G党魂

2006/08/24(木)18:05

報道の公私混同

昨日の横浜戦の中継を担当していたTBSの松下賢次という アナウンサーは去年、中日・落合監督が「暴力も野球」と 発言したことについて、「私は絶対に許せない」と断りもなく 私情を挟んだ野球を知らないアナウンサーである。 彼の行為そのものが、アナウンサーという立場を利用した 落合に対する一方的な「言葉の暴力」に他ならない。 昨日の野球中継ではバレーボールの宣伝のためにベリーズ工房 というアイドルグループのインタビューがはさまれていたが、 その終わりに「WBCの決勝の実況を担当したのは誰だか 知ってます?」と聞いて見事に小娘たちを無言に封じていた。 どうやら「私だよ。すごいでしょ」とでも言いたかったらしい。 その後、広島・ブラウン監督が退場処分を受けたことにも 「まぁ、退場はあまりいいことではないんですが」 とやはり頼んでもない自己主張を行っている。 どうやら進歩がないらしい。 落合は暴力そのものを容認しているのではなく、野球における 「暴力の存在」を容認しているにすぎない。 松下賢次がどれだけ甘やかされて育ったのかはこちらの知ったこと ではないが、人が生きていれば暴力的な場面に出逢うことは 避けられない。そういうことも含めて、だからこそ長嶋茂雄は 「野球とは、人生そのものである」と言ったのだと思う。 そもそも先の落合発言の場合についてなどは、元野球選手という 肩書きを持った解説者などになってはじめて許す・許さないを テレビで語る資格が生じるのであり、基本的に素人であるはずの (そういうフリでもするべき)アナウンサーの個人的な意見など 視聴者にとっては本質的に何の価値もない。 TBSが横浜びいきであることは構わない(そもそも巨人ファンの 私がその件についてよそ様を責められない)。 しかしそれとは無関係に、本来の仕事の意味について 無理解なアナウンサーが偉そうに野球を実況していることが 私は「絶対に許せない」。 彼は彼なりに野球が好きなのだろうということはわかるが だから余計にタチが悪い。そういう自覚がないのが気に入らない。 もっとも、昨日はTBSだからこそ野球の中継をしてくれたのかも しれないのでそれはありがたい。 …それにしても昨夜の佐伯の守備は、巨人ファンでさえ ドン引き。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る