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飛鳥京香/SF小説工房(山田企画事務所)

■インザダスト070616調整44ページ以降

ー070616調整中ーインザダスト44ページ以降
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yama-kikaku.com/
●現在編集中●
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44頁上段
プランテーノョy随86の収穫の塔が大爆発を起こしたのだ。
 四時間程走ると、目の前に、ビラミッドが現われた。上の世界と
同形だ。
 ロボ″ト武装兵が立ち並ぶ廊下を抜け、中央の部屋へ連れていか
れる。
「どうだね、上の世界へ再び帰れる気持は」
「ふん、悪夢だね」私は吐きすてるように言った。
「あえて、その悪夢を見てもら訟うか」シオX=4J x ilが言った。
その瞬間、私のペンダyトはゼルフィンに向かって光条を放ってい
た。ゼルフィンは昏倒した。彼の体をぺ″ドヘ押し込み隠した。
「ノオン・ダ″ゾュ、頼むぞ」
「わかった、こちらへ」
 ピラミ″ドの下部へと我々は降りていった。ノオン=ダ″ノュが
一緒なのでロボ″ト武装兵は疑問を抱かないのだろう。
 ピラミノドの玄室に当る部屋はまるでモルダの様であった。人間
の体が伺体も床に並らべられている。
「彼らが農場へ送り出される予定の老人達だ。ここが君が探してい
た所だろう」ノオン=ダソノュが指さした。
 完備されたオペレーンョン=ルームだった。ガラス窓ごしに私は
それをながめた。裸の人体が手術台に横たわっている。レーザー=
メスか人間の頭部を切り裂き、マニュビ’レーターが小さt機械を
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45上段
 上の世界の'XJIK9/ Nドを再び、私は歩んでいた。

「かかしい。兵士が見当らんぞ」ゼルフィンが言った。我4はビラ
々しドから外へ出ていた。機械で包み込まれた世界。組織と機構の
世界へ私は再び足を踏み人れていた。
 しかし、この世界はひと一人見当らず、閑散としている。
 道路の方からホーバーぞフフトが走って来て、我々の前で止まっ
た。兵士か一人降りて敬礼をする。
「同志ゼルフィy、至急、最高幹部会ピルヘかこし下さい」
 兵士はあえいでいた。顔が青白い。
「一体、とうしたのだ。この町は9・」
「疫病か急激K蔓延し始めたのです。恐ろし、い速度で:・:」
 そこまでで言葉かとだえ兵士は急K前のめりK倒れた。
「かい、とうしたのだ」
 ゼルフィyが兵士を揺り動かした。が反応はない。
「死んでいる」
「どりやら、こいつも疫病で死んだようだ。恐るべき速度だ」
 三人は兵士の乗ってきたホーバーぞフフトに乗った。兵士の死体
はそこへそのまま放置された。
 ホーバーぞフフトは中央官庁街に一際目立ち聳え立つ最高幹部会
ピルヘと向かう。
 途中はまさに死のロードであった。死体が道側K無数K転がって
45ページ下
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44ページ下
押し込んで、縫合していた。
 「あれは」
 「そう、あの機械が君が探していたものさ」
 私は先日、自殺した男の頭の中からみつけ出した機械をとりだし
た。オペレーノョン=ルームのマニュピュレーターがつかんでいる
機械と同じものであった。
 「あれは伺だ」私は尋ねた。
 「私は、あの原住民のオペルームで、実験的に一つを犬K埋め込ん
でみた。どうなったと思う。ある時、犬は自分から石に頭をぶちつ
けて死んだ」
「なんだって、犬が自殺した」
「そう、あの機械は自殺願望を起こすものらしい。それはゼルフィ
ンの知らぬ事だ」
 「そうか、いよいよ大詰めだな」
 「そうだ」
 「すまん、ノオy=ダ″ゾ’、頼むぞ」
 私は小型の時限爆弾を手術室の側に隠した。
 それから二人して、ゼルフィyの息を吹きかえさせる。彼は気を
失った事すら気づいていない。
 三人は小さなゲートをくぐった。再び、あの解放感が私を包んで
いた。しかし今度は意識を失わ々かった。

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いる。死臭がした。死体を焼いているのであろう煙りがあちこちに
見えた。
 D25の作り上げた病原菌が、上の世界を飲み込もうとしているの
だ。
-44-
 最高幹部会のメンバーの前で、私とゾオン=ダノゾュ、ゼルフィ
ンは立っていた。数名の男達が私達をなめまわすようにながめていた。
側にはロボタト兵が立ち、そして到る所から罵声が飛んできた。
 「待て、それより先にゼルフィノの話を聞こり。とりあえずは疫病
の方が急を要する。ノオンの制裁処置は後からだ」幹部の長老の一
人、ラムリーが言った。
 「やはり、マザーの推測通り、プランテーノョンk36で、病原菌が
穀物へ混入されていたのです」騒ぎがかこった。
 「信じられない話だ」
 「なぜだ。tぜそんな事をしたのだ」
 「それを行々った男は、我々の作りあげたノステムヘの復讐だと言
 ってかりました」ゼルフィンは言った。
 「何だと、マザーの作りあげたこの最高の/ステムヘの復讐だと」
幹部達は信じられないという顔をする。
「まあ、それはいいではないか。それより、その男は、この疫病K
対する治療法を白状したのかね」幹部の一人が尋ねる。
45ページ下段
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 「残念です。あの菌は下の世界Kだけ存在するもので、しかも彼は
治療法は開発していなかったのです」
「で、その男は」
「自らの収穫タワーと共に自爆しました」ノオy=ダノノュが言っ
た。
「しかし、御安心下さい。ある程度の病原菌サンプルと、データを
収穫タワーのコンピューターから抜き出しました。訟しむらくは時
間がなかった事です。マザーの助けを併りれば、伺らかの医療対策
が得られると思われます」ノオy=ダノノュは統ける。
 「急がねばならんのだよ。ノオy=ダノンュ君も見ただろう。発病
率がうなぎ昇りなのた」ラムリーが言った。
 「よし、この件は、マザーKまかせより。ゾオン=ダノノュ至急マ
ザーの所へ行ってくれ」ラムリーはふ馨Jし、ノオy=ダ″ゾュは会
議室から菌の咳いっベハ″タとデータを持って出て行く。
 残った最高幹部会の男達の眼が、私K注がれていた。
 「さて、ノオン、次は君だ。君も下の世界へ降・ジてわかっただろう。
下の世界がどんなものかを。君の理想論ではもうどうにもならんの
だよ」ラムリーか悟すように言った。
 「君達こそまだわからないのか。私はマザーの行動K疑問を感じて
いたのだ。そして私は確証を得た。マザーは自殺しj{ノとしている」
人力からざわめきか起こる。
SSsss,n,s 4s ’‘‘~s 4w‘64
 「いいかね。彼らのいる部屋は、例の病原菌で充満される。私の手
元のスイノチーつでね。それでなくとも、すでに中で死んでいる男
もいるだろう。決心しろ。君は下の世界へ降下する時、自分自身の
安全の保障のため、マザーに爆発装置を取り付けたはずだ。そのあ
りかを白状したまえ。我々は譲歩しょう。もし君が言ってくれるな
ら、君と君の仲間の命は保証しょう。君は優秀な男た。今必要な人
材なのだ。すでに現在人口の88・56%が疫病で死亡している。我々
か立ち直らねばならん今、マザーが爆破されれば、破滅状態に陥い
る。さあ、決心したまえ」
 スクリーンの中で、また一人が倒れた。この疫病は前期兆候もな
く、すぐに死の手が襲ってくるのだ。私は叫んでいた。
「わかった、やめろ」私は負け犬のようK見えただろう。
「言う。マザーの所へ連れていけ」
「それは危険だな」ラムリーが言う。
「マザーの所へ連れていけ。直接マザーに話す」私は言いはった。
「わかった。衛兵、彼の体をもう一度調べろ、爆発物を持っていな
いかどうかな」
 私の体は隅々まで調べられた。
「よし、分前連は、ゾオンと一緒にマザーの所まで行け。少しでも
怪しい行動をしたら、分さえろ。いいか決して殺してはならんぞ」
ラムリーはレザー=ガンを持つロボ″ト衛兵二名に命令した。
「マザーが白最するだと」
「そうだ。そして我々と我々の文明をー緒にひきずりこもうとして
いる。心中だ」
「ノオy、君は気が狂っている。やはり君は危険な男だな」ゼルフ
インが言う。
「君こそ、我々の文明を滅ぼそうとしているではないか」ラムリー
が言った。
「いいか。マザーの不調に気づいた者が危険分子として処分され、
下の世界へ送り込まれているのだ。さらに自殺させられているのだ。
特殊な機械が脳に埋めこまれる。それは自殺願望が訟こるような装
置なのだ」
 笑声か起こった。が私は続けた。
 「それになぜ、マザーがD25、つまり病原体を上の世界へ送った男
の行動をチェグタできなかったのか。下の世界のコンピューターも
マザーと直結しているはずだ。穀物の搬入に際してもマザーが端末
コンピューターを使いチュ″クしているはずたぞ」
「ノオン、君は強情々男だね。君はマザーを信頼していない。マザ
ーはまさに我々を作りあげたのだぞ。そのマザーか我々を絶滅しよ
うとするわけがないだろう。よろしい。このモニターを見たまえ」
 とこかの小部屋が映っていた。牢獄だろう中には私のゾンパと、
私の妻、生物科学研究所員のサラがいた。
マザー、つまりマザー=コyピューターは最高幹部会ビルの地下
10階分を占めている。そし
 私は地下へ降りて、マザ
上の世界』そのものであった。
人った。近くのコンノールに
ノオノ=ダ″ノュがいる。彼は下の世界から持ち帰ったデータをイ
ンプノトしている所だ。
 私はマザーに話しかけ、哀願していた。
「なせなんですか、マザー」
 突然、私の背後Kいた衛兵二名が倒れる。ゾオン=ダ″ノュのし
わざだった。彼はさらにこのサブにあるモニター=カメラを破壊す
る。さらに会議室へ通じるラインも破壊する。この部屋は隔離され
た。
「あなたは私を秘かに呼んで、今の社会ノステムがあまりK硬化し
すきていると言われた。そして私に一度このシステムを破壊させ、
新しい適応性を持ったンステムを作りあげよと命令された。そして
私はそれを信じた。があなたは別の事を考えていた。我身の世界を
破壊しょうとしている。それも完全に。上も下の世界も。マザー、
あなたは狂っている。D25が作りあけた病原体もあなたが協力した
のですね。D25が知らないうちに」
 『残念ながらその通り。D25が作った病原菌は私がバノクアノプし
たのです。彼は彼なりKこのノステムを壊そうとしていました。そ
れは私の目的に合致していたのです』
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  マザーは美しい声で言った。すべての人民好愚を与える合成され
た女性の声だ。
 『ノオンよ。この世界を作りあげたのは私なのですよ。私は創造主
なのです。この世界、さらにあなた方、人間も私のモノなのです。
機械やロポプトと同じよう民ね。もしある芸術家が作りあげた作品
が失敗作であると罵ついたならば、その作品を壊すでしjワ。しか
し私民はまだ良心というものがある。あなた方と共に私も滅びまし
ょう』
「マザー、我々は確かにあなたによって作られた。しかし我々はす
でに自分の足で歩き始めている。あなたの所有物でも何でも痙いん
だ。私達は人間なんだ」私は叫んでいた。
 『ノオン、文明はいつか滅びるものです。この文明も間違った方向
 へ進んでしまいました。私の責任です』
 「私はあなたと共に滅びるつもりはありません」
 『かゾオン、すべてを知ったあなたはこの部屋から出られません』
 ノオノ=ダ″/ュは次4とインターフェイスを壊していた。
「いかん、マザーはこの部屋へ病原体を注入しjワとしている」私
か叫ぶより早く、爆発音かした。
「電源部との接続を切りました」ゾオX=¥yx tiが言った。彼は
小型爆弾を仕掛けていたのだ。
「当分、マザーも動けまい。マザー、さようなら」私は何度もマザ
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としていた。私はZ88と刻まれたぺyダyトを彼K渡す。
「ありがとう、ノオン0ダ″ノュ、元・:」
「えっ、伺です」
 私は言葉がつげなかった。
「いい、行ってくれ、頼む」
 私にはそれしか言えなかった。妻のサラは泣いている。
 ノオノ目口ダノノュを発見したのは生物科学研究所員のサラだった。
彼女は彼の成長期の学習テープをすりかえた。彼は私の思考K同調
していたのだ。下へ派遣される前から。
 ノオy=ダノノュは一人、ホーバークラフトを動かし去っていっ
た。この世界とマザーを滅ぼす陽子爆弾は私のペンダントの中に仕
掛けられていたのだ。
 「さあ、皆、行くんだ」
 私は人々をうながした。ピラミタドのゲートをくぐり、ダスト=
ノュートの中へと。
 人間は、いつか、その糾がら巣立たねば忿らない。例え、文明と
いう保護箱から放り出されようとも。
 数カ月かすぎている。あの時、上の世界は閃光が総てを被いつく
した。今はもうクレーターの世界となっている。ピラミッドだけが
残っているようだった。
 男は下の世界を新しい世界へ変貌させようと努力した。がマザー

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ーの方を振り返った。
 ロポ″ト武装兵が待ちかまえていた。私はベンダントとレイ=ガ
ンを使い、囲みを突破する。最高幹部会ビルの全電源もショートし
ていた。ノオン=ダノ/ュは手落ちがなかった。ノオy=ダ″シュ
の案内で、妻やサラや私のシンパ達が閉じ込められている部屋を開
放した。ピルの中は混乱の極にあり、暗闇の中で私達は衛兵をなぎ
倒し、レイ=ガンで扉を破壊し、外へ出た。ホーバーターフフトを奪

 妻を抱きしめながら、ピラミクドヘ向かった。
「さあ、急がなければ」
「え、どういう事」サラはまだ事情がつかめずとまどっている。
「この世界は誠ぼされる。マザーの手でね」
 ビーフ々ヽタドまで、誰も我々を襲ってこなかった。マザーの混乱が
原因で全ンステムも混乱K陥っている。私は仲間と妻Kこれまでの
話をした。
 ようやく辿り着いたピラミノドの前で、ンオy=ダノノュは私に
言った。
「それでは、私は自らの役目を果たします。ンオン、下の世界をい
い社会にして下さい」
 この私の皮膚から生まれた男、最高幹部会が私を牽制するためK
作った男は、一つの新しい世界の誕生のために自らを犠牲Kしjワ
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は彼女の死の直前に、復讐を果した。病原体を乗せたミサイルを数
個、下の世界へ発射したのだ。男達にそれを防ぐ手立てはなかった。
  一人、二人と、この世界で男の仲間は疫病にやられ、死んでいっ
た。そして最後K、男の妻が死んだ時、男は涙を流した。男は今、
妻の墓の前にいた。妻や仲間の墓は緑なす小高い岡の上にあった。
 下の世界にあった他の農場の男達もすべて滅んでいた。男はこの
下の世界で一人ぼっちだった。
 が、男はあのシオン=ダ″ノュが行々っていた作業を引き継いで
いた。原住民達はあの疫病に感染しない。彼らの頭脳を進化させて
いた。完全な設備が洞窟丙に残されていた。彼らは男達に代り、新
しい文明をこの下の世界で発展させるであろう。今や男はこの下の
世界の創造主であった。
 墓の前で思い出にふける男の後に原住民が一人、そっと近づいて
いた。彼は気をつかっているのだ。原住民達は言語を持ち、すでK
男と話かできるようになっていた。
 男はしかし、自らがこの世界では異邦人にすぎない事K気づいて
いた。所詮この星に男は同化できないのだ。
 男は彼K気がついた。そして男はある事を思いつき、尋ねた。男
は滅んでしまった上の世界を指さした。夕闇が近づいている。
「君達は、あの星を何と呼んでいるんだ」
 原住民は慎しんで答える。
「神よ。我々は、あの星を月と呼んでいます」
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