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塵と芥の思索室

塵と芥の思索室

福井県の高校教師が、日々の読書の感想と、教育への思いを綴るブログです。
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2021.08.25
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人口減少が加速化すれば、教育サービスは一斉型から個別型に移行すると思われます。その内容も、情報伝達型からコンサルタント型に変わっていくでしょう。つまり、教え手主導による誘導型から、学び手主導によるニーズや特性に合わせた支援に変わると思います。すでに欧米では教育コンサル業務が個人向けに移行しつつあるという情報もあります。日本では家庭教師という業種はありますが、個人向け教育コンサルタントがビジネスとしていつ頃から普及してくるでしょうか。

コンサルティングやマーケティングなどでは、インバウンドとアウトバウンドの両方が大事というような言われ方があります。この場合、インバウンドとは煩わしさを感じさせることなく、コンテンツや適切さと有益さの相互作用によって消費者を魅きつけることであり、アウトバウンドとは個人や企業自らが宣伝を積極的に行っていることです。

もし今後、個人向け教育コンサルを立ち上げるとするならば、この両面が必要でしょう。すなわち、ユーザーである学び手が煩わしさを感じることなく、いつでもどこでも、必要に応じて教育コンテンツ、支援リソースにアクセスできる魅力を提供できる環境を整えること。それと並行して、その魅力を事業主が積極的に宣伝すること。

これを民間企業に任せず、公的教育機関が内部発生させようとするならば、どのようなかたちが可能でしょうか。先生がまず環境整備として、インバウンドの充実を図ります。その主体となるのはオンライン教材でしょう。そして授業で先生が行うことはアウトバウンド。いつでもどこでも、生徒の必要に応じて活用できるコンテンツを紹介し、活用方法をレクチャーします。

従来は先生によるインストラクチャーが中心でしたが、今後はコーチング、カウンセリング、コンサルティングが中心になっていくでしょう。教員の養成から採用、そして研修のありかたもコンサルタント養成の視点を持たざるを得なくなるのは、たぶん間違いないところかと思います。早くそうしないと、教育サービスは民間主導になると思います。それも悪くないと思いますが、教育の機会均等や格差是正の観点から言えば、やはりまずは公的機関ががんばるべきではないかというのが、私の考えです。

とはいえ、リタイア組の身としては、第二の人生とやらの身の振り方の一つとして、ほそぼそでも個人向け教育コンサルタントを始めてみるのも悪くないかも、と考えたりしています。まずはお仲間を探さねば…。






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最終更新日  2021.08.25 13:49:35


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