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テーマ:小説(1360)
カテゴリ:石の民
ファンタジー・SF小説ランキング ■石の民■(1989年作品)石の民は、この機会神の統治する世界をいかにかえるのか? また石の民は何者なのか? この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n1873gf/5/ 石の民第5回■星トゥーンの中心に樹里(ジュリ)という街があり、石の男と名付けられた男が壁に打ち付けらいる。巡礼がその星景からここに集まって来る。 石の民第5回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ SF小説■石の民■(1989年作品) 第2章 石の男 男は石の壁で眠りについていた。いつから眠りについているのか。 それはこの場所「樹里ジュリ」の人々もしらなかった。 男はこの石の壁にうちつけられたようにみえた。 「石の壁」はこの町樹里をとりかこんでいた。 いやむしろ、この街、樹里がこの岩場をくりぬいた中にあったといっていいだろう。樹里の人々はこの岩場を守るべく生きている人々であ った。 「石の壁」は高さ20Mでこの樹里をとりかこんでいた。 まるで、「石の壁」が樹里の城壁の様だった。 長さは1KMもあるだろう。 この「石の壁」を構成する成分は、この星のものではなかった。壁の表面 には、なにやら文字の様な模様が刻み込まれていた。 がこの文字はいまだ解読されていなかった。石はなめらかな肌色をしていた。 この岩場はこの星トゥーンの中心にあり、宇宙の各地から、この「石の壁」を目指して 来る巡礼団がくりだされていた。 トゥーン星はキルハツ星系の第3惑星である。 「石の男」は総ての人々の救いの象徴であった。 石の男はこの壁のちょうど中心部の地上15Mの位置にあり、 身長2M。顔ははっきりみえない。 時間が、この男の顔を削り落としたかのようだった。 この男の真下の地面に神殿が設けられていた。 このトゥーン星 のマルツ平原では、この石の壁が巨大な存在であった。 樹里のまわり100KMには他の村落はなかった。 樹里はトゥーン星でも外の世界からきりはなされたひとつの世界なのだ。 トゥーン星は農耕を中心とする産業形態を持っていた。 多くの人々がこの壁を訪れたが、目的は「石の男」だった。 樹里はいわば、この男に対する宗教の霊場であった。 石の民第5回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.01 16:18:22
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