2006/03/01(水)07:16
3度目の上喜元
土曜日は快晴。
山形では気温があがり、冬場は過酷な道になる月山道も路面は雪が
ありません。
時間もあったので一般道で酒田までいくことにしました。
酒田までは月山を経て約110km
2時間半の道のりです。
今日はこの間お聞きした上喜元さんの内容の確認と、その他今の造り
の様子を見に行きました。
酒田市内も雪はなく、1ヶ月前とは全く違う様子。
まずは蔵の中を見学し、その後社長と話しをしました。
水について、水を柔らかくするために炭素濾過後、粒上のセラミック
に通し水分子を細かくし、カルシウム、マグネシウムを除去する
という3段階の工程です。
水は酒を造る上での主原料の一つ。
これを使いやすい、お酒をうまくするように変えるのが今の
酒造りです。
水の質を変えることによって、酵母の働きがよくなるそうです。
信じがたいような話です。
でも水によって生き物の営み、元気のよさは格段にかわります。
私の飼っているすっぽんたちも、水道水からカルキの抜けた1日天日干しの水がいいです。
ランの栽培にもこの水は使われているそうです。
山形では上喜元さんで使っているのと同じ浄水装置を6銘柄も使用しているとのこと。
お酒の味が柔らかくなったとおっしゃっていました。
その後洗米~浸漬の作業を見たり、火入れ作業を見たりしました。
浸漬の作業は、全ての銘柄において限定給水(ザル単位での給水)を行っているとのこと。
作業をされている蔵の方が、
「うちはホント手間かけてやってますよ」
とおっしゃっていました。
また火入れの作業では、斗瓶から牛乳をためるような銀の容器に移し
60℃のお湯に20分、冷水に30分浸す作業を行っていました。
社長が、「これはチタンなんだよ」と教えてくださいました。
軽くて丈夫。熱も通しやすく作業もしやすい。
なるほどそこまで気づきませんでした。
別の蔵でも見かけたことはあります。
休日だったので、ゆっくりと話を聞くことができました。春のような
陽気で気持ちよかったですし。
3月末まで仕込み作業は続くとのこと。
どうもありがとうございました。