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2020.11.28
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カテゴリ:カテゴリ未分類

2020年11月28日~29日



奥久慈(おくくじ)のプランがありました。奥久慈?それってどこ?行ったことがないエリアで、エリアマップでもカバーされていない。袋田の滝?聞いたことはあるがおぼろ。緯度は矢板とほぼ同じでその東に位置し、茨木県北部、福島に近い海のそば。ガイドブックでは「常陸の山」とか「水郡線沿線の山」として、久慈男体山が申し訳程度に紹介されている。「東京付近の山」(実業之日本社)では300コースが紹介されているが、ラストが八溝山、久慈男体山がビリから2番目で、なんとなく山としての世間的な位置づけがうかがわれる。場所のイメージがつかめないままで、とりあえずヤマレコで引いた記録などをダウンロードした。

初日は袋田の滝から生瀬富士(おいせふじ)に登って、月居山(つきおれやま)へ登り返して袋田の滝に戻るという周遊コース。

9:45 滝本町営第1PA(袋田の滝手前)発ー10:35~11:00 生瀬富士(420m)ー11:23 立神山
ー12:35 袋田の滝上流の渡渉点ー13:30~13:50 月居山ー14:22生瀬の滝ー15:05 滝本町営第1PA

朝7時に市川駅集合、リーダーT車にて5人で出発。常磐道を北上し那珂ICで降りる。国道118号を北上し、大子(だいご)町まで約1時間。東京を通らないし、常磐道はすいているので短時間でアクセスできる感じ。



9:20に袋田の滝手前の滝本町営第1PAについて、9:45に出発(105m)。蒼天、すさまじい秋晴れ。国道を横切って、路地を通って生瀬(おいせ)富士登山口に着く。杉林の中、しばらく沢沿いの平坦な登山道を進んでから急な尾根に取り付く。例年はこのあたりは紅葉に染まるらしいが、今年は最盛期は2週間ほど前だったようで、冬枯れのわびしい光景。尾根の中段で、登山道整備に来ている方々と会う。「草刈り機が重そうですね」とホリホリさんが言うと、「重ので置いていこうとかな」と笑いを取る。



山頂手前に岩場があり、お楽しみ程度。10:35、鎖場を登るとぽっと生瀬富士(420m)の山頂に出た。古びた三角点があったが、古びていて何等か読めない。西にはすでに白い日光や那須が見えた。
リーダー氏がスタスタと山頂を通り過ぎて、北東の山頂の裏に回った。そこには細く長い岩場が岬のように突出して延びていた。これから進む登山道ではないが、寄り道。いささか高度感を感じながら突端まで行った。



突端は御崎の先端に立っている感じで、天空に飛び出したような解放感。爽快、爽快。「生瀬ジャンダルム」と呼ばれている場所らしい。360度の大展望をみながら一息入れた。



山頂に戻って、11:00、さていよいよ縦走路にはいる。すぐロープがあって、これにすがって降りる。この後も、急な細かいアップダウンがあるし、岩場もあって、これはプチ妙義。リーダーに言わせると「インータバル・トレーニング」のようで、このコースの「真骨頂」とのこと。



11:23、展望の良い場所に出た。立神山(402m)だ。



11:53、小生瀬と言う分岐を通過した。



ところどころで遅めの紅葉が目を楽しませてくれる。秋晴れの陽光を浴びて紅葉が輝く。



12:04、袋田の滝を眼下に望むビューポイントに着いた。ここは北側が絶壁になっていて(写真撮影に熱中するとやばそう)、真下に袋田の滝が望めた。豪壮な立派な滝のはずだが、はるか下の谷底に白条となって流れる3段の川のように見えた。一休み。


↑マムシがいるという叢。マムシが見えますか?

先着していたおじさん3人組の一人が草むらを指して「マムシがいる」といって、気持ち悪そうに早々に去っていった。私はいくら目を凝らしてもマムシがわからなかった。



ここからやっと下り基調になって、ぐんぐん高度を落とした。降り立ったところは袋田の滝の上流だった。幅広い浅瀬になっている。川面は鏡面のようで、ひたすら静かだ。木立に囲まれた池のようにも見える。絶壁の脇の道をたどってきた身にはこの平安さがうれしい。袋田の滝という豪壮な激流れが繰り広げられている少し上流に、このような静謐な場所があると想像できるだろうか。少し深そうなところには板の橋がかかっていて、ほとんど足をぬらさないで左岸へ渡れた。7年前は橋がなく、危うい渡渉をしたこともあったという。川岸に別荘のような建物があって、一泊1万円で借りれるようだ。月夜の晩に懇親会をしたり、盃を手に静かに川瀬の上に浮かぶ満月を眺めるという趣向もよさそうだ。




別荘の脇まで車道があった。それを横切ると月居山の登りになった。雑木林の中のまっとうなハイキングコース。やがて袋田の滝からの自然観察路を合わせる。整備された石段を登ってそろそろ山頂かと思ったら、そこは前山で、そこからまたググッっと階段を下っていた。



右側に月居観音堂があり、お参りして、鐘撞き堂で鐘を突いた。鐘の音の余韻が長く深く、ちょっと物悲しく、うっそうとした杉林の中に消えていく様に耳を凝らした。



鞍部の広い道を横切って、再び斜面に取り付いて登り上げる。



13:30、やっと月居山の山頂(404m)。ひろびろとした公園のようだ。石碑が袋田氏の居城だった月居城の跡地であることを伝えている。ここは紅葉の名所で、紅葉は終わりかかっているようだったが、最盛期を知らない私にはとても素晴らしい紅葉に見えた。地元の人は、桜の木の下で宴会をするように、紅葉の下に集うらしい。ここから奥久慈男体山まで4,5時間で縦走できるようだ。



さて、帰路は、リーダーにどうしたいか尋ねられた。私はやっぱり袋田の滝のそばまで行きたいと答えたが、まさか別荘のそば近くまで延々と戻るとは・・・。お堂のところまで下って、登り返し、自然観察路合流点まで下り返してから、ようやく登ってきた道と分かれて、左へ自然観察路を下って行った。お疲れさまというか。



途中、生瀬の滝展望所に寄った。遊歩道の行き止まりの展望所から、木立の間に生瀬の滝を見ることができた。生瀬の滝は袋田の隊の上流200mにあり、落差15m。これだけしかなければ大層な滝に見えるが、横綱級の袋田の滝のそばにあっては影が薄くなる。観光写真と見比べると水量は少ない。例の別荘のすぐ下流のようだ。



すぐ、木立の間に袋田の滝の上部がみえてきた。最上段か。繊細な白い細い糸を幾条も岩に垂らしたようだ。そうめんと言ってしまえばそれまでだが。



最後は急な鉄製の階段になっていた。この階段を設置するのも大ごとだっただろう。階段を下りきると観光地だった。右へ行くと観光スポット。吊り橋を対岸に渡ってトンネルをくぐると袋田の滝が正面だった。多分、下の3段が見えていると思われた。



袋田の滝は日本三大瀑布の一つで、幅73m、落差120mで4段になっているとのこと。西行が、秋に来て、「この滝は四季に一度ずつ来なければ本当の良さを味わえない」と言って、春、夏、冬にも訪れたので四度(よたび)の滝とも言われるとの由。交通の不便な時代には大変な旅だっただろう。4段なので四度の滝という説もあるらしい。「山紅葉よこたてにして山姫の錦織なす袋田の滝」(西行法師)。冬は凍結し、アイスクライミングができたようだが最近は暖冬で凍らないそうだ。



早くも斜めに差している晩秋の日差しが右岸の絶壁を黄色に照らしている。あそこから私たちはこの谷底の滝をのぞきこんだのだろう。入場料を払って洞窟の中を上ると、4段の全容が見えるスポットに行けるようだ。Tリーダー他、行ったことがあるのか、興味を示さず、私はちょっと見に行きたい気がしたが、いかにも観光するのもちょっと抵抗感があって、行かなかった。



ぶらぶらと駐車場へ向かう。土産物店が立ち並ぶ道は私好みの風情があった。



今晩の宿として車が確信犯的にたどり着いたのは上小川キャンプ場だった。リ―ダ―氏は以前泊まったことがあるそうで、他を探すのが面倒くさかったらしい。ログハウスは昨年の集中豪雨で流されてしまい、ようやくプレオープンしたところで、テント泊のみとのこと。プレオープン割引きで一人1500円。テントを張ってから、とりあえず夕食に店を探しに国道に戻るが、やっと見つけたのは不二乃ラーメンだけだった。ここでラーメンを食べて夕食とする。味噌ラーメンはスープにコクがあって、おいしかった。大子町には温泉があるようで、私は風呂に行くことを提唱したが、なぜか賛同者はいなかった。このグループはそういうタチかしら。テントに戻って、ぐだぐだと時間を過ごした。



テント場の真上を水郡(すいぐん)線の線路が横切っていて、頭上をディーゼルカーが轟音を響かせながら通過していった(この車両は配色が派手でかわいらしい)。最初は冗談か悪夢かと思うほどの騒音に驚いた。それでもまあ、山手線並みに頻繁に通るわけではなく、盛りだくさんだった日を早々に〆てぐっすりと寝たのでした。

 










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Last updated  2021.03.11 00:22:27
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