飛鳥京香/SF小説工房(山田企画事務所)

2022/04/01(金)15:02

消滅の光景 第3回セクター司政官グルドが、光る塔の中で消えた。本星セクターの連邦情報省のおやじこと、長官キドはカジノで豪遊していたエージェントの千尋を呼び出す。

Z消滅の光景(23)

SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8420gh/3/ 消滅の光景 第3回セクター司政官グルドが、光る塔の中で消えた。本星セクターの連邦情報省のおやじこと、長官キドはカジノで豪遊していたエージェントの千尋を呼び出す。 消滅の光景第3回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ 司政官グルドにセクター宇宙連邦軍、ビット大佐が告げた。 この塔の危険を理解してもらためだ。 「塔の側にガーディアンと呼ばれる旧式のロボットがいます。別に 人略書を吽えるものではありまぜん。ただおの塔のまわりをゆブっく りと歩き廻っているだけです。ただ気をつけて下さい。 あの塔はこの星の聖地心しいのです。 塔に近づこうとした鼎はあのロごボ″トが容赦なく殺すのです。消滅現象はおこりません。  あのロボットは塔を守るガーディアン(守護者)なのです」  ロボットが目の前にいた。大きな手がグルドの体を掴み上げ、塔 から遠ざけようとした。が一瞬、ロボットはビクッと動きを止め、 グルドを観察しているようだった。 巨大な無機質な眼がグルドを見つめていた。 やがてガーディアンはゆっくりと、大切なものを扱う ようにグルドを地上へ降した。 再びグルドは見えない力に操られ塔へと近づく。 ガーディアンはグルドを見守っているようだ。  ジルパーの塔の外皮が眼前だ。突然、塔の基部に穴が出現した。 たじろぐ事なくグルドは中へはいる。ふと母の胎内へ戻ったような 安堵感がグルドを襲う。 通路があった。さらに中へとグルドは歩む。 小さな部屋があった。ベッドが真中に据えられている。グルドは横 たわる。 マジックハンドがのびてきて、グルドをしっかり掴まえた。 天井から球体が降りてきた。瞬間、閃光が走り、グルドの体は光線 につらぬかれていた。その時、グルドは至上の喜びを得ていた。彼 の体はプラズマ状になっていた。  ■チヒロが「オヤジ″」から呼びだされた時、彼はカジノの中にいた。 カジノでツキにツイている時だった。チヒロはしぶしぶ、金貨をチエ″カ ーこ預ナた。 「また後で来るからな、預かっておいてくれ、マド」  顔見知りのチエ″カーに頼む。  「今日もまた中座ですか。ツキが逃げますよ」  「ツキが逃げるって、ツキの方が俺の後からついてくるさ」  チヒロは給料のほとんどをカジノに注ぎ込んでいる。フリータイ ムはこのカジノにいる事が多い。  カジノから連邦情報省までエア・カーでぶっ飛ばした。途中のロ ードでいつも通りの車との戦闘行為にふける。  「今日はこのくらいにするか」  チヒロは独りごちた。情報省の建物が見え始めた。  IDカードを示し、情報省内へとはいって行く。チヒロはセクタ ー宇宙連邦情報省のエージエントであった。   ″オヤジ″、つまり情報省長官キドはいい顔はしていない」  「チヒロ、遅かったな」  「いや、いつもより、コンマ4秒は早いはずですよ。いつも通り3 台の車とコンバットしてきましたからね」  「今日は3台か、お前にしては少ないな」  ミカロ星戦役でなくした片眼の方、ロボット=アイが冷たくチヒ ロの表情をながめている。  「本題にはいろう。司政官が一人行途不明になった。  「どこの星でですか」  「地球でだ」  「あの辺境の地球ですか」  「おまけにミレミアム信徒が多数、その星地球に集まっているらしい」  「何か関連が」 消滅の光景 第3回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ #消滅の光景 ランキングに参加中。クリックして応援お願いします! 人気ブログランキング にほんブログ村

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