Ｇ党魂

読売新聞２０面「視点」より抜粋：
…「巨人・土井社長は阪神・野崎社長との会談の中で、強い姿勢で言った。
　『正規の場ではなく、各球団を回って反巨人同盟のようなものを作って物事を進めて行こう
　というやり方には強い不快感を持っている』。
　阪神が今回の提案に信念を持ち、しっかりとした裏付けがあるのなら、理事会や実行委員会など
　公式の場で堂々と主張し、賛同を求めるべきだった。巨人を外したうえで、個別に各球団を
　説得して回るようなやり方は、明らかにおかしい。（略）
　　１年間結論を先延ばしにすれば、巨額の赤字を抱えているパの窮状はさらに進行するだろう。
　そこから目をそらし、セの安泰を図るためだけの「２リーグ制」であれば、それは無責任と
　批判されても仕方ない。（山脇幸二）」

…だから何だ？
だから、巨人のやってることが正しいとでも言うのだろうか。
だから２リーグ制が間違っていて、１リーグ制が正しいとでも言うのか。
だからファンや選手の意見は二の次で、エライ人の言う事だけ聞いてればいいのか。
大事なことは何リーグかという話以上に、そもそも近鉄の合併は不可避なのか、
合併という結論に至るまでにどのような策を講じ、努力をし、何が必要で、何が足りないのか
どこまできちんと検証し、それを公表し世間に納得してもらったのか、
そもそも検証する気があるのかといったことだ。

なぜそういう記事を載せない。
何が「視点」だ。
読売新聞だから、阪神の揚げ足だけ取ってればそれでいいのか。
そもそもこういう頭ごなしに相手を否定する態度こそ、議論になる以前の問題、
まさに「話にならない」という状態の根本要因だ。
マスコミがそれに気づかなくてどうするんだ。
だから日本のマスコミはバカにされるんだ。されて当たり前。される方が悪い｡
だいたい阪神の取った行動と、阪神が提示した試案の内容というのは完全に別の問題である。


たとえ１リーグになるとしても、それは「プロ野球の将来の発展のため」であると
周囲がきちんと認めるものでなくてはならない。
近鉄の経営責任をきちんと追及せずに、来年から１リーグにしましょうというのを
半年かそこらで簡単に通してしまうのは単に１球団のワガママを周りが認めただけ、
言ったもん勝ち、やったもん勝ちというだけの形になってしまいかねない。
それは責任ある大人の行動とはとても思えない。