105403 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ビジネス企画塾(山田企画事務所)

旅の作法

 ■■■■■
B00001-○Denkenは、日本様式美のパラダイスだ!

Denkenってのは野口先生のHPにあるページですが、山田の言うDenkenは、「
伝統的建築造物群保存地区」のことです。多分皆様もいくつかの地区には行か
れた事があるはず。32道府県48市町村53地区。
つまり古くからの街並がまとめて残っているエリア。文部省が指定しています。
筋金入りの日本の街並と、みとめられたものです。いやはや、ここは良いです。

団塊の世代の方なら、子供の頃に見た街並が残っている。Discover Japan。
が人はあまりいない。いわゆる日本の田舎。住んでおられる方も平均的に年齢
層が高い。が、行くべき、見るべき、写真を撮るべき。普通の観光土産を買う
ところじゃない。並のテーマパークじゃ感動できないデイ―プな処。いわゆる
大がかりな「日本伝統テーマパーク」。が、交通の便の悪い所が多い。しかし、
レアもの。感動もの。

地元の方と話をするんですが、なぜ人が来ないのでしょうね。だって、皆知ら
ないし、行き方がわからないし、どんなにすばらしいところかわからないもの
ねー。内子(愛媛)、角館(秋田)、御手洗(広島)、、これらの地区には感
動しましたね。御手洗(ミタライ)なんて、行き方を全然知りませんでしたも
のね。
▲山田の旅は、R&B。
リズム&ブルースじゃありません、レイルロード&バイク。バイクは自転車の
こと。実は御手洗は、島の一部で三原港から船で…。島の御店で自転車を借りて
ギッタカコッタカお出かけ。
御手洗を始め、瀬戸内海の島は素晴らしい風景を残しておられる所数限りなし。
うーん、この辺の旅については別タイトルのメールマガジンで詳しく書きまし
ょう。タイトル予告▲WALK 京都小京都の旅▲乞うご期待です。

Denken地区は、昔の情報物流ネットワークの中心地です。金とモノと人が集積
されていた場所です。だから文化品も多数あり。人々の物腰も家の風情も艶が
ある。よろしいいぜ。今年の夏はココ。山田の話に騙されよ!

▲DENKENの公式ホームページはこちら。他にも個人サイト数限りなし。
http://www.denken.gr.jp




B00002-明治村

大石慎三郎/江戸時代/中公新書476/1977は、まだまだおもしい話
あり。我々の江戸時代の情報を覆してくれる(といっても既に23年前におっ
しゃってたわけですが)「明治村」という博物館公園のあり、明治という時代
をかんじるならここという場所ですが、この園内に入鹿池という池がある。

ここはむろん蘇我入鹿の領地といわれているが、ここを江戸時代に新田開発し
た。新田ができましたが、尾州藩は入植者を集めることができなかったのです。
新田開発をやりすぎてしまって、百姓の人手がなくなっていたのです。大変!
それゆえ、全国に大募集!。どんな人でも他国他領の人でも、重罪の人でもい
らっしゃい。無論。幕府の御叱りありですが。

明治村のサイトは▲http://cjn.meitetsu.co.jp/meiji-vil/nof.html




B00003-■岡山でびっくりした事

岡山では、県立美術館にてびっくりする展示を見ました。四畳半の部屋で寝転
がり、一人で名画を見たらという想いが実現されているのです。また、個人の
作品を横一列に飾るのではなくて、壁一杯埋めてみたらという、おそらく普通
の美術館では考えられない展示がされているのです。これはほんとに型破りです。
その他にもびっくりする展示しきり。残念ながら、ただこの展示は2000年8月27
日までです。
岡山県立美術館のHPです。
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/kenbi.htm
http://www.dnp.co.jp/museum/okayama/okayama.html




B00004-■尾道でびっくりした事

駅前にあった建物が全てなくなっています。駅前から海が見えるのです。「駅
前から灯台が見える駅は尾道以外ない」のでは。の話もうなづけます。それ
に「しまなみ街道」で島づたいに尾道から四国の今治まで道ができています。
自転車でいけるのですね。それゆえ駅では、自転車を持ってくる人の多い事多
い事。去年「しまなみ」海道が開通した時、私もママチャリで行きましたが、
島1つ渡った処でリタイヤ。やはりギアチェンジでないとしんどいです。

http://www.hiroshima-cdas.or.jp/onomichi/
http://www.urban.ne.jp/home/onomichi/index.html
http://www.shimanami.or.jp/council/ja/info/cycle.html




B00005-■瀬戸内の海人たち

今回の2冊は中国新聞社の本です
● http://www.chugoku-np.co.jp/

■『瀬戸内の海人たち』~交流がはぐくんだ歴史と文化~
著者:森浩一、網野善彦、渡辺則文
体裁 四六判・256ページ
定価 税込価格1,365円 送料 310円
内容 瀬戸内海に新時代を拓く「しまなみ海道」が、99年春に 開通。
今注目の3人の歴史学者が内海の通史に光を当てながら、古来「 渡し」ルー
トの『海道』周辺地域に暮らした海人たちの足跡を語ったシンポ の再録書。
● http://www.chugoku-np.co.jp/book/setouch.html

■瀬戸内の海人たち2 水軍~情報がもたらした文化と経済
著者:森浩一、網野善彦、生田滋、山内譲
判型 四六判・316ページ
定価 税込価格1,470円(本体価格1,400円+税)送料 310円
内容 「瀬戸内しまなみ海道」(本四連絡橋尾道-今治ルート)が1999年
春に開通。そのルートにあたる芸予海域を拠点に活躍した水軍の軌跡を、
四人の歴史学者が日本史やアジア史の視点から検証したシンポジウムの再録書。
● http://www.chugoku-np.co.jp/book/setouch2.html

という説明ですが、私が要約するとこう意味です。文章責任は山田です。
日本の中世・近世は農業的な封建社会ではない。
商業・流通・金融が相当程度発達していた社会であるという網野歴史学を確認。

○百姓=農民ではない。百姓は色々な人々の意味で、日本建国以来、日本人は
ほとんどの人が農民のままでいたと考えるのは間違い?農民が搾取されていて、
一揆を起こしたというストーリーがあります。が、本当は違うのではないかと
いうのは皆様のご承知の通り。
明治時代に鉄道が発展するまで、古来より物資の輸送で一番早く大量に運べる
のはやはり船です。

○近世の城下町も全て「水につける」船による輸送ができる港部分が必ず設け
てありました。特に瀬戸内海岸は、全て海につながっています。奈良朝以降、
寺社の荘園がほとんどでした。すると活躍するのは海賊ということになります。
海賊とは襲われる方からの名前で、彼らは自らを"関"と呼んでいました。いわ
ば動く関所。瀬戸内海岸から九州北部にかけては、「海の民」の支配地であり、
倭寇などは、広く朝鮮、中国の人々など日本人と一緒になって「海の民」のコ
ミュニティを作っていた。国境がないのです。ルールは自分たち「海の民」の
ルール。海賊として、朝廷につかまったのは自分達の側に逆らう"関"の人々を
京都に連れていったとのこと。

豊臣秀吉の時期から江戸時代初期までは、船の発達が凄かったようです。ルソ
ンのフィリピン政朝よりも(ちなみにフィリピンの名前はスペイン、パプスブ
ルグ・フェリペよりきています。)船の注文があったとのこと。また、江戸時
代初期フィリピン・ルソン島襲撃計画が、江戸幕府により計画されていました。
日本人は、農民だけではなく種々の職業で生活していたわけです。

年貢も"米"でおさめていたわけではないのです。例えば、岡山では鉄、瀬戸内
海沿岸では2/3が米以外の商品。例えば油、塩とか鉄とか。
農民が少ないことになりますね。水呑とは、イメージとして非常に貧しい農民
というイメージですが、船の交易でもうけていた人も水呑に入ってしまう。つ
まり農民以外の職業の人が大多数であり、江戸時代中期以降は、農業開拓が進
んで農民が増えたとのことです。

つまり、日本人はプロフェッショナルな職業の人が多いわけです。今も会社員
という農民ばっかりではなく、色々なプロフェッショナルな職業の方々が出現
してほしいと考えます。決して農業をうとんじて言っているわけではありません。




B00006-広島県立歴史博物館

もう1つ、同じ本から草戸千軒の話。「戦後考古学の2大壮挙は高松塚古墳の
発見と、もう1つが「東洋のポンペイ」草戸千軒の発掘といわれています。」
さて、ここはどこでしょう。草戸千軒は、福山市明王院の門前町で、芦田川の
中州にあったのです。乱開発で滅んだ例です。ここも、すばらしいです。また
例のごとくR&B(電車&自転車)でこの中州にたてば、目の前に草戸千軒が
浮かび上がって感動するのです。

というのは言葉のあやで、広島県立歴史博物館が福山駅近くにあり、この町並
みが再現されています。ここも是非一度。で、福山市の同じく瀬戸内に面する
鞆の浦。ここも良い場所です。大林宣彦監督の映像にも登場するこの港町の風
情は…。、「足利は鞆にてさかえ鞆にて滅ぶ」というわけです。完全に歴史ガ
イドになっています。本及びwebの自由連想で書いているのでお許しを。とに
かく私が感動した町並です。

広島県立歴史博物館。
▲ http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekishih/cover.html
以下このサイトは、個人の方です。
▲ http://www.mars.dti.ne.jp/~suzuki-y/




B00007-■佐賀県立名護屋城博物館

○佐賀県唐津からバスで一時間の所に名護屋城跡がある。大阪城クラスの広さ
の城であり、秀吉が朝鮮侵攻に築かせた城である。城といっても日本中の大名
を、周りに屋敷を作らせていた。いわゆる大本営であり、瞬時にひさたる時の
大城塞都市であった。当時10万人以上の人口。朝鮮半島はそれこそ眼の前にあ
り、入り浜で船の出入りにも便利だったようである。現在も大きな漁村です。

この時期、秀吉は世界王朝王者の一人に対抗意識を持っていたといわれている。
それは、スペイン・パプスブルグ・フェリペ2世である。パプスブルグ家は、
オーストリー出身であるが(実際にはスイス)婚姻政策によって欧州フランド
ル地方や、スペイン王家と血のつながりを持ち、南北アメリカを支配していた
当時最大級の帝国でした。オランダもここと独立戦争で戦いました。

日本の南にはフィリピン、太平洋の対岸ではメキシコがその中継基地である。
オスマントルコ帝国との地中海の覇権を争っていて、とりあえずレパントの海
戦で勝利をおさめていた。(この海戦では、セルバンテスが参加し、奴隷とな
る。「セルバンテス」という映画がビデオ化されているはずです。セルバンテ
スってわかりますよね。ドンキホーテの作者です。)

豊臣秀吉ではなくて、織田信長VSパプスブルグ家フェリペ2世のシミュレーショ
ン小説が、佐藤大輔さんの小説シリーズにあります。

話は戻って、この名護屋城の南側の地域を旅行すると、伊万里、有田など陶器
の大産地。わかりますよね。秀吉が、大名が朝鮮から連れてきた陶工の方がそ
の陶器を作りだし、江戸時代の陶器ムーブメントの一端を作ったわけですよね。
名護屋の跡地から北の海を見渡すと、そんな殺伐たる歴史を感じさせないほど
の無限の広がりがあり、快い風が吹いていました。

名護屋城の跡地には、佐賀県立名護屋城博物館があり、ここは必見です。
朝鮮侵攻の折、朝鮮人の捕虜を奴隷として売り飛ばしたのですが、その中の
1人がイタリアまで行き、今もその子孫の方が残っておられるという韓国新聞
記事や、最近の歴史の教科書に必ず載っている「名護屋城絵巻」を元にした城
の模型、当時の戦艦安宅船、対する朝鮮の亀甲船の模型など見ごたえたっぷり
の博物館です。模型はすべて数億円かかっているそうです。
▲ http://www.pref.saga.jp/syoukou/kankou/info100/i028/index.htm




B00008-■江戸時代

●考えてみると、日本の歴史の最近150年ってほんとに、アメリカ合衆国と
の絡みですね。鎖国及び江戸幕府国内体制の崩壊は、ペリーの浦賀港入港(
ペリーは琉球国との友好条約を結ぶ)、そして満州及び中国との権益から発
生した太平洋戦争と戦後のアメリカ軍を中心にした連合軍による日本占領(
7年間)に加えて今、IT革命といわれるアメリカ発のインターネット文化
の席捲。

で、中公新書の古典から
▲大石慎三郎/江戸時代/中公新書476/1977年
「ほとんどの藩は破産同様の状態で幕末維新をむかえている。明治維新とは
明治政府による個別藩債の肩代わりであり、破産寸前においこまれていた大
名の救済策であった。領主階級は維新変革による被害者ではなく利得者なの
である」(P236~242からまとめる)です。
MM前回は幕末の所で終わってしまったので、幕末のHPを紹介しましょう。

明治維新史学会のサイトは▲ http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/ishinshi/

大石慎三郎/江戸時代/中公新書476/1977は、まだまだおもしい話
あり。我々の江戸時代の情報を覆してくれる(といっても既に23年前におっ
しゃってたわけですが)「明治村」という博物館公園のあり、明治という時代
をかんじるならここという場所ですが、この園内に入鹿池という池がある。

ここはむろん蘇我入鹿の領地といわれているが、ここを江戸時代に新田開発し
た。新田ができましたが、尾州藩は入植者を集めることができなかったのです。
新田開発をやりすぎてしまって、百姓の人手がなくなっていたのです。大変!
それゆえ、全国に大募集!。どんな人でも他国他領の人でも、重罪の人でもい
らっしゃい。無論。幕府の御叱りありですが。

明治村のサイトは▲ http://cjn.meitetsu.co.jp/meiji-vil/nof.html


© Rakuten Group, Inc.