三頭山ー8期生初心者登山教室同行記(霧雨に煙るブナ林)ー
2019年6月8日(三頭山のブナ林)10:00都民の森駐車場ー10:10森林館10:50ー 11:30三頭大滝ー13:20 ムシカリ峠ー13:30 三頭山避難小屋 14:00ー14:23 三頭山(西峰)14:40-14:55 ムシカリ峠ー16:25 森林館16:40 ー16:50 都民の森駐車場今にも雨の降りそうな天候だったが、日本山岳会東京多摩支部の8期生の初心者登山教室の第1回目の三頭山が実施されることになった。受講生24名、スタッフ14名が参加した。貸し切りバスで7時に立川駅を出発。バスがいつもの五日市ではなく、青梅、奥多摩駅そばを通過するのであれっと思った。奥多摩湖北側から周回道路に入り、ゆるゆると霧雨の中を月夜見峠まで登って、南の都民の森に下った。これは何じゃ!大回りをして9:50、やっと都民の森に到着した。いつもより1時間近く長くかかってしまった。プロのバスの運転手だから道を知っているとは限らない。いつもと違うルートに進み始めたらなるべく早く注意するべきだった。都民の森についたときは霧雨はやんでいた。10:00、都民の森出発(998m)。森林館へ向かう。森林館(1048m)の広場でブリーフィング、準備体操などする。スタッフが靴の履き方、ザックの背負い方の指導をする。3班に別れ、私は1班についた。Aさんが靴底がはがれそうな靴を履いていたので注意すると、「これで3回高尾山に行った。あと3回大丈夫だ」と、根拠のないことを言う。最初は冗談を言っているのかと思ったが、そうでもなさそう。注意を全く意に介していないようだ。Bさんは、若い頃山歩きをしたが、ここ30年以上歩いていないという。靴は30年くらい前に買った新品(!)とのことだった。初心者登山教室は人となりがよくわからない、山のキャリアが様々な人が混在していて指導が難しいと思った。10:50、出発する。標高1050mで尾根裾を巻いてコルクの道を歩く。霧が流れて、ブナ林が幻想的に見える(扉写真)。こんなに素晴らしい深々とした森だったかと思う。三頭山は御堂山ともいわれ、奥多摩の中で最も自然の多い山だったという。しかし、都民の森を作るために多くのブナ林を切り倒してしまったそうだ。そういうことが実感されるが、それでもまだ美しい…。11:30、三頭大滝(1070m )に着いて一休みする。地図とコンパスの使い方の講義があった。受講生が講義を聞いている間に、私は1班の受講生のザックの肩ベルトの長さの左右差をチェックすると8人中3人で差があった。講義が終了してから3人に直すように伝える。二人はさっとなおしたのだが、3人目のAさんが血相を変えて、「そんなことは言われなくてもわかっている~!!!今(森林館で)、動かされてしまったから(いけないの)だ!」と言った。指導を嫌がるようなら登山教室に来なければよいのにと思った。偉い地位の方だったのかしら。女性に指導(注意)されたことが許せない?出発して沢沿いの道を登っていく。12:05、ログ・デッキの展望テラスで一休み(1200m)。やや雲が途切れた感がした時もあったが、12:40頃、大粒の雨に見舞われた。立ち止まって、全員、レインウエアを着こむ。12:55、「ブナの路」道標通過。樹林の中の水を含んだ苔が美しい。13:20、ムシカリ峠(1432m)に着いた。尾根を左折して避難小屋に向かう。13:30、避難小屋(1438m)に着くころには土砂降り状態になった。受講生に避難小屋に入ってもらい、スタッフは小屋の外の軒下などでランチを摂った。一時は山頂に行かず、下山かと思われたが、ランチが済むころには雨脚が弱まったので西峰山頂を目指すことになった。14:00、避難小屋出発。14:23、最後の坂を詰めて西峰山頂(1525m)に着いた。南の空は厚い雲で覆われていて富士山は見えなかったが、北の奥多摩側の空は雲が切れ、青空も見えた。石尾根の一部も見えた。15分ほど休んで記念写真などを撮った。下りは雨で滑りやすくなった登山道を慎重に降りた。登山道の脇にギンリョウソウやギンランが咲いていて目を楽しませてくれた。14:55、ムシカリ峠通過。沢沿いの下山路でAさんの奥さんが滑ってしまった。登山道の左に落ちたが、低い段差があったものの平らな場所で、ケガはしなかった。15:40、展望デッキで一休み。16:08、三頭大滝通過。Bさんがばててバランスが悪くなっているようだったので、スタッフが前後にはさんだ。一行より15分ほど遅れたが無事だった。16:25、森林館着。森林館のスタッフが、事務所にいたヒメネズミが檻に入ったと、見せてくれた。ちびっちゃいかわいいネズミはふたを開けるとすばやく森に中に走り去った。森林館は展示などもきれいで、そのうちゆっくり時間をつぶしたい。整理体操をして出発。霧雨に煙る林に中を降り、有名なトチノ木に会って、16:50、都民の森駐車場に帰り着いた。17:00に出発し、帰路はしっかり五日市経由で19:00頃、立川に着いた。これから1か月近く、週末は雨ばかりで山に行けない日が続いたのだった。