Ｇ党魂

バスに乗ってて自分が降りる時に初めて両替する人がいます。いや、初乗りから乗ってて。
昨日は一日雨だったので、４月に移転して遠くなった事務所にバス通勤でした。
行きでも帰りでもそういう人に当たったので（どちらもババア）、帰りのとき
私が降りてもまだその人がそこでウロウロしてたので、ボソッと「両替なんかしとけよ」と
呟いて通り過ぎたら、その人は後ろからタッタッタとこちらへ走ってきて私の目の前に入り込むと
その途端に歩き出しました。ゆっくりと。
同じように「邪魔だよ」と呟いておくだけにしましたが…

「バカを治す」（適菜収著、Forest2545新書）という本を読みました。面白かったです。
読んでて耳の痛いところも多かったのですが、ラジオ放送の中で河合薫という人と著者が
対話したくだりはとても面白かった（この部分はオマケ的なエピソードではありますが）。
平たく言うと生意気なキャリアウーマンを公共の放送でやり込めてしまうのですが
（ただし、一応本の内容は「他人のバカを治せる」というものではありません）。

で、その著書の中で「日本がおかしくなった理由の一つは野球」と書かれています。
至極真っ当なことが書かれていて、これまた耳の痛い話でしたが、野球が好きな人ほど
読むべきことが書いてあります。本当に読まなきゃいけない人ほど、読まないんだろうなあ。笑
高校野球の全国大会が始まったのは朝日新聞の拡販のため。
それを見て、おいしい商売だと思った読売新聞が始めたプロ野球。

そっか、うすうすわかっていたつもりでしたが、こうやってズバリ言われるとわかりますね。
「巨人が優勝するためのプロ野球」なんだと。
そもそもそれが出生の経緯なんだと。やっぱり、プロ野球は「巨人のため」にあるんだと。
だからズルイって言ってもやめないし、結局は誰も止めないんですね。
ここにそもそも「本当に面白い野球」を期待するのが無理で、むしろその方が間違ってるわけです。
最初から巨人のための「プロ野球」なんだと。
だから恒雄は最初からああで、恒雄はあれで「正しい」わけですね。
うん、そうだ。そりゃ、みんなおかしくなるわ。馬鹿が幅利かすわ。

今年のプロ野球の総括、まだやってなかったと思います。さっき急に思い出したんです。
今年のプロ野球のハイライトはそう、春先の巨人中日戦でした。
私にとってのハイライトはそう、「落合のいなくなったドラゴンズ」です。
あのたとえようのない寂しさ、喪失感。
人間たった１人の偉大さ。
野球から学べることはたくさんあります。たった１人からでも学べる。
野球が楽しい気持ちも変わりません。野球は大好きです。

　でも、プロ野球はつまらない。

冒頭のババアは今日になっても思い出すたび腹が立っていましたが、近所ですし、
早く死ね！！　とか言わなくて良かったとは思っています。