Ｇ党魂

これでまたしばらくの間世界一ヅラしてられる♪
選手の皆さん、ありがとうございました。首脳陣の皆さん、原監督もお疲れ様でした。
まぐれで連覇はできない。重いＶ２だと思います。
巨人の監督が、国民の皆さんに迷惑をかけなくて本当に良かった。
原監督の、責任を果たさなければならない、日本のために頑張りたいという気持ちが
きっと本物だったということでしょう。

何しろ侍ジャパン唯一の死角が監督だと思っているので、どこかで「世紀の大チョンボ」を
やるんじゃないかと期待、じゃなくって心配してて昨日の決勝の栗原スタメンに少し
「とうとう来たー！！」と非常に驚いたのだが、最後は勝ったので事無きを得た。
最後に負けてたら絶対言われてたと思います。
最後は総力戦になるから、選手全員を使うことになるから、だったら栗原は
もっとも影響の小さそうなスタメンで（ですぐ交代）くらいが根拠でしょうか。
「最後は総力戦」も「選手全員を使う」も共感できるけど、その結論が違うんだってば。
何しろ二岡に代打小関の人。チームワークのためならなりふり構わず
勝負を捨てにいってしまうので、最後までワクワクハラハラさせてもらいました。

勝っても反省は必要ですよ。どこを見ても楽しい気分だから、ここではあえて言ってしまいます。
「原監督でも勝てるくらいの実力差」。
韓国が強い強いと今大会よく聞いたけれど、私は昨日の韓国のスタメンオーダーを見て
もう勝ったな、と思った。１番にあの突貫小僧が入っていたからだ。
内海から後頭部にデッドボールを受け、昨日の盗塁の際にスライディングして
ヘルメットを割った選手である。
ああいうタイプは勢いだけあって大事なセンスに欠けるのが普通だ。
世紀末に星野中日がリーグ優勝したときの関川みたいなタイプ。
彼を１番に持ってきて勢いをつけようという意図自体が発展途上なのである。
もちろん韓国は昔より断然強くなっているけれど、私が本当に怖いのは今でも
やはりアメリカだ。

韓国の選手では、構えに一目惚れした３番キム・ヒョンス、
最後まで怖かった４番キム・テギュン、もう少し見たかったセカンド　コ・ヨンミン、
「日本の皆さん、イチロー選手をもっと尊敬してください」のコメントが痺れた
昨日の２番イ・ジンヨンが「いい選手だなあ」と思いました。

で、負けるとしたら監督が選手の邪魔をした場合のみ、と思っていたのだけれど
選手が本当によく結束していた。結果が全て。原監督の力なのでしょう。
ふと思ったことがある。
原辰徳自身は監督の仕事を、本音では「やらされている」と感じていて
でもこういう風に生まれて、育って、恩があって、今があるから、
必ずしも野球だけに打ち込みたいわけじゃないのだけれど、
自分がやらなければならないからと思ってやってるのかもしれない。
だって、選手を引退して、「自分アフガニスタンで地雷を撤去して余生を過ごしたいと
思います」っていう可能性だってあるわけですよね。ハワイでお花屋さんやりたいとか。
原さん、原さん、て言われてる人が野球に帰ってこなかったら対外的には
野球なんてそんなものか、ってことになった可能性もある。
それを、野球を選んでちゃんと帰ってきてくれたわけだ。
私自身は野球バカだからそれで当たり前だと思っていたのだけれど、そうでない人だって
たくさんいるんですよね。そういう人には当たり前ではない。
それは感謝しなければならない。かもしれない。

自分は野球を知らない。でも立場上、それを明言はできない。
その恐怖心の裏返しが自己犠牲の強調であり、巨人の補強を素直に喜ぶ態度かもしれない。
そう考えると、原監督の胸中の苦しみが分からなくもない。
怖いと思ったらやってられない。だから間違っていても、認めない。謝らない。
そう思うとなんだか可哀想な気もしてくる。
原監督を最初から熱心に応援している人たちって、その辺のところを意識無意識にかかわらず
きっと本能的に察知していて、ついついどうしても応援したくなっちゃうんじゃないだろうか。

今回のＷＢＣ、そんな余計なことをつらつら考えました。
とっても面白かった。
やったぜ日本、地球最強！


韓国の報道では「スポーツ戦争」なんて言葉を使っていたらしい。
野球ならそうそう死人は出ない。殺すためにやるんでもない。
スポーツ戦争、大いに結構ですね。
またやりたいです。韓国いなかったらつまんなかったね。
日本の報道にひとつ。「イチローを信じて使い続けた原監督の采配」って論調が目立つけれど
そういう表層の言葉だけ美しい偽善をやめましょう。
イチローをどうしたかったの？　他に選択肢あったかね。
イチローの代わりが地球のどこにいるんだ。飾りなんだから黙って入れておけばいいんだ。
イチローがダメなら日本もダメ、それで納得しない奴のことは知らない、それで当たり前だ。
もっとも、打っちゃったけどね笑