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2018.10.18
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カテゴリ:カテゴリ未分類
2018年10月14日
昨年、南大菩薩の雁ケ腹擦山から宮地山へ抜ける予定だったが、タイムアウトして金山鉱泉へ下った。今回、リベンジとして宮地山を目指すことにした。パーティーを2班に分け、A班(短いコース)は金山鉱泉から大垈山(おおぬたやま)を経由して宮地山、B班(長いコース)は南東尾根からセーメーバンを経由して宮地山とした。A班とB班は宮地山へ向かう稜線の分岐点で南北から合流することにした。A班は3名で8:30に大月集合、B班は7名で7:45に大月集合となった。天気予報では14日は曇りだが、雨雲レーダーの予想で山梨上空は9時には雨雲がきれいにはれていく画像が放映されていたので、すっかり信じてしまった。雨に降られるとしても朝のひと時と、楽観的に考えて、中止など夢にも思わなかった。
当朝、5時前に起きると、本降りの雨で驚いた。6時前にバスに乗るとA班のI泉さんから実施かどうか、問い合わせる電話があった。中央線に乗ると雨がやみ、高尾駅では雲が切れて晴れてきた。してやったりと、ほくそ笑む。ところが、小仏峠を越えると再びどんよりした雨空になった。大月駅で7名が集合した。雨は何とかあがったばかりのようだった。2台のタクシーに分乗して金山鉱泉手前の民宿森屋荘へ行ってもらった。当初は森屋荘からトズラ峠まで入ってもらうつもりだったが、林道は立ち入り禁止の看板が立っていて、タクシーはここまでだそうだ。大月駅から約15分、タクシー代2080円だった。橋のところで、準備をしているうちに再び雨が降ってきてしまった。皆、ゴアを着る。T田さんの、雨対策の男性のスカートに注目が集まった。ここからだと、トズラ峠の北側のサクラ沢峠へ直接登るルートがあり、サクラ沢峠へ上るとピークを一つスキップできて時間のセーブになるので、サクラ沢峠を目指すことにした。ここは標高約500m、サクラ沢峠(700m)まで約200mの登りだ。大町から参加してくれた哲彦さんを先頭に、私がラストで歩き始める。私はトズラ峠は20年位前に岩殿山から歩いてきたことがある。あかねさんは北からセーメーバンを通って大月駅まで歩いたことがあるそうだ。しかし、宮地山はだれも行ったことがなく、全員が初めてという珍しい山行となった。



8:15、出発(500m)。橋の脇に岩殿山と書いた道標が立っていた。チマコさんが、「おばあさんがいるから早く歩かないでえ」と哲彦さんに叫んでいた。一番の健脚なのによく言います。歩き始めて間もなく、左側に石段があり、登山道かと思ったが、それは竹林で終わっていた。



5分と歩かないうちに、先行した哲彦さんが「道があった」と叫んでいたので、追いかけると、「セイメイバン」への道を示す立派な道標が左の道路脇にあった。セーメーバンは一昔前のバリエーションだが、こんな立派な道標がある道になっていたのだ。エリアマップでも以前は破線だったが、今は実線になっている。



雑木林の中の暗い道を登っていく。小沢を渡るときに、哲彦さんが私にルートを確認した。小沢を横切って登り上げるとサクラ沢峠だった。



8:53、サクラ沢峠(700m)についた。木立が霧雨に煙る。晴れていても展望はなさそうだ。小休止を入れる。



ここから北へセーメーバンへと進む。尾根の道はしっかりしている。雨が降っているが風はない。傘をさす人もいた。



すぐ石の祠があった。「静かなる尾根歩き」で紹介されているミズナラの木の下の赤い祠と思われた。本では標高800mにあると書かれているが・・・。間もなく、標高750mほどの登り斜面で、道を数本の倒木でふさいでいる場所があった。まっすぐ尾根を進まずに、左へ進むとトラバースして尾根を巻くようになり、獣道のようになってしまった。尾根に登れば道はついているはずと、右の尾根に上ると、はっきりした道がついていた。倒木がわざと道をふさぐために置かれていたのか、右にルートがあったのかなど、不明だった。






尾根に戻るとすぐ、9:24、送電塔(830m)があったので、一休みした。雨はなかなかやまない。少し寒かったので、あきらめて私もゴアのズボンをはいた。ぴーという、鋭い鹿の鳴き声がした。シカの鳴き声はルートでしばしば聞かれ、鹿の多いことがうかがわれた。この先は合流点の手前まで送電塔沿いに歩く。そのせいか、尾根のせいか、ずっと携帯の電波が通じていた。風もないので、傘が適している。哲彦さん以外の6人が傘をさして歩いた。広い切通しのような尾根もあった。



10:02、セーメーバンの山頂(1009m)についた。ここでは「セイメイバン」と「セーメーバン」が混在していた。東へ下る道があるようだ。三等三角点の石標がある。木立の中で展望はない。木の枝に傘をかけて、その下でランチをとった。A班の礼子さんにラインで連絡を入れた。
北へ進む。哲彦さんが、「視界100mだなあ」という。あかねさんが栗の実やドングリを拾っている。栗の実は小粒で、それも虫にくわれたものが多い。あかねさんによると小粒の栗はゆでると甘いそうだ。むいて食べるのが大変そうに思えるが。礼子さんからラインにA班が大垈山についたと連絡が入った。 



11時頃、M川さんがきのこを発見した。M川さんはきのこ博士のようだ。あまり人が歩いていないルートのせいか、キノコが多い。収穫も多かっただろう。
11:30、宮地山への道を右に分ける分岐(1160m)についた。雨はほとんどやんだようだった。ここから道標が「宮路山」になっていた。T田さんが、「丹沢のジダンゴ山のそばにも宮地山という山がある」といったので、私も思い出した。分岐にはA班が先についていると思ったが、B班が先だった。そのうち、話声が聞こえてきた。T田さんが笛を吹くと、返事があった。「私たち迷っているの~」と、礼子さんの声。そばにいるようだが道がわからないらしい。笛の音の助けもあってか、やがて霧に中から3名の姿が浮かんできて、見事、合流できた。無事、合流を喜んでから、私とあかねさんは大垈(おおぬた)山へ行った。「静かなる尾根歩き」によれば、「」は「ぬかった土地」の意味で、「岱」は「大きいさま」とのことで、大岱山は間違えとのこと。尾根が広く、分かりにくい場所ではあった。木の幹にまかれたテープを慎重に確認しながら登った。道標も1つあって、そこから左折するようにして進んだ。標高差30mほど、10分で11:40、大垈山山頂(1190m)。木立の中だし、霧の中で何も見えない。とりあえず証拠写真を撮って、ついでにトイレもして戻った。合流点に戻ると、セーメーバン方向から5,6人の後続パーティーが登ってきた。私たち以外にも、こんな日に登るもの好きなパーティーがいたことが分かった。あかねさんが落とした黒い手袋を拾って持ってきてくれた。私はストックを1本、山頂に置き忘れたことを思い出して、もう1往復してきた。途中で後続パーティーが大垈山へ登ってくるのとすれ違った。彼らは反対方向(金山鉱泉)へ降りたらしく、この後、会わなかった。



12:15、東の尾根を下る。ここからのルートはエリアマップで破線になる。すぐ18号鉄塔をくぐる。以後、鉄塔とはクロスしなかった。100mほどの下りで、意外に急というか、雨で滑るようだった。傾斜が緩むと踏み跡が錯綜しており、それぞれに歩いた。私が歩いたところには「ひっち」とい書かれた木札が幹に打ち付けてあった。ここは「ひっち」という場所か?



その先は草原ぽくなっていた。二重山稜状になっているところを、トップの哲彦さんが確信的にほとんど直角に左にルートをとって左の稜線を進んだ。チマコさんによると、『宮地山へは、考えていたよりもコース取りが難しく、先頭を歩いて頂いた方のGPSの威力(読み取り)に感じ入りました。』いくつかコブを超えていく。キノコも多かった。13時頃、宮地山の手前、ショウジ峠(1062m)で一休みした。峠というよりはピークエリアマップでは分岐から宮地山まで50分となっていたが、とても無理に思えた。T田さんが自家製の干し柿やかんきつ類のピールを配給してくれる。よくこれだけ持ってきてくださったと感謝。



13:45、軽く下ってから60mほどの緩い登りで宮地山山頂(112.7m)についた。登りでⅠ田さんが足がつったので、7名に先に入ってもらい、ゆっくり行った。山頂で記念写真を撮った。



ショウジ峠で休んだばかりだったのですぐ出発した。30m位下ると、登山道は右手に45度、角度を変え、急な下りが始まった。



キノコが多く、収穫に励む姿も。Ⅰ田さんの足つりが再発した。バンドはほどけたので、どうせならと自分の膝にまいた。急な下りは標高差で350mほどあった。途中で、15:30に宝鏡寺に来るよう予約してあったタクシーを16:00に変更する旨、大月タクシーに電話した。



例の通り、倒木が多かった。別名「白い天使」とか「破壊の天子」と呼ばれる白いツドクツルタケもあった。毒キノコで命を落とす半数以上がこれによるとのこと。毒キノコ御三家の一つで、死亡率が高いので、「素人は白いキノコは食べるな」と言うキノコの会もあるそうだ。



標高715mの先で祠があり、しばらく先で右へ用沢へ下る道を分けていた。まっすぐ林地区へ下っていく。今度はT田さんが倒木をくぐったところで足がつった。芍薬甘草湯をのませる。先行5名は先に行ってしまい、私たち5名はゆっくり降りた。道なりに下っていくと鹿策が出てきて、それ沿いに進むと車道に出た。左に降りると広い道路があった。宝鏡寺の位置が把握できなかったが、左にかなり来ているようだった。そこを右に曲がり、しばらく進むとタクシーが見え、16:05、宝鏡寺(400m)があった。先行部隊は哲彦さんのワイルドな先導(?)でまっすぐ降り、10分以上前についていたようだった。やはり予想通り、B班は8時間行動だった。3台のタクシーで大月駅へ向かった。3080円、20分ほどで駅に着いた。最近は駅のロータリーに食事ができるレストランができ、今回は左手2階の店に入ってそばを食べた。
大月駅のプラットフォームフォームから、北の黄昏た空に三角錐のこじんまり、ピリッとした黒いピークがみえ、あかねさんがうっとりと「宮地山でしょう」といった。あかねさんには念願のピークだったらしい。17:40の快速に乗り、立川に18:40についた。早い帰着だ。
「雨でも山に行け、それも自然のうち」という人がいる。まさに今日は午前は小雨に煙って幽玄の風情があり、「雨の中を歩くのもよいなあ」と思わせるルートだった。
本日の歩行距離10.8km、登り標高差約1200m、下り約1300mだった。

(下図GPSデータは哲彦さん作成。下の図は山ボケ猫のデータで、宝鏡寺に行く手前で左へ行ったことが分かります。哲彦さんによると、『タクシー待ち合わせ場所のお堂裏は車道からコンクリ擁壁が3~4mあり、階段が付いているのでここから登り下りできる、というのもネット上記録に擁壁と階段の写真が出ていましたので、事前に想定していました。ただ、いざ車道上の造林地に降りてきた時は、上からは階段が分からず、2番手の方に、ここで後続してくる皆と待っていてと言い置き、階段を探しに上流側に造林地を歩き、擁壁のない場所で車道に下りました。そこから道を歩いて見つけた階段を上り返し、皆さんと合流したのです。だからGPS軌跡の最後が小さいリング状になっているというわけです。』私たちの取ったルートのほうが時間はかかるが、楽だろうとのことでした)。


ぼさつの





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Last updated  2018.11.22 09:35:51
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