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塵と芥の思索室

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無者小路芥郎

2012.07.26
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カテゴリ:マネジメント
「教員は忙しい」と声高に言うのは恥ずかしいからもうやめませんか
浅田和伸(文部科学省大臣官房教育改革調整官)

◇他人が言うのはいいが・・・
 ところで、文科省の新庁舎は課ごとの仕切りがなく、近くの打ち合わせスペースでの会話も聞こえてくる。最近、どこかの教員の団体の方だろう、「教員は本当に忙しいんですよ」と繰り返し説く声が聞こえた。正直に言うが、私は聞いていて「恥ずかしい」と感じた。
 「教員は忙しい」とは良く聞く言葉だ。私も学校関係以外の人に対しては、教員を代弁あるいは擁護するつもりでそういう話をする。けれども・・・。
 教育が忙しくないとは言わない。真面目にやればやるほど仕事は増えるし、人間相手だから自分で時間をコントロールするのが難しい。仕事を精選する必要があるのも事実。だが、それは教員だけでなく、他の多くの仕事に共通する話だ。
 あまり言いたくはないが、例えば中央省庁や企業でそれなりの立場にいる人の労働時間、拘束時間は、おそらく学校の教員より長い。
 最近、経済界の中では非常に教育に理解の深いある方と話した時のこと。3人のお子さんのうち1人が教員、2人は企業勤め。教員はご多分に漏れず、「忙しい、忙しい」と言うが、どう見ても3人の中では一番時間に余裕がある。「なんで学校の先生は『忙しい』と言いたがるのかねぇ」と笑っておられた。
 私は、教員の仕事の難しさ、大変さが世の中に十分には理解されていないと思っている。また、もっと子どもに向き合う時間を増やせるように、学校の仕事の範囲を整理すべきだとも考えている。その点はこれからもその時々の立場で努力する。
 しかし、教員が自ら「忙しい」と声高に主張するのは、もうやめた方がいい。誰の共感も得られないし、言えば言うほど「世間知らず」に見られるだろう。

※出典:週間教育資料 1215 2012年7月16日号 p.36-p.37
※浅田和伸:旧文部省入省。大臣秘書官、専門教育課長などを経て、06年から内閣官房内閣参事官。09年、文科省から出向の形で東京都品川区立大崎中学校校長に。12年から現職。






最終更新日  2012.07.26 10:09:05
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