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2021年10月3日
先週歩いた秩父札所を続けて歩く。26番円融寺から30番法雲寺。 西武秩父駅からお花畑駅へ歩き、秩父鉄道で1駅の影森駅。先週たどり着いた影森駅が出発点。 今日は先週と打って変わって、晴天で暑い位。メンツは少し変わったが今日も乙女ら6名となった。 ![]() 9時、影森駅から秩父方面へ町中の道を歩いて、最初の踏切を渡る。窓辺の猫が町の良いアクセント。今日は武甲山が正面に大きくそびえている。 ![]() 9:25、26番円融寺につく。本堂は工事中で青いシートがかぶされていた。本堂には恵心僧都の本尊聖観音や鳥山石燕作「景清牢破り」の寺宝の額もあったようなのだが。・・・。小さな仮設小屋でお参りするようにしつらえてあった。早々に出発し、山すそを西へ歩いて昭和電工の構内に入る。門守衛所で札所巡りと話して許可を得ていると、遅刻したあかねさんが追い付いてきた。 ![]() 琴平神社に私が立ち寄るといって石段を登り始めると、他の4名もならってピストンした。神社の境内に土俵があった。相撲大会でもするのかしら。 ![]() 琴平神社から石段を下り、右手の山道に入る。300段の石段は深い杉木立の中。石段も赤い帽子のお地蔵様も苔むしている。10:10、26番の奥の院岩井堂についた。岩井堂の左に琴平神社からの道があり、ピストンしないで、直接、歩いて来れたのだった。 ![]() 岩井堂は岩と緑に抱かれるように存在する、風格のあるお堂だった。時代から取り残されたように古色蒼然としてたたずんでいる。江戸中期の舞台づくりとの由。 ![]() ここからの尾根道が琴平ハイキングコースで、ハイカーも歩いていた。山道というと、ルンルン元気になってしまう乙女たちなのだった。ガイドブックには岩が多く、ロープのある場所もと書いてあるが、登山道としては、たわいない道だ。 ![]() 高さ15mの護国観音で遠望を楽しむ。破風山が見えている。 ![]() 27番大渕寺への道は急な下りだった。11:10、大渕寺に着いた。観音堂は通称「月影堂」と呼ばれ昔は背後の山中にあったそうだ。回廊で月見団子など食べながら満月を眺めたいような感じ。樹間から護国観音を見上げられるポイントがあり、護国観音はこの寺に含まれるらしい。 ![]() 山裾にある広い敷地のお寺で、背後に山を背負う。よく手入れされた庭の中の静謐なたたずまい。庭師の方が感じがよかった。このような庭を造っている人は、このような澄んだ気持ちのよさを備えているものだと思う。 ![]() 線路沿いの道を進んでから線路を渡って車道に出ると、石灰岩の岩壁が屹立するところに出た。駐車場もあって、観光地の気配もある。11:50、28番橋立堂。お堂は高さ80mの岩壁の下に覆われるようにあった。 ![]() 本尊は秩父札所唯一の馬頭観音。そのせいか、檻の中の馬の木像が元気に見えた。県指定文化財の橋立鍾乳洞を見物する。武甲山が侵食されてできた延長130mの洞窟で、2/3は竪抗(たてこう)。石筍は弘法大師の後ろ姿とか下り龍など世名づけられている。身をよじるようにして登り抜ける場所もあって、なかなかアドベンチェラスであった。入るときに納経所でザックを置いていくように指示された意味が分かった。昔は鍾乳洞を奥の院とする修験道の寺だったそうだ。 ![]() ここでちょうどランチタイムになる。境内に「JURIN's GEO」というカフェがあって、コーヒーとアイスクリームが売りらしい。心そそられるものがあったが、乙女らの趣向と腹具合は「土津園(はにつえん)」の甚兵衛蕎麦をチョイスした。手打ちそばは石清水で打っているとのこと。天井の高い、古民家のような作りの食堂は風情があった。お店のご主人が私たちを札所巡りをしていると見えてか、田楽をだしてくれた。お蕎麦は素朴なうまみがあった。ご主人と奥様(?)の雰囲気もよかった。 ![]() 13:10、蕎麦を堪能してから出発。車道を下っていくと浦山口の駅舎が小高い所にあった。道なりに左に進む。巡礼道は以前は右下にある浦山川を渡っていたようだが、今は通れないとされている。本当かしらん。左に橋立古道を分けていた。車道を気づかずに通り過ぎてしまって、気が付いて戻って橋立古道の小道を登った。コスモスが咲き乱れていた。浦山川にかかかる諸上橋は深い谷にかかり、左手に浦山ダムの堰堤がまじかに迫っていた。 ![]() 橋を渡って登って行くと左側に29番長泉院があった。本堂は大きく、江戸末期の建立という。中には北斎が書いた桜の奉額もあったようだ。庭の木々や花々が売りで、よみがえりの一本桜、つつじな、竹林、シャガ、紅葉など、四季折々に楽しめるそうだ。ベンチで一休みした。 ![]() 武州中川駅までは舗装された道が続き、なかなか長かった。蕎麦の花が盛りだった。 ![]() 武州中川駅は線わきにコスモスが咲き、田舎駅らしいのどかさがあふれていた。本来、さらに2駅先の白久まで歩くのが正式なルートだが、時間も押しているので秩父鉄道に乗って、スキップしてしまうことにした。のんびりと2駅、秩父鉄道の電車に揺られた。私のカメラのバッテリーはここで切れ、以後スマホで撮った。白久駅でおりて、30番法雲寺を目指して車道を登って行く。お遍路さんらしい2,3組の人々が下りてきた。コロナの緊急事態宣言が解除になったせいか。正面に熊倉山が高くそびえていた。谷津川本流の沢登りをした時の記憶がよみがえる。先の見通せない岩場でロープワークになったり、国土地理院地図に示された登山道がかけらもなかったり、車道に降り立ったと左へ歩いて行ったら逆方向で絶壁になっていたり、ハプニングの多い山だった。 ![]() 15:30、法雲寺着。浄土庭園と呼ばれる日本庭園の向こうの石段の奥に観音堂があり、整ったたたずまいだった。観音堂は江戸時代初期のもので、本尊の如意輪観音は楊貴妃を弔う観音像だそうだ。秩父で楊貴妃・・・。 ![]() 16時頃、白久に駅にもどった。プラットホームであせびが摘めた。出発時に比べると、山に雲がかかっていた。石灰岩を運んでいくのであろう貨物列車が連なっていた。16:27の電車で飯能まで乗っていくことができた。 今日は5つの寺を回って、今までで一番少なかった。しかし、なかなかバリエーションのあるコースだった。31番以降、1日で1寺か2寺しか回れなくなり、4寺で3日を費やすことになる。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.19 16:54:57
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