町のホルモン屋さん 山田ホルモンの若旦那

2007/08/21(火)22:11

誕生日、テレビの音が消えた日!?

若旦那の日記(105)

ユン坊もおかげさまで今日で2歳の誕生日をむかえることが出来た。たった2年の間だったが、子を持ち、父親となることで学ぶ事も多かった。若夫婦の子育ての方針は、『奔放過ぎず、束縛し過ぎず』、つまり子供を押さえつけず、伸び伸び育てると共に、叱るべきは、1歳だろうと2歳だろうと、厳しくしつける。 といえば聞こえはいいだろうが、実際の子育てはそうそう甘くはない。ユン坊は2歳になっても言葉を覚えず、落ち着きがない。外が大好きで手を離すと、凧の糸が切れたように何処に行くかわからない。協調性がなく人と交わるよりも、自分勝手に遊ぶことを好む。親の声にもほとんど反応をしない自由奔放ぶり・・・ これはこの子の個性なんだ・・・まだまだ2歳だから今からだよ・・・押さえつけて育てるよりもこっちの方がいいんじゃない・・・天才と馬鹿とは紙一重・・・ 人から言われたり、自分自身で納得しようと試みたが、子育てのこの2年、何かを間違えたのかと自問自答を繰り返す日々。そして2歳の誕生日をむかえた今日、山田ホルモンの女将からこう言われた。 ・・・今日知り合いの紹介で、ある先生に会ったんだけど、耳が悪いか、テレビの影響が強いかもしれんよ。対策としてはテレビを消して、親の膝の上で絵本を読んであげるのが一番かも・・・ 耳は悪くない。好きなことは反応するし、特に好きなテレビのCMの反応は隣の部屋に居ても飛んでやってくる。テレビCMに対する集中力は恐ろしく高く、CMの1分間程は呼びかけても反応がない。いつのまにかCMに脳を奪われているのだ。 よくよく考えてみると、テレビのCMや電話音、電子レンジの音など機械音には恐ろしく反応する。にも関わらず親の声はもとより人間の声に対する反応が少ない。泣き止まない時、好きなDVDを見せて紛らわしたり、携帯の音楽で心を和ませていた。もしかしたら私達は知らず知らずの内に、テレビや機械音に子供の躾を頼みこみ、任せていたのか!? 私達は反省をすると共に、当分は生活からテレビ音を一切消し去り、絵本の読み聞かせで、親の声で子育てをしようと心に誓った。CMや機械音に心を奪われるのではなく、親の声に反応し、親の声で育てよう。そう誓った子育て3年目の始まりである。

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