽ抜けた暴投がこっちに来る！」と思った瞬間、その球が落ちてきちんとミットに収まった。これが番長のカーブなんや。こんなん絶対打たれへんなあ。それも、直球や他の変化球と交ぜるわけやもんな。　ホッシーとネッピーが借り物競走で対決。センターからスタートして、それぞれ３塁側と１塁側のフィールドシートに傘を借りに走る。こんないい天気に傘を持ってる人は？という狙いやったけど、日傘とか折り畳みとか、みんなけっこう持ってるな。結果はネッピーの勝ち。　ベイスターズはルーキー下窪が２番センター。小池が昇格即スタメンで７番レフト。昨日活躍した野中が９番ショート。ＤＨは佐伯で５番に入っている。　合併球団は阿部真がけがから復帰して、８番セカンド。１番センターは大西ではなく、下山。アレンを６番ライトに入れている。　横浜　０００　０００　００１　１　合併　０００　０００　３０Ｘ　３　　ＹＢ：三浦(６．２)→木塚(０．１)→高宮(１)　　合：平野佳久(８．１)→加藤大(０．２)　７回裏。８番阿部真左中間先制タイムリー二塁打。２番村松左中間２点タイムリー二塁打。　９回表。ワイルドピッチで１点。　ホッシーたちは横浜スタジアムで使ってるバズーカと、いつも神戸で使ってるバズーカの両方で、イニング間にサービスしてくれた。　引き締まった投手戦。三浦は７回に３点取られて降板したが、復活を確信できる上々の内容やった。勝ち投手にしてあげたかったな。　平野佳は途中打球を受けながらも、球数も少なくベイスターズ打線を封じた。９回１死１塁で交代したけど、その必要もなかったと思う。最後まで投げさせたら完封してた感じ。　先発２人の好投が目立つけど、今日特筆すべきはショート後藤のファインプレー。５回１死１・３塁、前進守備のピンチ。野中の二遊間を破りそうな鋭いゴロをダイビングキャッチ。しかも、二塁ベース側へ倒れ込みながら、グローブだけを使ってセカンドへバックトス！見事６－４－３の併殺に仕留めた。これはもう今季最高の超ファインプレー！　ベイスターズは生観戦ここ３試合で１得点。「熱き星たちよ」は１回しか聴けなかった。明日はタイムリーやホームランでガンガン点を取ってほしい。　それにしても、神戸のフィールドシートはめちゃめちゃいいなあ。試合の合間に、ブルペンのクルーンの投球も真後ろから見られて感激。

  2007年06月02日

• 交流戦　生観戦タイトルホルダー　２００６

  　今年生観戦した交流戦１０試合を振り返ってみよう。普通にやっては生観戦記や生観戦ベストナインとかぶるので、自分が見に行った試合限定で記録を計算してみた。２００２年からＨＰでやっている「生観戦タイトルホルダー」と同様に、野手・投手それぞれ５部門で覇者を決定した。　規定打席数　５（１０試合÷６×３）　規定投球回数　２（１０試合÷６を四捨五入）最多安打　金本（Ｔ）　１０　　次点：シーツ（Ｔ）　９　試合数が７と最多のタイガース主軸が上位独占。鳥谷（Ｔ）８安打、浜中（Ｔ）７安打と続く。ホームラン王　林（Ｔ）塩崎（合）金本（Ｔ）シーツ（Ｔ）　２　打数の少ない順。６打席で２発の林が光る。交流戦期間にウエスタンでもホームランを見たので、僕にとってのホームラン王にふさわしい。打点王　シーツ（Ｔ）　７　　次点：浜中（Ｔ）　５　シーツはサヨナラ３ランをはじめ、７試合中４試合で打点を記録。１試合最多打点はシーツと、満塁ホームランを打った矢野（Ｔ）の４。盗塁王　赤星（Ｔ）　３　　次点：青木（Ｓ）　２　２４打席と８打席での記録なので、青木は大健闘。首位打者　石井琢（ＹＢ）　．７５０　　次点：岩村（Ｓ）　．７１４　２試合７打数５安打の岩村がすごかったが、１試合４打数３安打の石井琢の数字が上回った。最多投球回　江草（Ｔ）　１５回３分の１　　次点：川越（合）　１４回　先発３度の江草がトップ。川越は先発２度。三振奪取王　江草（Ｔ）　１６　　次点：川越（合）　１１　他に投球回数を上回る三振を奪ったのは、久保田（Ｔ）藤川（Ｔ）ユウキ（合）山本（合）三井（Ｌ）。最多勝利　帆足（Ｌ）秦（ＹＢ）藤井（Ｓ）オクスプリング（Ｔ）田之上（Ｈ）松井（Ｓ）江草（Ｔ）久保田（Ｔ）ウィリアムス（Ｔ）藤川（Ｔ）　１　試合数が少なく、投球回数が多く、自責点の少ない順。１０試合で１０人。１度も重ならなかった。最多セーブ　クルーン（ＹＢ）久保田（Ｔ）　１　サヨナラも３試合あり、セーブがつく試合が少なかった。クルーンは唯一の登板で記録。最優秀防御率　ダーウィン（Ｔ）　０．００（９回）　　次点：藤井（Ｓ）　０．００（６回）　タイガースの７試合中５試合に登板したダーウィンが立派。他に無失点は、藤川（Ｔ）久保田（Ｔ）ウィリアムス（Ｔ）吉武（Ｈ）ユウキ（合）石井貴（Ｌ）三井（Ｌ）金子（合）。　記録よりも記憶だと思っているが、集計してみると意外な結果も出てくる。今後のペナントレースでは、誰が生観戦で活躍するのか楽しみ。交流戦期間生観戦ノーヒットだった水口（合）・関本（Ｔ）、防御率２０．００のオバミュラー（合）もがんばれ。

  2006年06月21日

• 合併球団ＶＳタイガース　大阪ドーム

  　駅からの道に出店が多い。タイガース戦らしい雰囲気や。　入口で「ＫＡＮＳＡＩ　ＤＥＲＢＹ　２００６　関西対決」のロゴ入りステッカーをもらう。去年と同じセピア色で、「２００６以外は全く変えてないんちゃうん」と思わせるデザイン。　いっしょにもらったシークレット缶バッジは、平野恵やった。早くよくなってほしい。千葉マリンのフィールドシートのフェンスに頭から突っ込んで行ったプレーは、今年の「光プレー大賞」間違いなしだろう。　大阪ドームでも何とか見やすい席をと思って、二階自由席を買っておいた。ところが、思ったより二階指定席の範囲が広く、死角が多い席に座るしかなかった。めっちゃ残念や。カップホルダーは自分の足の高さやし。　白いホームユニフォームのタイガースが練習している。　トスバッティング中の野口は、ヒッチしてのスイング。キャッチャーでヒッチして打つといえば、村田真一を思い出す。タイプは全然違うけど。　セカンドベース付近にいたスペ砲が、頭上高く越えていくライナーめがけてグラブを投げ上げた。ジョーク好きやもんな。　昨日先発した下柳は、２塁から３塁へダッシュして来る。　両監督がメンバー交換に出て来て、笑顔を交わす。グラウンド上の常陸宮殿下夫妻に深々とお辞儀。　赤星はけがのためノックを受けず。　ショートは鳥谷１人。４－６－３のゲッツー練習では、セカンド２人目の関本の相手を務めるため、片岡がショートに入っていた。　オク様・オバ様対決が実現。まだ今日も１番鳥谷・２番赤星。林がスタメンで７番ライト。４番清原のアナウンスに、タイガースファンからも拍手。グラボースキーが６番ライト。　球審橘高を告げるアナウンスのイントネーションが変。セの審判の名前は慣れてないのか。　懐かしい一光のＣＭがよく流れる。リリーフに立って（３走が後ろでスタートを切っている）２００キロの速球を投げ、「スピードがモットーです」と言うやつと、代打でバックスクリーンにサヨナラホームランを打つやつ。　ＯＢ対決のイベント。今日は村上（Ｂｕ）ＶＳ木戸（Ｔ）。５球打ってヒット性の打球の数を争う。投げるのは、両チームに所属した古溝。　村上は合併球団の大阪ホームユニフォームで、ヒット１本。　グレーのビジターユニフォームの木戸は、「アイヤ！」の応援歌に後押しされたが、ノーヒット。　阪神　０１０　３０１　０００　５　合併　０００　００１　０００　１　先発はオクスプリングとオバミュラー。　２回表。藤本センター前先制タイムリー。　４回表。林ライト３ランホームラン。　６回表。林ライトソロホームラン。　６回裏。北川ライト線タイムリー二塁打。　今日はまず林。２打席連続ホームランの４打点で、ヒーローインタビューを受ける。「２本目はつまった」「もう幸せです」と、通訳なしで答えていた。鳴尾浜で光っていた選手が上で活躍するのはうれしいな。　そして、球児。谷・村松・ノリ・清原との対決が見られて大満足。　スタンドはタイガースファンがかなりの割合を占めていた。ライト下段も１塁側もネット裏も二階席も。風船は「六甲おろし」の後に飛ばされた。１塁側全体からも風船が飛んでたな。　　（つづく）

  2006年06月17日

• タイガース対ライオンズ　甲子園球場

  　交流戦でもらえるタイガースの野球カード、今日は金本。記録達成の花束をもらう場面もデザインされていて、なかなかいい。裏面をこすると、タイガース主催交流戦６試合目にして初めて「アタリ」が出た。　タイガースのミニフィギュアと交換してもらう。黒いビニールの中に入っていたのは、井川。サングラスをして、長い後ろ髪がゴツくはねている。・・・うーむ。こういう人形なら、金本のカードの方がうれしかったな。僕は元々フィギュアよりはカードの方が好きやし。　井川は近くの席の子どもにあげた。よろこんでくれてよかった。　ライオンズは元タイガースの平尾を６番サードで起用。　タイガースは今日も２番センター赤松。プロ初ヒットが見られるか。　昨日ヒット１本打った今岡をはずして、６番片岡。　西武　００１　１２０　０００　００　４　阪神　２１０　０００　０１０　０１ｘ５ｘ　先発は西口と江草。　１回裏。金本センターオーバー先制タイムリー二塁打。浜中ライト前タイムリー。　２回裏。江草ライト線タイムリー。　３回表。中島センター前タイムリー。　４回表。細川ピッチャー前バントがフィルダースチョイスとエラーになる間に１点。　５回表。平尾レフトポール直撃逆転２ランホームラン。　８回裏。シーツ、ライト左同点タイムリー。　１１回裏。代打今岡ライトオーバーサヨナラタイムリー。　今日の甲子園は盛りあがったあ！　まずタイガースが今季初めてリードされた場面で球児を投入。球児ＶＳカブレラ・和田という、いちばん見たかった最高峰の対決にしびれた。　８回、シーツの同点タイムリーに大歓声。金本敬遠でさらにものすごい声。チャンスで登場の浜中に大声援。ライオンズはファインプレーの併殺で切り抜ける。　久保田は暴投３つとピンチを招いたが、中村豊が大ファインプレーで勝ち越しを阻止。久保田も３イニング目の１１回は３者三振に封じ、その裏には小野寺が登板して、常盤大同期抑え投手の投げ合いが実現。　最後は今岡が代打で登場、サヨナラヒット！　矢野と赤星も残っていたが、今季苦しんでいた今岡が決めたところが、またひときわよかった。　ライオンズにも見せ場はたっぷり。西口が３回以降立ち直ってさすがの投球を見せた。平尾の逆転２ランもあった。ファールになったが、代走福地の三盗スタートにも興奮した。　また、思い切ったバントシフトもよかった。１点リードの８回無死２塁。代打中村豊のノーワンからの２球目、ショートが三塁へダッシュ。サードが前進して三塁で刺す、１００％バントと決めた攻撃的なシフトだ。狙い通りサードがボールを捕り、三塁で刺せるタイミングだったが、２走も警戒して二塁に戻った。　松坂世代ってつくづくすごい。打者も成長してきたし、今日だけで何人も活躍してた。　タイガースのサヨナラを見るのは今季４回目。６勝のうち４勝がサヨナラ勝ちだ。それだけ土日祝にサヨナラが多いねんな。　赤田（Ｌ）　１番センター　両打ち　３回１死、右打席。鋭いライナーのレフト前ヒット。　６回２死、左打席。この回登板して２者連続三振の球児に対し、ワンワンから会心の当たりで右中間に弾き返す三塁打。これは見事。　中島（Ｌ）　３番ショート　右打者　同点にされた後の８回１死１・２塁。左下への鋭いライナーをダイビングキャッチのファインプレー。二封して併殺。タイガースの勢いを止めた。　１回２死。バットを放るようにして軽打、センター左二塁打。　３回１死１・２塁。センター前タイムリー。　５回先頭。初球を打って、レフト前ヒット。２死１塁となった平尾の打席、ツーワンからキャッチャーが前に弾くと果敢に２塁へ、悪送球も重なって３進。　タイガース戦の打率が高いらしい。　カブレラ（Ｌ）　４番ファースト　右打者　７回１死、球児と対決。高め１５３キロ、空振り。高め１４７キロ、ボール。高め１４８キロ、１塁側捕手寄りにファール。高め１５０キロを打って、セカンドゴロ。　１０回先頭。久保田から会心の当たり。センター後ろやや右へのフライ。すごい迫力。　和田（Ｌ）　５番レフト　右打者　７回２死、球児と対決。低めスライダー？、ボール。１４８キロ、後ろへのファール。カーブ、ボール。１５３キロ、１塁側へファール。１５０キロを打って、セカンドファールフライ。　平尾（Ｌ）　６番サード　右打者　古巣相手に恩返し。　５回２死３塁。フルカウントから高めを打って、会心のライナー。レフトポール直撃の逆転２ランホームラン。　高山（Ｌ）　代打からライト　１０回２死２塁。真ん中の球をインサイドアウトのスイングで会心の当たり。勝ち越しの長打になると思われたが、ファインプレーされ、センター右後ろへのライナーに。ヒーローになりそこねる。　前の打席でもウィリアムスの１３７キロをいい当たり。結果はセカンドゴロ。　ウィリアムスと久保田の球を捉えたのだから、今後さらに期待。　守備でも、遠い前のフライに追い付く好プレー。　高木浩（Ｌ）　代打　９回先頭で起用され、セカンド右へのゴロ。しかし、「最も三振の少ない打者」という評判通りのミートのうまさとしつこさを感じさせてくれた。　西口（Ｌ）　９番ピッチャー　右オーバー　右打者　ワインドアップ。グラブを高く前に出して、肩はしっかり縦回転。　最速１４６キロ。スライダーは３塁側スタンドからでも、ブレーキの良さがわかった。フォーク。チェンジアップ。シュート。カーブ。　立ち上がりはスライダーが甘く入り、２回までに３失点。そこから直球を増やしていく。味方が追い上げて逆転した中盤は、走者を許さず。６回など、投げた後に躍動感があった。先に失点してもがまんして、勝負どころで抑え続ける。さすがと感じさせる、勝てる投手の姿だった。　７回２死２塁で交代したが、タイガースはほっとしたのでは。　　・・・　・・・　・・・　３回先頭。ツーワンからいい当たり。ライト線へのフライ。ライン寄りに守っていたライトに捕られたが、打撃もいいところを見せた。　星野（Ｌ）　２番手登板　左サイド　左殺し。リリーフカーから降りると芝の切れ目で一瞬止まり、帽子を取ってから内野へ足を踏み入れた。　１１０キロ台中盤のカーブ。さらに遅い１００キロ台のカーブ。スライダー。　７回２死２塁で登板。桧山に対し、フルカウントから１０３キロのカーブで、バットの先に当たるファーストゴロ。　８回先頭の鳥谷には、外角スライダーを流されて、いい当たりのレフト右二塁打。ここで交代。　石井貴（Ｌ）　３番手登板　右オーバー　リリーフカーの中でもう帽子を取っていて、気合い入りまくり。　シュート。スライダー。フォーク。　赤松（Ｔ）　２番センター　右打者　１回無死１塁。ピッチャー前に送りバント。　３回先頭。ツーワンから高めを流し打ち。セカンドゴロ。　５回２死。１４３キロ、後ろへライナーのファール。１４０キロ、ストライク。外角高めスライダー、バットの先に当ててファール。フォークに中途半端なスイングで、空振り三振。　昨日より落ち着いている感じがしたが、プロ入り初ヒットはならず。１本出たら一気によくなりそうな気がするねんけど。　金本（Ｔ）　４番レフト　左打者　１回２死２塁。外角高めを会心の当たり。行ったと思ったが、フェンス直撃。センターオーバー先制タイムリー二塁打。　８回１死２塁では敬遠。　１１回１死でも、敬遠かと思うほど警戒されてストレートの四球。　昨日からいい当たりが続いている。指もよくなっているそうだ。いよいよ全開か。　片岡（Ｔ）　６番サード　左打者　２回先頭。真ん中スライダーをきれいに捉えて、バットを放る。ライト線二塁打。　４回先頭。粘った末に外角球を会心の当たり。行ったと思ったが、ライトへの大フライ。フェンス前で捕られる。５月２１日にもこんな惜しい当たりが２つあった。　７回先頭。粘ったフルカウントから、外角高めボールの直球を打って、三遊間でバウンドするレフト前ヒット。　中村豊（Ｔ）　代打からセンター　右打者　打席に入るときの曲は「終わらない歌」。「サヨナラホームラン　ユタカ！」のコールも起きた。　センター守備でチームを救う。１０回２死２塁。右後ろへの会心のライナーをジャンピングキャッチする大ファインプレー。捕った後は、着地して後ろへ回転。体を傷めずボールも落とさないように回ったように見えた、きれいな動き。　サヨナラに沸く甲子園で「中村豊もほめてやってください」とみんなに言いたい気分やった。　今岡（Ｔ）　代打　右打者　ライオンズは１１回裏から抑えの小野寺が登板。タイガースはすでに球児とウィリアムスが投げ、久保田も３回を投げ切っていた。先頭のシーツが倒れた後、金本四球、代打スペンサーもフルカウントから四球で１死１・２塁。ここで１塁ベンチ付近の観客が沸く。代打が打席へ向かおうとしている。右打者だ。矢野か？いや、さらに背が高い選手に見える。「今岡」がコールされる。大歓声と拍手。この男が残っていた！　初球は変化球にタイミングが合わず、見送ってストライク。　２球目。外角の直球を打った。鋭いライナーがライト線へ。ライトの頭上を越えて弾んだ。サヨナラ！　内野へ目を戻すと、もうホームインしただろうと思っていた金本が、３塁を回ってゆっくりとホームへ向かっていた。打球が落ちてからスタートしたのだろう。　今岡は１塁を回ったところでバンザイ。スペンサーが今岡のところへ行く。歓喜の輪ができた。　　・・・　・・・　・・・　ヒーローインタビュー。「めちゃめちゃうれしいです」「もう１回言ってもいいですか。めちゃめちゃうれしいです」「自分の調子のことよりも、チームに貢献することを考えて」「この感触を忘れずに次へ」　アナウンサーが盛りあげるのがうまくて、今岡に何度も「雄叫びを聞かせてください」と促す。「甲子園の全員が今岡さんの名前を呼んでますよ」なんて言ってくれるから、みんなが口々に「今岡ーっ！」と叫ぶ。僕も叫んだ。　今季は苦労していただけに、本当によかったなあと思う。いろいろあってもこういう場面で決められる、この打撃力。これこそが今岡や。　江草（Ｔ）　９番ピッチャー　左オーバー　左打者　２回２死３塁の打席。直球を続けられたツーツーから、真ん中に入ったスライダーを打って、鋭いライト線タイムリー。３回のマウンドに上がると江草コールを受け、会釈してグラブを遠慮ぎみに小さく上げる。　藤川（Ｔ）　２番手登板　右オーバー　去年の初めは「なんでこんなかわいらしい歌で出てくるの」と思ったリンドバーグも、今ではすっかりお気に入り。詞も野球選手に合ってるし、いっしょに口ずさんでしまう。今日は６回からの登板やったから、５回終了後のアナウンスが多く、曲が流れ始めるのが遅くて残念やったくらい。　球児とカブレラや和田との対決が、内野で見られてうれしい。最速１５３キロ。　　（６回）　細川　高め１４５キロで、空振り３球三振　西口　１４８キロで、見逃し３球三振　赤田　ワンワンから、会心の右中間三塁打　片岡　ツーワンから高め１４７キロで、空振り三振　　（７回）　中島　フルカウントから、ライト線やや後ろへのフライ　カブレラ　高め１５０キロで、セカンドゴロ　和田　ツーツーから１５０キロで、セカンドファールフライ　久保田（Ｔ）　４番手登板　右オーバー　最速１５３キロ。フォーク。１３９～１４０キロのがスライダーか。　９回は四球と暴投２つで１死３塁、１０回はイレギュラーヒットと暴投で１死２塁のピンチを招くが、後続を断つ。１１回は細川・代打中村・赤田を３者連続三振。　最近安定しているとは言えないが、スリーボールでスタンドがどよめくのは気の毒。抑えで３回も投げるのは今、久保田くらいだろう。その馬力と精神力があるからこそ、ＷＢＣにも選ばれたのだと思う。応援したい。

  2006年06月11日

• タイガース対ライオンズ　甲子園球場

  　サングラスをかけたカブレラがシートノックに向かう。ファーストで送球を受けては、後ろのスタッフへグラブトス。股間を通してのトスも行って、リラックスしている。とはいえ、この前のバックハンドのグラブトスを決めたファインプレーは、普段からこういう動きをしているからこそなのかもしれない。　山形県知事が始球式。ワインドアップからストライクを投げ込んで、スタンドを沸かせる。　球審はパ・リーグの秋村。カープの投手として活躍していたのを覚えている。２００３年に東京ドームへファイターズ戦を見に行ったとき、審判する秋村を見られてちょっとうれしかったな。関西ではなかなか見られへんから新鮮で。今日は交流戦ならではか。　ライオンズ応援団は、レフト上段ビジター応援席の下段にかたまっている。トレードマークとなった青いフラッグを振り、よく声が出ている。トランペットは聞こえなかった。「白いボールのファンタジー」を歌うのがいいな。　タイガースは赤星をけがで欠いている。１番は鳥谷。センターには今週鳴尾浜で３試合見た赤松が入って、２番を打つ。上でも活躍してくれるだろうか。　西武　１００　５００　０００　６　阪神　０００　０１０　０００　１　先発は帆足と安藤。　１回表。カブレラ、センター右先制タイムリー。　４回表。細川レフト前タイムリー。帆足レフトオーバー２点タイムリー二塁打。片岡右中間２点タイムリー二塁打。　５回裏。金本センターバックスクリーン左ソロホームラン。　４回表２死１塁から、栗山・細川・帆足・赤田・片岡が５連打。安藤の交代が遅れた感もあったけど、能見とダーウィンの登板が増えてるから、引っ張りたかったんやろうな。仕方ない。　帆足は４回までノーヒットピッチング。チーム初ヒットとなる金本のホームランが出る前に６点差とは、タイガースにはつらかった。　ライオンズは魅力的な若手がたくさん出て来てるなあ。外野の争いなんてハイレベルの激戦や。　中島から和田へ、和田から中村へと、ネクストの打者に投手のことを伝達してるらしい姿が１回表に目立った。いつもやってるやろうけど、普段対戦しない投手と当たる交流戦やからなおさらか。　ライオンズの清水３塁コーチ。１塁に走者がいて二塁打が出ると、走者が２塁を回るときは手を廻し、その後は手を動かさずにホーム側へ移動、走者が３塁を回って自分に近付いてから手を廻す。特にコーチの合図がなければいつも３塁を回るのかな。スピードをゆるめずに走るためなんやろうな。他のチームも同じか今度見てみよう。　２番手能見を運んできたリリーフカーが、ライトスタンドと１塁アルプス間の通路へ後ろ向きに戻るのに失敗。やり直して成功すると、ライトポール際のお客さんから運転する女性に向けて拍手が起こった。金沢が出て来た後も、戻るときにまた拍手。　赤田（Ｌ）　１番センター　両打ち　１回先頭、左打席。スライダーをためて巧く流し打ち。ライン寄りに守っていたレフト正面へのヒット。　４回２死２塁、左打席。ノーツーからの球を引き付けて、痛烈なレフト前ヒット。　すっかりいい打者になったなあ。守備もいいし、足も速いし、素晴らしい。　片岡（Ｌ）　２番セカンド　右打ち　社会人最後の日本選手権で見たときは、かがんだ構えから左右にヒットを打ち返し、ちょっとクロマティを連想した。今は自然体に立って、ヘッドを立てて構えている。　４回２死１・３塁。痛烈なライナーで右中間を破る２点タイムリー二塁打。　６回２死。高め１３６キロを引き付けて打ち、ゴロで一二塁間を破るライト前ヒット。　バントも決めたし、守備もいい。このまま何年もライオンズのセカンドに定着できるのでは。　カブレラ（Ｌ）　４番ファースト　右打者　球場でカブレラを見るのは楽しい。　四球で１塁に出た４回、２死１塁フルカウントとなった栗山の打席で何度もスタートを切るが、その度にファール。何度も走っては１塁へ戻る。「もう疲れた」とばかりに、ベンチに向かって両腕でバツ印をつくって見せたりする。栗山がついにライト前ヒットを打つと、３塁へ。ベース上で両膝に手を当てるポーズ。　チェンジの間に球審としゃべってて、片岡に呼ばれてやっとファーストへ行き、内野陣にゴロを投げる。　ファーストフライが上がっても、手を挙げるなどの合図をしない。完全にファーストボールのフェアフライやのに帆足が捕りに行きかけたくらい。球が落ちてきてからグラブを出してキャッチ。　ネクストサークルでは、いつものようにバットを片手でぐるぐる廻す。バットにはめた輪っかが取れなくて、なかなか打席へ向かえない姿もユーモラス。　もちろん、打席での豪打がいちばんの見どころ。　１回２死３塁。変化球を打ったボールはライナーに。セカンドはジャンプしたがグラブを出すのをあきらめた。センター右への先制タイムリー。　９回２死。低めフォークを打って、跳び込んだセカンドの左をゴロで破るセンター前ヒット。　ダーウィンの１４４キロを捉えた鋭いレフト後ろへのライナーもすごかった。　あとの２打席は四球。　和田（Ｌ）　５番レフト　右打者　空振りにはなったが、ノースリーからのフルスイングがうれしい。　５打数ノーヒット。いちばんいい当たりは２死満塁でのショート左へのゴロだったが、ファインプレーされた。　打撃の調子がよくないみたい。がんばれ、ＷＢＣ日本代表！　中村（Ｌ）　６番サード　右打者　スタンスは広い。脚を投手側と捕手側に交互に動かし、最後に捕手側へ持ってきてそのまま左足を後ろに引き上げる。　２回先頭。右中間フェンス直撃の痛烈な二塁打。　栗山（Ｌ）　７番ライト　左打者　遠い前へのファールフライに追い付いて、フェンス近くでランニングキャッチのファインプレー。　４回２死１塁。フルカウントから粘って粘って、右に跳び込んだセカンドのグラブを弾くゴロのライト前ヒット。　細川（Ｌ）　８番キャッチャー　右打者　バットを握る両手の間隔を開けて構える。そこから右手を下ろし、両手を引っ付けてスイング。　２回１死２塁。内角低めを巧くおっつけ、ライト前ヒット。　４回２死１・３塁。ツーワンから会心のライナーを放つ。サード右でバウンドして三遊間を破るレフト前タイムリー。　帆足（Ｌ）　９番ピッチャー　左スリークォーター　左打者　ベルトの高さでノーワインドアップ。久しぶりに見たら、思ったより腕の位置が低かった。　有効だった落ちる球は、得意のパームボールだろう。シュートするパームとスライドするパームがあると記憶しているが、チェンジアップに見えた球やスライダーに見えた球もパームボールなのかな。他にカーブ。　直球は１３０キロ台でも緩急が効いていた。４回までノーヒットピッチング。　イニングの最初は後ろを向いて集中。　７回４安打７奪三振１死球１失点。三振は全て空振り。併殺打も２つ打たせたが、ともに右打者に引っ掛けさせたショートゴロ。　　・・・・・・　２回１死１・３塁、前進守備。ツーワンから初めてスイング。バットが折れたが、なかなかの当たり。ファースト左へのライナーをファインプレーされ、併殺に。　４回２死１・２塁。レフト線へのフライが、バックしたレフトの頭上に差し出すグラブを越えた。レフトオーバー２点タイムリー二塁打。次の回マウンドに上がるときに帆足コールを受け、グラブを上げてビジター応援席に応える。　石井貴（Ｌ）　２番手登板　右オーバー　気合いの男の登場に、タイガースファンも注目。　胸の高さでノーワインドアップ。腕の前の振りが速くて強い。　最速１４８キロ。チェンジアップ。　小野寺（Ｌ）　３番手登板　右オーバー　ベルトの高さでセットポジション。　最速１４８キロ。カーブ。フォーク。　勝手にキレる速球をイメージしていたが、意外にドンと来る球質に見えた。　鳥谷（Ｔ）　１番ショート　左打者　２死満塁のピンチで、三遊間のゴロを逆シングルで捌いて二封するファインプレー。送球は上からのゆるい球。　赤松（Ｔ）　２番センター　右打者　プロ初スタメン　スタンスは広い。ファームでは割とじっくり打つタイプに思えたけど、今日はどんどん振っていく。ただ、それが積極的というよりも、ストライクを取られるのをおそれているような、余裕のなさに見えた。　１回１死。初球から振る。ワンナッシングから高めボールの１３４キロを打って、セカンドゴロ。　４回１死。初球カーブを見送る（今日唯一の見送りストライク）。内角低め変化球、空振り。パームボールにバットを止め、ボール。外角の抜いた変化球、ボール。パームボールに泳いで、空振り三振。　６回２死。初球を打って、ファーストフライ。　９回１死。初球の真ん中直球を打って、ライトファールフライ。ライトが好捕。　守備でもフライをバンザイしかけた場面があった。　緊張してたんやろうな。明日はがんばれ！　シーツ（Ｔ）　３番ファースト　右打者　２回の守り。１死１・３塁で、左へのライナーをダイビングキャッチするファインプレー。併殺でピンチを救った。このプレーがなかったら、安藤はもっと早く崩れていたかもしれない。　金本（Ｔ）　４番レフト　左打者　チームが苦しんだ帆足に、１度も打ち取られなかった。　２回先頭。後ろ向きに倒れ込んだ死球。ヘルメットかと思ったが、肩だったようだ。スタンドは騒然とするが、起き上がって、ベンチから出て来たトレーナーを手で制し、１塁へ。こういう態度が素晴らしい。拍手がおくられる。　５回先頭。カーブ、ボール。直球、ストライク。ワンワンから外角低めを打って、バックスクリーン下段左の緑のネットに突き刺さるホームラン。ノーヒットに抑えられていた帆足からチーム初ヒット。　７回１死。低めパームボールを打って、センター前ヒット。　９回２死１塁、小野寺との対戦。初球の低めをいい当たり。しかし、レフト右後ろへのフライ。

  2006年06月10日

• タイガース対ホークス　甲子園球場

  　短い階段を上って明るいスタンドに出ると、「ＯＨ　８９」の背中が目に飛び込んできた。打撃練習を見守る王監督だ。やはりしぜんと特別な敬意を感じる。　ホークスの先発は、昨日先発という予想もあったベテラン田之上。今季初登板だ。「田之上慶三郎」とフルネームでアナウンスされている。ドラゴンズから若いキャッチャーの田上が加入したためらしい。　試合開始１０分ほど前。３塁側のグラウンド、オレンジシートとアルプスの間あたりで、川崎とズレータが素振りを始めた。川崎は右でスイングしたりもする。それから、２人でセンター方向へダッシュ。　さらに、２人はスタンドに近付いてきて、ファンにサインをし始めた。試合直前なのに、めちゃめちゃサービスがいい。アルプスとオレンジシートを手分けして交互に。車椅子席のお客さんにも。あと数分で試合開始というところまで続けてたなあ。素晴らしい。　Ｈ　０００　２０４　０００　６　Ｔ　０００　００２　０００　２　先発は田之上と江草。　４回表。川崎が右中間へ先制２ランホームラン。　６回表。松中が左中間タイムリー二塁打。太陽の暴投で１点。代打田上がセンター左へ２ランホームラン。　６回裏。シーツがレフトポール際へホームラン。浜中が右中間タイムリー二塁打。　タイガースは初回、赤星が痛烈なヒット。藤本に送る気配はなく、これまたいい当たりのヒット。シーツの大きめのライトフライで赤星は３進し、簡単に１死１・３塁のチャンスとなった。田之上を完全に捉えそうな勢い。しかし、田之上は金本の内角にズバっと１４３キロを投げ込んで、見逃し三振。浜中のレフト後方へのライナーも捕球され、１回裏は無得点。　２回・３回にもタイガースはいい当たりを放つものの、好プレーに阻まれるなどして得点できず。　江草は対照的に完璧な立ち上がり。３回までに５奪三振。３回に２度ツースリーまで行ったものの全く危なげはなく、１人の走者も許さない。　ところが、４回。先頭の大村が痛烈なライナーで江草のグラブを弾く強襲ヒット。川崎はＷＢＣアジアラウンド韓国戦を思い出させるホームラン。柴原は金本に好捕されたがレフト後方への当たり。松中はライト前ヒット。　プロってこわいなと思ったなあ。２巡目になると、もう捉えるねんから。　６回１死２・３塁、右の代打田上が出てきたところで、江草は降板。ほんとはもっと長く投げられる調子に見えたのに、ホークスの上位打線はさすがやな。　田上は試合を決めるホームラン。王監督の代打策、見事に的中やった。　松中（Ｈ）　レフト守備で昨日に続くファインプレー。前へのライナーをスライディングキャッチ。この動き、けっこう得意なのかな。　ズレータ（Ｈ）　ネクストサークルで、バットを片手で縦にぐるぐる廻していた。カブレラ（Ｌ）ほど頻繁ではなかったけど。　１死１塁でもコーチのサインをあまりよく見てないみたい。ほとんど「打て」のサインだけなんやろうな。　ワンツーから変化球を見逃して悔しがる。よくメモを取る研究熱心な選手だというから、読み通りだった球にバットが出せなかったということなのか。次のフォークで空振り三振。さらに悔しがってバットを放り出したが、それが投捕間に落ちる。スタンドは「危ない」とざわめいたが、わざとでないのは見ててわかった。　田上（Ｈ）　オレンジシートとアルプス席の間の通路が、僕の席の近くに見えた。序盤は攻撃中にベンチ前で先発田之上の投球練習を受けていた田上が、ミットとバットを持ってそこを通って行った。ブルペンへ向かったのだろう。ボールを受ける合間に素振りもするのかな。６回表、田上が通路を戻って来てグラウンドに入る。王監督が出て、代打を告げる。右打者だろうから大道かと思ってたら、アナウンスされた名前は、何とたった今ベンチに向かって行ったばかりの田上。ベンチから出てくるまで時間がかかった。そらそうや。ほんまに今行ったとこやったもんな。　打席に入ると、代わった太陽の低めの球を会心の当たり。完璧な打球がセンター左に突き刺さった。　馬原（Ｈ）　生観戦での印象がファーム時代のしかないなと思って調べてみたら、意外にも一軍では初の生観戦やった。唯一の生観戦は、ルーキーだった２００４年６月２２日。藤井寺球場でＢｕに対し、１－０の完封勝利。　グラブはベルトの高さでノーワインドアップ。グラブを少し突き出し、その左手を握るようにグラブを細めてから体近くに巻き込む。　最速１５３キロ。シュートに見えた球は、狙って投げたのかわからない。大きく鋭く落ちた球は、１３７キロも出ていたがフォークだろう。速くてキレがあって申し分なし。完璧な投球。今日は内野席やったから、速さをより感じることができてよかった。　６番鳥谷。初球、外角高めシュートでセカンド左へのゴロ。　代打桧山。１５３キロを見逃し三振。　代打片岡には全部直球。ファールが２つあったが、ツーツーから１５３キロで空振り三振。　生観戦ではまだ１点も取られてないことになるな。これからも楽しみや。

  2006年06月04日

• 合併球団ＶＳベイスターズ　グリーンスタジアム神戸

  　１１時すぎに入って、練習から楽しむ。サングラスをかけた三浦が、髪をなびかせて走って来る。クルーンも走っている。金城がセンター前寄りに守って、フライを捕ってはすぐに送球する併殺の練習を繰り返してる。古木はレフトでフリーバッティングの打球を追う。山北は背が高い。村田は気合いの入った顔付きで、男・村田と呼ばれるのも納得。ＷＢＣ日本代表の相川もいる。　外野フェンス際につめかけているファンに、ソニアが近付いてサインをする。木塚も山北も。作久本は特に愛想がいい。３塁フィールドシートでサインをしているのは多村かな。ブルペンでは那須野が投げている。　三浦とクルーンがセンターで話をしている。バットを振るジェスチャーを交えながら。打撃練習が終わりかけると、２人もファンに近付いてサインを始める。ルーキー高宮と那須野も続く。　ベイスターズはファンサービスをよくしてくれるねんなあ。内野フェンスのない横浜スタジアムを本拠地としているからか。素晴らしい。　ベイスターズのシートノック。金城は始まる前にスタンドにボールを投げ入れてくれた。外野席下段に腰掛けて、芝の上での金城の守備を見る。ＷＢＣで感動した通りの素早い動き。ライトの吉村は強肩だ。　いい天気のもと、そんな眺めで昼ごはんを食べるのはしあわせや。今日はミックスピザ、チキンスティックに、初めて買ったまるたこくん。まるたこくんは、たこ焼きを串に刺したもの。おたふくソースと青のり付き。ちょうどいいやわらかさのおいしいたこ焼きやった。　守備練習をしていなかった多村は、やはり今日もＤＨ。昨日逆転サヨナラ満塁ホームランの清原は４番ＤＨ。ノリが欠場でサード後藤、３番水口、キャッチャー的山。　よく見ると、スコアボードで秦が泰になっている。気付いたれよ。　 Ｙ　１２０　０１０　０３０　７　合　０２０　０００　１１０　４　先発は秦と前川。　１回表。佐伯ショートゴロ併殺打の間に１点。　２回表。吉村が左中間へ２ランホームラン。　２回裏。的山がセンター前２点タイムリー。　５回表。佐伯センター前タイムリー。　７回裏。北川がレフトへソロホームラン。　８回表。村田がレフトへソロホームラン。石井琢レフト前２点タイムリー。　８回裏。塩崎がレフトポール際へソロホームラン。　ベイスターズの個性ある打撃陣の猛打を堪能した。特に吉村と村田のホームラン。吉村は二塁打も打ったし、強肩やし、気に入った。ＤＨのない試合で多村が外野に戻っても、今日内野安打３本と足のある内川を２番に入れて、吉村を使い続けてくれへんかな。　ベイスターズ応援団は、打点を挙げた選手だけでなく、ヒットを打った選手の名前もコールするのがいいね。初回は石井琢がヒット、小池がバスターを決めるなど勢いある攻撃やったけど、結局無死満塁から佐伯の併殺打の間の１点だけ。そういうときでも、回が終わると琢朗と小池にコールを送れる。　３塁側ベイスターズブルペンを見るのも楽しみのひとつ。　２回裏。ピンチでソニアが投球を始める。　４回表。川村。センターからだと、足の上げ方が高いのがわかった。　４回裏。作久本。　５回表。作久本、木塚。木塚は脚を伸ばし気味に上げるねんな。　６回表。加藤。　６回裏。川村、作久本。　７回表。クルーンが出てきたが、まだ投球練習はせず。　７回裏。作久本（この回登板）、川村（この回登板）、木塚。　８回表。加藤（この回裏から登板）。　８回裏。クルーン。　クルーンが投げる準備を始めると、ブルペン前に一気に人だかりができる。内野自由席のお客さんがうらやましい。ブルペンが外にある野球場でのベイスターズ戦は、ブルペン近くの席を取って、クルーンの速球を間近で体感するチャンスがあるねんな。気がつけへんかった。　９回裏、クルーンがマウンドに上がる。速い。投球練習でもスタンドからどよめきが起こる。　逆転満塁サヨナラホームランを打たれた昨日と同じ、３点リードでの登板。　５番谷。初球、低めの１５５キロをコンパクトかつ強いスイングで、センター前クリーンヒット。　無死１塁、北川。低めフォークを三遊間へ運ぶが、琢朗が追い付いて二塁へジャンピングスローの好プレー。　１死１塁、後藤。１５０キロの次に１３８キロのフォークで、空振り三振。　２死１塁、ブランボー。カットボールか、変化球をバットの先に当て、セカンド右後ろへのフライ。　クルーンは昨日のつらい逆転負けをひきずることなく、チームの連敗を止めた。　ヒーローインタビューは秦。智弁学園で甲子園に出たとき、まとまっていたピッチャーらしいピッチャーで注目していた。勝つ姿が見られてうれしい。　２回がポイントだったと言う。清原の四球から始まって、後藤に初ヒットとなる二塁打を打たれ、２死２・３塁。ブランボーは敬遠気味に歩かせて、２死満塁。勝負に行った的山に、セカンド右をゴロで破る２点タイムリーを打たれた。村松四球でまた満塁。塩崎にはノースリーまで行き、ワンスリーからいい当たりを打たれたが、レフト後ろへのフライで助かった。　これで立ち直り、３回から６回までは１人の走者も許さず。７回先頭の北川にホームランを打たれたところで、交代。　走者を許したのは、２回と北川の一発だけやった。３安打やってんな。　石井琢（ＹＢ）　１回先頭。ワンツーから、ゴロでピッチャーの頭を越えるセンター前ヒット。　５回先頭。初球の外角低目を打って、ショートの右を破るセンター前ゴロのヒット。　８回１死２・３塁、前進守備。低目を流し打ち。ゴロで三遊間を破る２点タイムリー。　敬遠気味の四球もあって、５打席４打数３安打２打点１四球と４出塁。猛打賞は通算１３９回目でチーム新記録らしい。　１回、２走として跳ねるように大きくリードを取って、投手を揺さぶる。　５回にはさらにずっと大きく、三盗すれば余裕でセーフというところまでリード。セカンド水口が入って牽制。このときにスパイクされる形となったか、足を手当て。佐伯のヒットでホームにワンバウンド返球が来たが、滑り込まずにホームイン。足の影響かとも思われたが、その後は元気にプレー。　佐伯（ＹＢ）　谷の強烈な一塁線ゴロに飛び込んで止め、ファールグラウンドに転がったボールをピッチャーにトスしてアウトにするファインプレー。　５回２死２塁。センター前タイムリー。このとき、外野は前寄りに守っていた。長打がよく出る状態なら、外野は前に出られなかったかもしれない。本来の豪快な打撃も見たい。　村田（ＹＢ）　８回１死。ワンスリーから狙っていたか。スライダーを打って、ホームラン打者らしい放物線を描き出す。上がった打球は曇り空に溶け込む。レフトの谷は前に向き直ってあきらめた。スタンド上に現れたボールは中段へ。飛ばすなあ。さすが現在二冠王。　吉村（ＹＢ）　２回２死３塁。会心のライナーが左中間へ。そのままスタンドに叩き込む豪快な２ラン。これが吉村なんや。　４回２死１塁ではワンバウンドの変化球を、６回１死２塁では外角低めスライダーを、ともに空振り三振。しかし、一発だけでは終わらなかった。　８回１死１塁。再び会心のライナーを放つ。ワンバウンドでフェンスに当たる二塁打。２走では、前進守備のショート左まで大きくリード。琢朗のヒットでホームイン。　村松（合）　センター後ろのフライに追い付いてキャッチ。捕ってからフェンスの方を振り返る。さらに数歩前に走ってからスコアボードを振り返り、ボールをスタンドに投げ入れかけて思いとどまる。これでツーアウト１塁やのにアウトカウントを間違えていたようだ。実際に投げてたら、ラロッカ以来の珍プレーやったけど。　ワンバウンドで左中間フェンスに当たる打球を素早く処理。素手で捕って即座に内野返球。１塁走者を３塁にストップさせた。　清原（合）　打席に入るときのテーマ曲が「とんぼ」になっていた。　２死で１走にいて、レフト線フェンスに当たる二塁打でホームに還れず。返球がサードに届く少し前に３塁到着。足は厳しい状態が続いているようだ。

  2006年05月28日

• タイガースＶＳ合併球団　甲子園球場

  　タイガース戦では初めての１塁アルプス。割とじっくり観戦する自分に合うのかちょっと心配してたけど、立っての応援や声出しを強制されることもなく、タイガース応援の立場で見るには素晴らしい環境やった。　広い下段通路に応援団。常時立って応援したい人は、端の階段へ行ったりしているようだ。拍手や手拍子をしたい時にして、応援歌を歌いたい時に歌い、声援を送りたい時には思い切り叫ぶこともできた。ブルペンからマウンドへ向かうリリーフ投手もよく見える。風船を持っていなかった僕に、「よかったら、持ちはります？」と１つ渡してくれた親切な人もいた。コアなタイガースファンの展開予想・采配予想も鋭くて面白い。　試合内容も最高で、めちゃめちゃ楽しいひとときやった。　今季の甲子園交流戦は初めてやから、水色の復刻ビジターユニフォームも初めて見ることができた。　トラッキーも水色ユニフォーム。ネッピーとリプシーも来ていて、ネッピーがトラッキーからタイガースの帽子を奪ってかぶったりしてじゃれていた。　井川が先発と予想されていたが、福原の今季初先発やった。井川がデーゲームが苦手というのが理由なんかな？それはすでに払拭されたと思っててんけど。　今岡がスタメン復帰。目の前のライトを守るのは桧山。１塁アルプスは桧山ファンが目立っていた。　　合　０００　０００　２００　０　　２　　 Ｔ　０００　００１　００１　３ｘ　５ｘ　先発は井川と川越。　６回裏。シーツがライト前先制タイムリー。　７回表。中村がレフトへ逆転２ランホームラン。　９回裏。金本がライトへ同点ソロホームラン。　１０回裏。シーツがレフトへサヨナラ３ランホームラン。　野球の全てがつまったような試合やった。　球の速い本格派投手の投げ合い。福原は６回までノーヒットピッチング。　タイガースが６回裏ついに先制。今岡が追加点のチャンスに、いい当たりながら併殺打。　ノーヒットノーランを初めて生観戦できるかと期待してたら、７回先頭のガルシアが、フルカウントから球を引き付けて打ち、センター前ヒット。続く４番ノリが逆転２ラン。　清原が代打で登場、四球、即代走と交代。　代打関本だろうと思った場面で、代打スペ砲。　まだエラーがないと今日のスポーツ紙で堅守をほめられてたシーツが、ファールフライを落とし、今季初エラー。ダーウィンが何とか満塁のピンチを抑えて１点差のまま９回裏へ。　今日からフルスイング宣言の金本がライトへ弾丸ライナーの同点ホームラン、目の前をものすごく速いライナーが横切っていく迫力！　鳥谷がフライを落としてピンチを招く。球児が速球でそのピンチを断つ。最後はノリを高め１５１キロでキャッチャーファールフライ。　関本がヘルメットに死球を受け、萩原が危険球退場。直後にシーツがサヨナラ３ラン！ベースを踏んでいないと抗議して合ナインがラインの内側に残り、ベンチ前まで帰っていた選手も呼び戻す。中村監督も抗議に出るが、判定は覆らず。　いや～、全てを堪能しました。特に金本の打球には感動した。　村松（合）　４三振ながら、守備で活躍。大きな打球にも前へのフライにも追い付いて、タイガースファンにため息をつかせていた。　桧山が打った大きなやや左へのフライを、ジャンプしてフェンスに当たりながら捕るファインプレー。　清原（合）　ケガから復帰して、代打で久々の登場。ダーウィンと対し、フルカウントから高め１４９キロを見て四球。すぐに代走と交代。あっけなく短い出番だったが、ベンチ近くへ戻ると、スタンドから拍手が起きていた。　金本（Ｔ）　右手指を故障しているが、宣言通りのフルスイングが多かった。１打席目のセンターライナーもいい当たりやったし、全力で振っているのが感じられるファールもあった。　９回の同点ホームランは、ほんまにすごいライナーやった。目の前を横切って行く迫力に興奮。東京ドームで初めて松井のホームランを見た時と同じ感動やった。外野席や外野に近い席のいちばんの長所は、ホームランが自分に近付いて来ることやなと、改めて感じた。　関本（Ｔ）　ヘルメットに死球を受けて倒れ込む。やがて自分で歩いてベンチへ戻り、投手交代が終わると１塁ベースへ。ベースを踏んでいないと抗議されたが、ふらついたりしていなかったのか体が心配。よくがんばった！　ダーウィン（Ｔ）　リリーフカーに乗らず、通路を歩いて登場。一塁ファールグラウンドを走ってマウンドへ。　ピッチャーゴロをジャンピングキャッチするファインプレー。

  2006年05月20日

• 交流戦の感想

  　僕が生観戦できた交流戦は、次の１０試合。５月８日　Ｄ　８－６　合　グリーンスタジアム神戸　ファインプレー続出のシーソーゲーム。８回にＤ逆転。９回に立浪がホームラン。５月１５日　Ｔ　７－４　Ｅ　甲子園球場　礒部の逆転２ランでＥが一旦リードも、今岡同点２点タイムリー、桧山２ランなどＴが６回一挙６点で再逆転。５月２２日　Ｃ　１０－２　Ｅ　広島市民球場　ラロッカ２打席連続ホームランなどで岩隈ＫＯ。乱闘騒ぎ直後に前田が２ラン。５月２９日　Ｇ　３－３　合　グリーンスタジアム神戸　Ｇは初回小久保３ランの３点を守れず。１２回のチャンスに三振したローズ、暴言で史上最多の退場。５月３１日　Ｈ　２－０　Ｔ　甲子園球場　杉内が２安打完封。０－０の７回、ズレータが２ラン。６月４日　Ｍ　４－３　Ｔ　甲子園球場　フランコのポール直撃ソロで勝ち越した１点を、川井・藪田・小林雅の継投でＭが守り切る。６月５日　Ｔ　１－１　Ｍ　甲子園球場　渡辺俊介と下柳の投手戦。代打濱中の犠飛で同点に。Ｔは１２回のピンチをしのぐ。６月７日　Ｔ　４－２　合　グリーンスタジアム神戸　萩原が中１日連投での先発。シーツ２打点。Ｔリリーフ陣が３回以降１安打しか許さず。６月１１日　Ｔ　１１－６　Ｆ　甲子園球場　新庄先制ホームランなどＦ５点リードも、６回に４連続代打攻勢などで一気に同点、７回にも町田タイムリー・矢野満塁ホームランでＴ大逆転。６月１２日　Ｆ　１０－３　Ｔ　甲子園球場　Ｆの８－０からＴが３点返すが、新庄が試合を決める２ラン。Ｆ連敗脱出。　この中でのベストゲームは、５月８日のドラゴンズＶＳ合併球団。　試合展開がおもしろかったうえに、ファインプレーが７つも見られたし。外野席から見る外野手のダイビングキャッチには特にしびれた。岩瀬のスライダーを谷が二塁打するなど、交流戦ならではの対決も素晴らしかった。　６月５日のタイガース対マリーンズの投手戦も最高やったけど、引き分けやったからなあ。僕は延長無制限にしてでも決着つけてほしいという考えなので。　公式にならって、ＭＶＰと特別表彰選手を、生観戦１０試合に限定して選んでみよう。ＭＶＰ　渡辺俊介（Ｍ）　ついに生で見ることができたアンダースローの好投に感激。特別賞　杉内俊哉（Ｈ）　どの球種もコントロールもよく、見事な完封。特別賞　ラロッカ（Ｃ）　岩隈から２打席連続ホームラン含む３安打。　交流戦の生観戦はおもしろくて楽しくて、めちゃめちゃよかった！　パ・リーグの選手のプレーや、マリーンズの応援が、今まであまりパ・リーグを見ていなかったお客さんたちを沸かせていて、うれしかった。　ファイターズのＢＢなど、マスコットの遠征も球場を盛りあげてくれた。　オールドユニフォームの着用や、さまざまな来場者プレゼントもよかったな。　あと、選手や応援だけでなく、パ・リーグの球場の素晴らしさも知ってもらえたら、と思う。その点で、神戸のボールパークをたくさんの人々に体験してもらえたのは、本当にうれしい。また神戸にパ・リーグの試合も見に来てくれるといいなあ。　唯一残念やったのは、神戸でタイガースが勝ったとき、シーツ選手のヒーローインタビューが場内にも流れてるのに、みんな気づかずに応援歌を歌い演奏していたこと。パ・リーグのほとんどの球場と横浜スタジアムでは、ビジターチームが勝った場合でもヒーローインタビューを流してくれるねんけど。こういういいサービスも、まだまだ知られてないねんな。　次に、ＴＶで見た交流戦について。　ここでもやはり、パ・リーグのすごい選手が注目されたことがうれしい。　個人的には、加藤大輔（合）。１５０キロ以上の速球とナックルを操る投手なんて、まずいないはず。すごい投手やのにあまり知られていなかった加藤が、地上波の全国中継で快投を見せたときは痛快やった。　そうやって多くの人々にパ・リーグの選手や応援を知ってもらえるのがうれしかった一方、一部解説者のお粗末やったこと。全然パ・リーグの選手を知らんねんから。休みの日にしか球場へ行けない一ファンでさえ、全１２球団の試合を見ることができるのに、不勉強極まりない。　小池（Ｅ）について、「ちょっとサイド（スロー）にしたんですよね」なんて言ってる解説者がいたが、小池はむしろ今季からオーバーに戻したのだ。去年までのあの変則フォームを知らないのか？Ｂｕの試合を見たことがなかったのか？たとえ実際に試合に行けなくても、「週刊ベースボール」やスポーツ新聞を読んでるだけでもしぜんと知ることになる、独特のフォームやってんけど。　同じ解説者は、マリーンズの応援にも驚いて、「若い人が多いようですね」なんて言っていた。けれど、少なくとも１０年前の１９９５年には、「オイ！オイ！　フランコ、オイ！オイ！」という独特の応援が行われててんけどな。　交流戦トータルの観客動員数も発表されたけど、１２位がベイスターズというのは、うのみにすることないと思う。ベイスターズは元々、他球団とは観客の数え方が違うのだ。年間指定席が売れている分を含めずに発表してるから。　スワローズも、神宮球場で大学野球があるため、週末にあまりデーゲームを組めないのは苦しいのでは。　人気をうんぬんするなら、ビジター試合での観客動員数を集計すれば、はっきりするんじゃないか。　さて、最後に来季の交流戦の話を。　僕はちっとも長いと感じなかったけど、そういう声があるなら、開催時期を２回に分けてもいいとは思う。１回目は今季と同じく、ゴールデンウィーク明けがベストだろう。２回目は７月前半にして、終わるとすぐにオールスター突入というのがいいのでは。この場合、梅雨の時期に重なることと、２回目の交流戦で好選手を見つけてもオールスターのファン投票に間に合わないかもしれないのが課題か。　「週刊ベースボール」で石田雄太氏が書き、バレンタイン監督も言っていた、パとセの主催試合でＤＨの有無を逆にするという案、いいなあ。いつもの球場で違うスタイルの野球が見られるのだ。　みなさんいろいろなアイディアをお持ちみたいやから、きっと毎年新鮮な闘いが見られるはず。来季以降も続けて当然でしょう。

  2005年06月20日

• タイガース対ファイターズ　甲子園球場

  　野球場には早く行くにかぎる。試合前から楽しいことがいっぱいやから。毎回早く行くことはなかなかできないが、今日はプレイボール２時間近く前に入場することができた。　交流戦限定の先着プレゼント・タイガース＆対戦相手チームのユニフォーム形携帯クリーナーはもらえなかったが、タイガースノートがもらえた。知り合いの子にあげたらよろこばれそうや。タイガースとファイターズの対戦を特集したスポーツ紙の特別版も受け取る。オールスター戦の投票用紙を渡されるのも、この季節の風物詩。　自分の席に落ち着いて、ファイターズの練習をのんびり眺める。ふと背の高い細い投手が目にとまる。背番号１１？あれって、ダルビッシュちゃうんか！思わずフェンス際まで下りて行って、間近でじっくりキャッチボールを見てしまった。　１５日にプロ初先発が噂されているが、その前に中継ぎで試運転の初登板なんてことはないかな？それが生で見られたら最高やねんけどなあ。　今年から性能が上がったスコアボードのビジョンでは、おなじみのタイガースクイズ、タイガース弁当のお知らせ（「タイムリー弁当」が増えたとか）、昨日の試合のハイライト、さらに５月の甲子園名場面集が流されている。自分が見に来てた試合も多かったから、これはうれしかったなあ。　ファイターズのマスコットＢＢが今日も遊びに来てくれている。ピンクのモヒカンをつけた姿。トラッキー＆ラッキーとともに、コントのような動きで楽しませてくれる。　スピードガンコンテストにも３人で参加。マウンド上で参加者を励ますラッキーに対し、ＢＢとトラッキーは後方から２人で一緒にキャッチャーの背中まで迫ったりとコミカル。　「Ｌｅｔ’ｓ　Ｇｏ　トラッキー」のダンスも３人で。ＢＢもちゃんと振付をこなしていた。しっかり覚えてんなあ。みんなを楽しませるために、がんばってくれてるんや。　甲子園では、スタメン発表前にベンチ入りメンバーの発表もある。これは試合展開を推理するうえでめっちゃ重要なので、他の球場でも是非やってほしい。　で、ファイターズのベンチ入り投手の中に残念ながらダルビッシュの名前はなかった。１５日に本拠地札幌ドームで、プロ初登板初先発デビューするのだろう。　しかし、ダルビッシュの登板がなくても、もちろん見どころは満載なのだ。新庄の凱旋、昨日休んでいたセギノールの復帰、内野手ながらレフトで起用された若手・小谷野、下柳の古巣に対するピッチング、昨日打球を２つ逸らしたスペンサーに代わる桧山。そして、どんな試合でも注目すべきは、全選手のプレーそのもの。さらには、ファイターズが１１まで続いてしまった連敗を止められるのかどうか。　それを願うファイターズ応援団は、昨日より数多くつめかけているようだ。レフト上段に「侍　ＯＧＡＳＡＷＡＲＡ　魂」「ここまで飛ばせ　新庄剛志」の横断幕とともにトランペットの応援団。白い応援グッズ（内野席からはエアーバットに見えた）を持ったファンも下段の指定席に多い。　５回終了後、バックネット前にいるマスコット３人の姿が、ビジョンのプリクラ風画面に映し出される。ラッキーを真ん中にして、「あるある探検隊」のポーズを３人で。その後、ＢＢはラッキーをお姫様だっこして連れ去ろうとし、トラッキーが怒って追いかけるシーンも。　ファイターズのラッキーセブン。ＢＢがレフトまで行って、バック転を披露する。スタメン発表の時もそうやったけど、ＢＢはバットを振る動きをする際、左でスイングすることが多い。ＢＢは左打ちなのか？　ひちょりとセギノールがバックスクリーン弾。小谷野がバックホームで刺す好返球。新庄がレフトポール際中段まで運ぶ、試合を決定づける２ラン（疲れ過ぎてコメントなし男ちゃん打法！！）。ＭＩＣＨＥＡＬと橋本の新人投手も好投。最後はオープン戦で打たれた片岡を横山が抑えて、ファイターズが連敗脱出。　タイガースでは、赤星の今季１号＆甲子園初という貴重なホームランを見ることができた。ひちょりのホームランのとき、赤星がフェンスに上ったのもよかったな。　試合後のＢＢはモヒカンをオレンジのものに付け替えていた。連敗の重苦しさから脱したよろこびからか、ＢＢに抱きつく選手も何人かいた。昨日は５点差を逆転され、今日も８点差から３点返されてなお１死満塁という場面があったもんなあ。大きな連敗中のチームに独特の、もしかしたらこの展開でも負けてしまうのかというムードに押されていた。それを乗り越えて、うれしいことでしょう。　江尻と木元がヒーローインタビューを受けている。ＢＢはその背後で盛りあげる。さらに、甲子園の砂を持って帰るふりをして笑わせる。　インタビュー後はマスコット界Ｎｏ．１の俊足を飛ばしてレフトの応援団前へ。それから、３塁アルプス、３塁内野指定席と、順番にファン１人１人と応対してくれる。めちゃめちゃ丁寧で、試合後も残って最前列にやって来たお客さんたちはみんな大よろこび。　フェンス越しに握手してくれるし、カメラ向けたらポーズ取ってくれるし、「もうすぐそっちにも行くから待っててねー」というジェスチャーをしたり、愛想がバツグンによく、サービス満点。　「ＢＢ、モヒカン、ピンクからオレンジに着換えた？」って聞いたら、指で○をつくって合ってると答えてくれた。　「ＢＢ、日記読んでんでー」って声掛けたら、振り向いてくれたし。　ＢＢのおかげで、最後の最後まで楽しかったあ。　　＜試合内容＞　初回、セギノールのタイムリーなどでＦ３点先制。　森本、セギノール、木元がホームランするなど、８－０に。　６回裏、赤星２ランなどでＴは３点返し、なおも満塁とするが、矢野が併殺打。　直後の７回表に新庄が２ランを放って試合を決めた。　Ｆ　１０－３　Ｔ

  2005年06月12日

• タイガース対ファイターズ　甲子園球場

  準備中です。しばらくお待ちください。すいません。

  2005年06月11日

• 合併球団ＶＳタイガース ＧＳ神戸

  　忘れるとこやった。今日はタイガースのファンクラブ応援デー。駅前で呼び掛けてくれてて、助かった。　現役＆ＯＢ選手の野球カード４枚セットを無事もらう。中身は、鳥谷・球児・山本和行・川藤。かなりええんちゃうの。　内野席へのゲートを入ると、関西ダービー記念ステッカー、タイガースとの交流戦見どころを書いた二つ折りカラーチラシ、スポーツ新聞の関西ダービー特集号を次々とプレゼントしてくれる。さらに、今日宣伝ブースを出している、Ｊ：ＣＯＭというところが、野球ボール形うちわをビニール袋入りで渡してくれた。全てのプレゼントがこの袋に収められて、いい感じ。　今日はタイガース戦やから、自由席は二階のみ。グリーンスタジアム神戸に来て二階席で見るなんて、何年振りやろう。たしかイチローがホームランを打ったホークス戦以来やな。　久方振りに上がってみたら、二階席も見やすいやん！さすがグリーンスタジアム神戸。　二階席は通路をはさんで上段と下段に分かれている。下段のいちばん上がベストポジションやと思ったけど、プレイボールまで１時間近くある時点で、すでに埋まっていた。上段の下の方もあまり残ってなくて、最上段近くに席を取る。　「親子でニューバランス」は交流戦特別ルールになっていた。特大スニーカーに足を入れる二人三脚で、この３連戦でベストタイムを出した親子がスニーカーをもらえるという。　今日はトラッキーとラッキーも来ていて、「ネッピーに挑戦」は両チームマスコットコンビによるパフォーマンス対決やった。結果はお約束で引き分け。　さあ、試合前最大のお楽しみは、両チームＯＢのガチンコ対決。今日は投手星野ＶＳ打者和田。２人の実績をスタジアムＤＪが紹介し、いよいよ和田と星野がそれぞれのベンチを出て、マスコットとハイタッチしての登場だ。　三振はあり、四球はなしというルール。野手は守ってないので、結果は打球によってこちらで判断しますとのこと。　初球スローカーブ、ボール。２球目高めボール。３球目スローカーブ、ストライク。４球目、足元から１塁側へ転がるファール。　そして５球目。和田の打球はセカンド定位置への平凡なゴロ。残念、和田を応援してたのになあ。と思っていると、ＤＪは「一二塁間を破るヒット！」　ちなみに、明日は大阪ドームで江夏ＶＳブライアントが、明後日も大阪ドームで野田ＶＳ真弓が行われます。　さて、試合は両チームとも意外な先発投手で幕を開けた。ローテーション通りなら、杉山と川越の投げ合いのはず。　しかし、タイガースは井川に代わって昇格した前川。　合併球団の方は、本来中継ぎ投手で、しかも一昨日先発して３回を投げた萩原の連投という奇策。相手投手との兼ね合いもあるやろうけど、タイガース戦で変わったことをしてみせる話題作りでもあるんやろう。今日も３回ぐらいで降ろすんやろな。　(つづく)>

  2005年06月07日

• タイガース対マリーンズ　甲子園球場

  準備中です。しばらくお待ちください。すいません。

  2005年06月05日

• タイガース対マリーンズ　甲子園球場

  準備中です。しばらくお待ちください。すいません。

  2005年06月04日

• タイガース対ホークス　甲子園球場

  　もうすぐ書きます。　しばらくお待ちください。　すいません。

  2005年05月31日

• 合併球団ＶＳジャイアンツ　ＧＳ神戸

  　もうすぐ書きます。　しばらくお待ちください。　すいません。

  2005年05月29日

• カープ対イーグルス　広島市民球場　後編

  　字数がオーバーしそうだったので、昨日の試合の続きを後編として。　カープの４－０で迎えた６回表。イーグルスは礒部のヒットを足がかりにチャンスを広げ、川口の２点タイムリーで２点差に迫る。ビジョンの中のスライリーも「ここじゃ！」の紙を広げて激励や。　マウンドの大竹のもとへ、安仁屋ピッチングコーチが出て来る。すると、後ろの元気なお姉さんは「サンタクロースや♪」と大よろこび。たしかに赤い服着て白髭はやしてるけど。僕は僕で、沖縄出身の大選手が見られてうれしい。なぜか、俺のツレまでがよろこんでいる。安仁屋コーチ、大人気。あのふさふさの髭ですっかり愛されるキャラになっているみたい。　大竹はコントロールに苦しみ、またも１死満塁のピンチを迎える。打席は７番酒井。ここでもカウントはワンスリーに。ツレと「ここは１球待ちやな」と話していると、酒井は打って出てショートゴロ。ダブルプレーで一瞬にしてチェンジ。　確かにストライク取りに来る球を狙う手もあるけど、思いきり裏目に出てしまった。大竹はこの回２四球と苦しんでたし、酒井の役割としてはフルカウントからでもファールで粘って押し出しを誘うとか、そういうのが求められてたんちゃうかなあ。まあ、しゃあないねんけどね。　６回裏。ラロッカが４打席連続ホームランとは行かずとも、ヒット。続く前田もヒットで無死１・２塁。　ここで、緒方の当たりはサード右へのゴロ。ああ、ゲッツーや！と思った瞬間、サードのトレーシーが打球を弾く。完全なエラーやと思ったけど、記録はなぜかヒット。トレーシーは４回にも正面のゴロをトンネルしている。岩隈が投げる試合だけでも、イーグルスは守備を固めた方がいいと思うけどなあ。バファローズ時代は首脳陣が止めても完投したがった岩隈が、今は投げるのがつらそうに見える。悲しいで。　岩隈はこの後ワンアウトを取ったものの、倉と代打嶋にタイムリーを許して３点を失い、降板。　相手投手がＫＯされると、広島市民球場のビジョンには、波が砂浜を洗うさみしい映像が流れる。「タラリーン」というクラシックの深刻なＢＧＭ付きで。　７－２となった６回裏終了後、「ワシを市民球場に連れてって」という曲が流れる。楽しいタイトルやけど、曲は今風やった。歌うのはカープファンのＣＨＥＭＩＳＴＲＹ堂珍。昨日はミッキーくんとともに、ここ広島市民球場に登場してたんやんな。　７回表の前に、ビジョンで今日訪れたファンのメッセージ映像が流れる。　奈良から来たという礒部ファンは、「気持ちで負けないように」　カープファンの子どもは、大好きな前田選手へのメッセージをと促されて、ひとこと「かっこいい」　この企画はよかったなあ。毎試合やっているのだろうか。　７回表のイーグルスは、代わった永川に三者凡退。しかし、いい当たりのセンターライナーに倒れた礒部が守備につくと、カープファンから礒部コールが起きた。　７回裏、カープのラッキーセブン。　マウンドには３番手の戸叶が上がる。去年ブルーウェーブで中継ぎとして活躍し、防御率もよかったのだが、何とこれが今季初登板らしい。　ラロッカに対し、フルカウントから顔近くへのシュートで四球。怒ったラロッカがマウンドへ詰め寄ろうとする。審判がなだめる。両チームの選手が出て来る。　これは戸叶のコントロールの問題で、決して狙ったわけではないだろうが、今日２ホーマー３安打してるラロッカからすれば、怒りたくもなるわな。　乱闘騒ぎが収まって、ラロッカの代走に山崎。バッターは前田。ここで前田がライトへ２ランホームラン！騒ぎの直後にいきなりプレーで結果を出し、不穏なムードにケリをつけた。それでいて、あくまでクールにベースを一周する前田。しびれたで。俺らも後ろのお姉さんも、さっきの子どものように「かっこいいー」とただため息をつくばかり。　しかし、騒ぎはそれだけで終わらなかった。続く緒方の打席で、フルカウントから頭に死球。倒れる緒方。俗説かもしれないが、ボールが跳ねずにぽとりと下に落ちたのも心配や。　再び両チームの選手が出て、騒然となる。戸叶は危険球で退場。緒方は歩いてベンチへ戻る。歩かせて大丈夫なんかな。担架で運んであげた方がいいのでは。当たった場所が場所だけに、めっちゃ心配になる。　荒れた雰囲気がしかし、イーグルスの次の投手の名前がコールされた途端、一変する。　ピッチャー玉木。去年までカープで活躍してた投手や。みんなからあたたかい拍手と歓声がおくられる。　カープの楽勝ムードもあって、ライトスタンドからウェーブが始まった。センター、レフトと通過して、こちらに近づいてくる。　「よし、こっちから押し返すんや」ってボケたら、後ろのお姉さんが「あかんよ！」とツッコんでくれた。　３塁側の僕らも立ち上がってウェーブに参加。バックネット裏、１塁側、そしてまたライトスタンドを過ぎて、ウェーブは２周目に入る。僕らもまた波に加わる。めっちゃ楽しい。球場でウェーブするのって、センバツで沖縄尚学が沖縄勢悲願の初優勝した時以来やなあ。　森笠が打席に入っても、まだしばらくウェーブは続いた。こんな中でも玉木のマウンド捌きは落ち着いて見えた。さすがやな。　あとはお気に入りの途中出場選手応援モード。　Ｂｕファーム時代から期待していた山崎は、ぎりぎりまわってきた打席でファースト左へのライナー。いい当たりやってんけどなあ。ショートの守備では、打球よ飛べと念じていたが、守備機会なし。　サードに入った福井のところへも、打球は行かなかった。　ルーキー梅津の登板時には黄色い歓声が沸いてたなあ。人気あるねんな。独特のサイドスローやし、いい仕事するもんね。僕が今月生観戦したカープ戦４試合で３度も登板してるのが、ちょっと心配。　イーグルスでは、前田が９回２死から代打でライト前ヒット。守備はバツグンやねんから、もっと使ってほしい選手です。　ヒーローインタビューはラロッカ。「雨の中、来てくれて」というセリフがうれしい。最後は「広島大好きじゃけえ」と日本語で。来季以降もカープで頼むで。　試合中にビジョンで選ばれたファンが、ヒーロー・ラロッカと記念撮影。今季から始まったこのサービス、いいよなあ。めちゃめちゃうれしいことでしょう。　実にいい気分でスタンドを出る。今日の試合を見て、前田のＴシャツが欲しくなった。さっき帽子を買った球場前のワゴンを覗いてみよう。　ところが、グッズ売り場はすでに閉まっていた。快勝後はみんなうれしくていっぱい買うはずやのに、そんな。いくら雨が降ってて、試合も終わったとはいえ。商売っ気なさすぎ。「入場料収入や放送権料と違って、グッズの売り上げには限界がないから、力を入れるべきだ」という説もあるくらいやのになあ。残念。　選手パネルもすでに１ヵ所に集められているのがさみしい。雨対策はあるのでしょうが、もう少し試合後のグッズ販売やパネルとの記念撮影サービスのことを考えていただきたいです。　こうなったら、前田Ｔを求めてデパート巡りや。　しかし、どの店舗もＴシャツは子ども用ばかり。鯉人（こんいんちゅ）のＴシャツには惹かれるが、色がイーグルスやドラゴンズのチームカラーっぽくて、カープらしくない。市民球場Ｔシャツはちょっとよかった。　カルピオというところにカープグッズの店があるらしいけど、なぜか日曜が休みだというし。　もしかして背番号入りの選手Ｔシャツは、元から売られてないのかな。ユニフォームを買ってってことなのか。ライトなファンや初心者には手が出にくいかもしれんけど、広島ではほとんどの人がカープファンなんやろうし。　残念ながら、今回は前田Ｔシャツをあきらめるしかなさそう。広島に来たからには食べずにはいられないお好み焼きを食べてから、スタバに行く。　レジでお姉さんに注文すると、カップがどうのこうのと言われる。スタバに入るのがまだ今日で２回目の僕は、スタバのマグカップか何かを持参しなければいけないのか？と、あたふたしてしまう。　しかし、よく聞いてみたら、「カープ、勝ちましたか？」と僕に質問しているのだった。あ、考えたらカープ帽かぶったままやった。「勝ちましたよ。ボロ勝ちです」と答えると、「やった！」と満面の笑顔。　せっかくやから、もうずっとカープ帽をかぶったままにしておく。　広島駅前のポストで、「甲斐バンド　ライヴＣＤ１０枚組ＢＯＸ　”熱狂　ステージ”」の購入申し込みハガキを投函。　念のために広島駅のキオスクに入ってみたが、「カープかつ」というお菓子があった以外は、デパートとあまり変わらない品揃えやった。　駅構内でライオンズの帽子をかぶった人を見かける。広島にもライオンズファンがいてはるんやなあ。待てよ、ライオンズは今日ベイスターズと横浜スタジアムでデーゲームだったはず。もしかして、横浜まで遠征してこられたのだろうか。すごいなあ。まあ、自分も同じようなことをしているわけだが。　試合もよかったし、旧友と遊べたし、なんだか遠征でテンションが上がって、そのまま新大阪までカープ帽をかぶったまま帰りましたとさ。　　＜試合内容＞　初回、ラロッカ２ランでＣ先制。　４回にもラロッカと森笠のソロで４－０。　６回に川口２点タイムリーでＥが２点差とするも、その裏、守乱から代打嶋２点タイムリーなど３失点で岩隈ＫＯ。　７回には乱闘騒ぎ直後の前田２ランなど、Ｃさらに３点。　Ｃ　１０－２　Ｅ

  2005年05月23日

• カープ対イーグルス　広島市民球場　前編

  　実に１２年ぶりとなってしまった広島市民球場への遠征。ツレと待ち合わせてる広島駅の改札へ、あの５月５日に買った「なりきりトラッキー」の白い虎耳をつけて行った。ウケたし、奴にもつけさせて写真撮ったし、万事計画通り。　路面電車は野球場へ向かう人々を中心に混雑していた。料金は１５０円で後払い。市民球場が近づいてくるにつれ、気持ちがぐんぐん高まってくる。　心配だった天気は小雨ですんで、試合開催には影響なさそう。ただ、遠征先で降ったことで、やっぱり俺は雨男なのかとは思う。　広島市民球場の外壁には、交流戦の垂れ幕。まずは球場前に出されたワゴンのグッズを見てまわる。福井かラロッカのＴシャツがあれば欲しかったのだが、売られてなかった。そこで、雨避けも兼ねてカープの赤い帽子を買った。最近ますますカープに惹かれているので、かぶることに全く抵抗はない。ていうか、むしろうれしい。　カープの選手たちの等身大パネルがたくさんあって、狂喜する。ベースボールドッグ・ミッキーのパネルも２つある。カープの帽子をかぶり、ミッキーの頭をなでなでするポーズで記念撮影。　簡素な入口をくぐり、階段を上って、いよいよ内野スタンドへ。近い！近いやん！グラウンドがめっちゃ近い。そして、スタンド全体は広く見える。そうか、ファールグラウンドが狭いんや。だから、すごく間近で野球が見られるんや。　座席は座りやすい波形になっている。イスも前後の間隔も、甲子園の内野席より絶対広い。　下段の席からはフェンスが視界にかかるが、フェンスの色が灰色だからか、試合を見ていてじゃまには感じない。　新スコアボードは生では初めて見たわけやけど、選手名が大きい。遠い席からでも充分はっきり見える。これはＴＶや写真ではわかれへんかったなあ。　いいやん！広島市民球場！いいとこだらけやん！　なのになんでよくないみたいに言われているのか、見まわしてみた。スタンド内の階段や通路のコンクリートは、見た目に古い。スタンド裏に売店を置くスペースが少ないようだ。トイレに出入したり通路をうろついたりすると、通路裏のスタッフが働いておられるスペースが視界に入る。　僕が見たのは自分の席から行ける範囲だけやけど、マイナスかなと思えたのはそれくらい。どれも野球を見るには支障のないことやん。トイレも新しくはなかったけど、清潔やったよ。こぎれいなだけで死角の多いドーム球場なんかより、よっぽど素晴らしい。　新球場をつくるにしても、今の市民球場のよさはしっかり残してほしいな。　売店で５００円の「カープ焼きそば」を２人分買う。パックのお茶も買おうとすると、これはお弁当に付くやつやから、すぐ向かいの飲み物売店で買ってくれと言われる。じゃあ、お茶は後で買うことにして、「２００５日本生命セ・パ交流戦　公式プログラム　広島東洋カープバージョン」（黒田と前田のベースボールカード２枚付き）を、焼きそばといっしょに買う。　すると、おばちゃんはなぜか「１４００円」と言う。公式プログラムが４００円なわけなかったよな。値段を確認して、「２０００円・・・じゃないですか？」と言うと、「ああ、そうや、ごめんごめん」と笑うおばちゃん。もう１人のおばちゃんが「ごめんねー。この人、入院させなあかんわ」とかぶせる。場が和んでいい感じ。　向かいのお姉さんから紙コップ入りのお茶を買って、席へ戻る。　「カープ焼きそば」は、おたふくソース・青のり・紅しょうが付きやった。　透明のビニール傘を差したスライリーが歩いてる。小雨で濡れてるお客さんもいるのに、このへんがちょっと悪役の設定なのかな？　岩隈と藤井のバッテリーも目の前を歩いて行く。いや、ほんまに近くていいよ！　守備につくカープの選手が１人ずつアナウンサーに盛大に紹介され、スタンドにボールを投げ入れる。大竹と岩隈の先発でプレイボール。　３塁側内野席にも、Ｂｕ岩隈ユニフォームを着た人やイーグルスファンはけっこういた。特に広島出身の礒部への声援はめっちゃ大きい。　イーグルス打線の中では、その礒部の打球だけが桁違いにすごかった。センター左への二塁打と、センター前へ落とすヒット。アウトになった２打席も、尾形のダイビングキャッチに阻まれたショート右へのゴロと、センターライナーで、内容よかったし。　１回裏、ラロッカがセンター左へ先制２ラン！センター礒部がフェンスに上ったけど、はるか上、中上段に入る推定飛距離１３３メートルの一発。フェンスが外野手が上れる高さなのと、ホームランの飛距離が表示されるのも、広島市民球場のいいとこやな。　５日に代打ホームランを見てるから、ラロッカは生観戦２打席連続ホームランや。　ホームインしたラロッカは、ベンチ前に出てきたナインと、時々ハイタッチせずに手のひらと手の甲をくるくる裏返し合うポーズをしたりする。　４回裏には、何とラロッカがまたもホームラン！今度はライナーで右中間へ。２打席連続、生観戦では３打席連続や。僕は２００２年４月１日のバファローズ対ライオンズ戦で唯一、１試合３ホーマー（カブレラ）を見てるけど、あの時は間に１打席凡退してたからなあ。３打席連続ホームランは、生観戦新記録やな。　ラロッカはホームを踏むと、右腕を斜め上に突き出すポーズ。　２死後、森笠も内角低めのスライダーをすくってライトへホームラン。第１打席でも粘りに粘った末、ライト前ヒットを打っていた。守備範囲も広いし、赤ゴジラを押しのけて先発出場するだけのことはある。ほんまカープには、魅力ある選手がいっぱいや。　小雨はカープ帽をかぶっていると全く気にならない程度で、快適な野球観戦。　１時半試合開始のデーゲームやけど、３回裏には点灯。照明は正方形に並んでいるのが特徴的かな。　カープの応援旗がとにかく多い。甲子園でも見た白地に虹の旗や、赤い鯉のぼりもライトスタンドを舞っている。と思いきや、１塁側内野席にも大量の旗が出現。あれは、同じ旗が外野行ったり内野行ったりもしてるんでしょうか。　１塁側を見ると、球場外の何かの塔が目に入る。あれは何なんかな。　チアガールはレフトと、１塁側の黒っぽいハッピ姿の娘たちが目立っていた。　なんとなくカープの選手はコールされるとすっと打席に入るイメージがあってんけど、この市民球場ではもちろん、各選手のテーマ曲が派手に流れる。やっぱりホームはちがうなあ。　スコアボードのビジョンには、要所要所で紙を持ったスライリーのアニメが現れる。その白い紙には、その時々のファンの心情が広島弁で書かれていて、スライリーも喜怒哀楽を表情で見せている。両眼に炎が燃えることも。　スコアボードは字が大きいだけではなく、スローモーションの画面も寄り気味。迫力のあるリプレイが見られる。また、塁上に出ている選手の名前は緑色になる。　さまざまな応援セット券を買って入場している団体名（中には個人と思われる名前も）が表示されるのもいいな。　４回表終了後には、ビジョンに自分たちの姿が映し出された。後ろに元気のいいおねえさんがいたからかな。とにかくうれしいもんです。　大竹はあのきれいなフォームから、速球をビシビシ決める。見ていて気持ちいい。５回まで１安打９奪三振の快投や。４－０とカープの楽勝ムード。　５回終了後には、スライリーが銀色の長いバケツを持って外野席に登場。甲斐よしひろＳｅｒｉｅｓ　ｏｆ　Ｄｒｅａｍｓ　Ｔｏｕｒ 　Ｖｏｌ．２（１９７９－１９８６）でオープニングＢＧＭに使われていた「ＲＯＣＫ’Ｎ　ＲＯＬＬ　ＰＡＲＴ　ＩＩ」が流れ出す。　あの掛け声のタイミングでスライリーがバケツのフタを開け、その裏を客席に向ける。そこには「ＨＥＹ！」と書いてあり、向けられた方向の観客たちが「ヘイ！」と叫ぶのだ。　やっぱりライトに向けることがいちばん多く、時にはレフト、時には１塁側へも。そして、スライリーはたまにフェイントをかけ、「ＨＥＹ！」の字を見せずにバケツのフタを閉めてしまったのに思わず「ヘイ！」と言ってしまった人々を笑ってみせるのだ。　グラウンド整備が終わり、選手たちが出て来ても、曲が続くかぎりスライリーはこのゲームをやめない。しまいには近づいてきた２塁塁審から、戻るように１塁ファールグラウンドを指差されていた。いいぞ、スライリー。　そんな楽しいムードから、６回に入ると、大竹が乱れ出した。イーグルスの反撃が始まったのだ。　（後編につづく）

  2005年05月22日

• タイガース対イーグルス　甲子園球場

  　黄色いつばの帽子。袖や襟や胸文字に黄色の縁取り。タイガースはこのオールドユニフォームで、ホームの交流戦を闘うのだ。いちばん似合ってたのは今岡かな？　トラッキーもオールドユニフォームを着ていた。　晴れたり曇ったり。２回裏には雨が降ってきた。暑くて甲子園までＴシャツで来たのに、まさか降るとは。それもボタボタ大粒で、ちょっと困る。　まだ３時前の３回裏には、内野点灯。その後晴れるも、きつねの嫁入りあり。やがて曇って、風が強くなってくる。　イーグルスの頼みの綱・岩隈は、初回に１点を失う。高い球が多く、調子はよくなさそう。それでも、いい投手は尻上がりによくなっていくものだ。　対する能見は、３回までパーフェクト。打者９人に対し、４者連続を含む５奪三振。イーグルス打線に元気がなく、ほんまに完全試合が見られるのではと思ったほど。　そんな能見とイーグルスの調子を感じてだろう、甲子園いっぱいの大歓声にも、今日はどこか余裕が感じられる。　ところが、４回表、そんなムードが一変。礒部が外角高めの球をレフトポール際へ力強く押し込む逆転２ラン。これがイーグルスの初安打やけど、１安打で２点や。　５回にも飯田のタイムリーが出て、３－１とイーグルスがリード。本調子でないとはいえ、相手は岩隈。タイガースファンにも緊張感が見え始める。　そんなＴファンの大歓声が爆発したのが、５回裏。１死１･２塁で、代打に帰って来た浜ちゃん。ものすごい声援がイーグルスナインをのみ込むようだ。しかし、このチャンスは生かせず。　続く６回に見せ場はやって来た。シーツがヒット、金本が二塁打で、１死２･３塁。バッター今岡。　ここでイーグルスは前進守備を敷く。これは疑問に思った。僕は、１点もやれないという場面以外のバックホーム態勢は、あまり好きじゃない。ヒットゾーンが広がって、大量失点につながることがあるし。「うちは１点でも取られたらやばいんです、余裕がないんです」と相手に弱気をさらしているような感じがして。　実際、イーグルスには余裕がない。追加点をいっぱい取れる打線じゃないから、１点でもやりたくないのだろう。あるいは、伊原監督のようにいつもこういう１点重視の守備隊形をとっているのだろうか。それにしても、今岡やで。内野抜かれるで。　珍しく予想が当たった。今岡のゴロは左へダイブしたファースト吉岡のミットを弾いて、ライト左前へ。同点の２点タイムリー。　桧山は真ん中に入ったスライダーを、センター右へ勝ち越し２ラン。もう甲子園はお祭り騒ぎや。　矢野死球。鳥谷のレフト前へのフライは、関川のスライディングキャッチ及ばず、二塁打。　１死２･３塁となって、今度はもう選択の余地なしの前進守備。代打町田が登場。ここで中村がパスボール。Ｔ１点追加。　町田を打ち取った２死３塁。ここで、田尾監督が岩隈を降板させる。早過ぎるんちゃうん。岩隈よりいい投手おらんねんで。　ベンチへ下がる岩隈に、タイガースファンが拍手。イーグルス、なんか同情されてる。　　ピンチで赤星を抑えられるような左の中継ぎがいれば、イーグルスはここまでこんなに負けてないはず。吉田豊彦を投入するが、赤星タイムリー内野安打。　これで吉田は徳元に交代。徳元も四球とサードのエラーで満塁にし、１死も取れず降板。　有銘に交代するインターバルに、外野のタイガースファンから飯田コールや関川コールが起こり、２人ともそれに応える。ファンサービスはいいことやけど、４点も負けてるねんから、もっと悔しさをあらわにしてもいいとも思った。この場面で相手ファンから声援を受けるのは、まだまだ対等に見られていないからなのでは。　タイガースラッキー７の風船が、今日もすごい。黒い風船も見かけるようになってきた。夜店のヨーヨーを伸ばしたような爽やかな柄の、真っ直ぐ円柱形のもある。　飛ばした後は、ビジョンに「なお一層のご声援を」のメッセージ。去年まではトラッキーの絵と同時に出ていたと思うが、今年はスタンドの映像をバックに。この方が風船で盛りあがった感じが出て、いいな。そして、去年までは５回終了時に出ていた「大入　満員御礼」の文字が続く。　７回。桧山が大飛球を放つ。センター飯田がバックスクリーン前のフェンスに付き、ジャンピングキャッチのファインプレー。ここで起こった拍手はよかったな。相手がどのチームであっても、いいプレーには野球ファンとして拍手をおくりたいものだ。　両チームの間には、点差以上の力の差が明らかに感じられた。失礼な言い方になってしまうけど、試合終盤のイーグルスは、不憫にさえ見えた。がんばってほしいねんけどなあ。　けれども、これはある意味仕方ない。イーグルス自身のせいとは言えない部分も大きいのだ。このことについては、後日。　ヒーローインタビューは桧山。「久しぶりに気持ちよかったです」　今季ここまで打席に向かう度に浴びせられた特に大きな応援には、「声援は感じていました」　インタビュアーが２人目のお子さん誕生について触れると、甲子園全体から祝福の拍手。　交流戦について「思い出に残る試合をしたい」って、いい言葉やな。　最後は久々のお立ち台ということで、「おかえりなさい」と言われ、「ありがとう。ただいま」と声を張った。　　＜試合内容＞　初回、金本の二塁打でＴ先制。　４回、礒部逆転２ラン。５回、飯田タイムリー。Ｅ２点リード。　６回、今岡同点２点タイムリー、桧山勝ち越し２ランなどで岩隈をＫＯし、一挙６点。　Ｅは９回に１点を返し、なお２死１・３塁とするが、そこまで。　Ｔ　７－４　Ｅ

  2005年05月15日

• 合併球団ＶＳドラゴンズ　ＧＳ神戸

  　久々の外野観戦。内外野の天然芝がきれいに刈り込まれている。センター左の席から見ると、縞になった芝の帯がホームベースに集まるように伸びている。　名古屋から来られたらしき人が、「名古屋よりずっといい球場やん。関西の人は、こんなにいい球場があることに感謝しないと」とおっしゃっていた。全くその通り。フェンスが低く、食べ物が種類豊富でおいしく、座席はゆったりで内野は全席カップホルダー付き、フィールドシートもあるし、グラウンドもスタンドもきれいで、ファンのマナーもいい。日本一の野球場やと思ってます。遠いと思い込んでる人もいまだにいるみたいやけど、神戸の中心・三宮から地下鉄１本で２０分。駅からすぐやし、全然遠くないよ。　それなのに、ファンの反対を押し切って合併したあげく、神戸での試合を半減させて死角の多い大阪ドームで試合するねんもんなあ。　試合前のイベント。大阪ドームで見た「親子でニューバランス」は、神戸でも行われていた。以前からおなじみの「ネッピーに挑戦」も。　ドラゴンズ応援団の近くに座るのは３年振りで、新鮮や。「心」の旗や、龍の頭を描いた旗が振られている。　「今日も期待してます」と、谷繁の応援歌に敬語が使われてる。こういうの珍しいのでは。続きは「シゲシゲファイトだー」　井端のファンファーレでは、両手を斜めに突き出すねんな。　チャンステーマの「狙い打ち」も、さすがに高校野球より凝っている。　打点を挙げたアレックスは、レフトスタンドからコールされると、帽子を取って丁寧にお辞儀。９回の守備が始まるときは、ボールを投げ入れてくれた。　合併球団の応援は、「いてまえー」の歌もタオルもあり。１塁内野席には、竿につけた吹流しを持って走り回る人も健在。　オープン戦では選手の交代を告げるのが遅れたり、かみかみやったりした新スタジアムＤＪも、慣れてきたらしく大声を出している。ＤＨを「ディーエイチ」と言ったり、イチロー時代のＤＪスタイル。あの頃の「タアアア～～～イ　ゲイニイーーッ！」や「ヘロフミ　オッガワ！」ほど派手じゃないけど、「コウスケ　フクドマッ」って言ったりしてる。　ホームランを打った谷がホームインした時は「グレイト！」　７回裏の応援歌終了後は「バファローズ　ファイティン！」　今日は母の日やから、小さい子どもが描いたお母さんの絵がダブルビジョンで紹介されていく。　「かわいいですね」とか「大きく描けてますね」とかＤＪがコメントを添えるねんけど、服を描いてない絵に「なかなか色っぽい」はないやろ（笑）。　３回終了後。兵庫県競馬組合提供の「ロデオレース」。去年までは、小さい子どもがおもちゃの馬に乗り、飛び跳ねてゴールを目指す微笑ましい競走やったのに、ビジョンに競馬のアニメが出るものに変わっていた。その代わり、５頭のうちから勝ち馬を当てると、応援グッズ「ファンタスティック」がもらえるらしい。　　４回表終了後は、大阪ドームと同じくベストファミリー賞。これも去年まではベストカップル賞やった。　５回が終わると、リムジンがグラウンドを一周する。ゲームに勝った観客を家までリムジンで送ってくれるおなじみのサービスやけど、スタンドはけっこう沸いた。ドラゴンズファンは初めて見たのだろう。　続いて、神戸松蔭大学のチアリーダーが登場。チーム名はシーガルズらしい。　３月３日のマリーンズとのオープン戦では、雨だったせいかめちゃめちゃ短い演技であっけなかったが、今日は時間もたっぷり、大技も見せてくれた。　去年までとのいちばんの変化は、合併球団が得点を挙げた時にＣＭが入ること。これは無粋やろう。　後藤が死球を受けて倒れてる時も、押し出しで点入ったからって明るい声のＣＭ入るし。　三振を奪った際の「ＭＫタクシー」のＣＭは無くなっていた。大阪市民球団設立への動きと何か関係あるのか？　ドラゴンズのラッキー７。「燃えよドラゴンズ」の歌詞がちゃんと交流戦ヴァージョンになってて、楽しめた。「獅子をつかまえ鷹を狩り 猛牛馴らして海を越え　北の闘士もイヌワシも 竜が・・・」とか、そんな感じ。　さて、試合の方は両チームにファインプレーが続出！特にドラゴンズの鉄壁の外野・二遊間の美技を、ついに生で見られて大満足。荒木も生観戦でやっと打ってくれたし。　せっかくやから、合わせて７つもあったファインプレーを書き記しておこう。　セカンド平野。フェンス際のファールフライをランニングキャッチ、その勢いでフェンスに飛び付く。　レフト大友。左へのフライをダイビングキャッチ。　センター・アレックス。右前へのフライをスライディングキャッチ。　ファースト北川。前進守備で一二塁間のゴロをダイビングキャッチ、自らベースを踏む。　サード阿部真。三遊間のゴロをダイビングキャッチ、二封。　ライト福留。右中間へのフライをダイビングキャッチ。　ショート井端＆セカンド荒木。二遊間のゴロに井端が追いついてナイスキャッチ、２塁ベースへトスした球を、ベースカバーの荒木が素手でキャッチ。　さらに、前に守っていた大友が大飛球に追いついたプレーもよかったし、アウトにこそならなかったが、好プレーが他にもあった。　サード阿部真は、ぎりぎりのファールフライを追ってフィールドシートに突っ込んだ。　途中出場のレフト英智は、レフト線のゴロをフェンスに当たる前にスライディングキャッチした。　スポーツニュースはメジャーの好プレーばかり流さずに、こういったプレーをこそ紹介してほしい。　それにしても、好守連発の大友に守備固めで英智が送られるねんから、ＢＷ優勝時の「ショート小川に代わって勝呂」なみのすごい守備やな、ドラゴンズは。　８回１死から登板した岩瀬もすごかった。あのスライダーは初対戦では打たれへんな。　そう思ってたら、９回に谷が内角低めスライダーを肘をたたんでレフト線二塁打。さすが。　岩瀬ＶＳ谷。こういう対決が見られるねんなあ。やっぱり交流試合はおもしろい！　　＜試合内容＞　しびれるファインプレーが続出した、シーソーゲーム。　１－１の３回裏、谷が２ラン。４回表、荒木タイムリーなどでＤ逆転。５回裏、早川２点タイムリーなどでまた逆転。　８回表、谷繁同点タイムリー。荒木の内野安打をショート後藤が２塁へ悪送球し、Ｄ勝ち越し。　８回裏途中から岩瀬投入。９回には立浪がソロ。　Ｄ　８－６　合併

  2005年05月08日

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