2009/09/25(金)11:30
日本のアンデルセン浜田広介記念館に行く
連休最終日、あいにくの雨模様でしたが、山形県の南置賜地方、南陽と高畠に行きました。
お付き合いのある黒澤ファームさんの圃場見学と、本好きな息子をかねてから連れて行きたいと思っていた浜田広介記念館にいきました。
しとしと雨が降る中、南陽市黒澤ファームさんの圃場へ。
農薬を一切使用しない、有機JAS移行期間中(JAS認定のためには3年以上無化学肥料での土壌で米作りをする必要があり、今年で2年目)の圃場の稲は元気です。
他の化学肥料を使用した圃場と比べて葉色の緑が濃いのは、有機質の養分はゆっくり時間をかけて吸い上げるためだそうです。
先日山形県立農業大学校の方々が圃場視察をした際に、茎が太くて立派だとの話をいただいたとのこと。
田植えの際、自然に分解される紙を使用することで稲以外の雑草が生えるのを窒息させることで防ぎ、稲にしっかりと養分が届くように育てる、これは本当に大変な作業です。
田植えの時はこんな感じ。
穂が出る前の最後の葉(留め葉)にいもち病が出ないことは、農薬をまくことができないため見守るしかないそうですが、病気の発症率は数パーセントにも満たない模様でホッと一安心です。
現在はこんな感じ。
お初のレインコートを着た息子はご満悦のご様子。
さてお昼をはさんで、浜田広介記念館へ。
高畠が生んだ童話作家で「泣いた赤おに」や「りゅうの目のなみだ」などが有名です。
本好きな子供だけに、機会があったらつれてきたかったところです。
「泣いた赤おに」ってどんな話だったかな?と忘れてしまった私は、ついつい館内のVTRに釘付けに。
息子は目もくれず、走りまわって、遊びまわって、じっくり見てる暇もありません。
椅子に登ってはおりて、試聴用のヘッドホンを耳にあててははずし、ボタンを押しまくる。
遊び場と認識している模様。
しまいには、靴を脱いで走り回っていました。
それでもびっくりしたのは、数百冊の絵本コーナーにあった絵本を1冊持ってきたのが、家にあるのと同じ本。絵本の絵を覚えているんだ!とびっくりしました。
もちろん偶然だと思いますが、ちょっと感動でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
で、「泣いた赤おに」はこんな話。
村人と仲良くなりたかった赤おには、「ココロノヤサシイオニデス」とたて看板を作ったそうな。しかし、村人は怖くて近づかなかったようです。
仲良しの青おにに相談したところ、「私が村で暴れるから、赤おにくんが退治して、村を救ってくれ」との提案が。
「そんなことはできない」といったが、「まあやってみよう」と実行することに。
これがうまくいって、村人と赤おには仲良くなれたそうな。
しかし、青おにさんの顔を見ない・・・心配になってあいにいったところ、青おには「ワタシトイッショニイタラヒトビトニカングラレテシマウカラ、トオクニイキマス」とたて看板をたてて旅にでてしまった。
大事な友達をなくしてしまった赤おには大切な友達をなくして、泣き出しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
入り口にあったおにの像が気になった息子は、あっちいきたいと指をさしていましたが、いってみると怖がって逃げ出します。
まるで村人です。
1歳9ヶ月児にはちょっと早かったようです。もうちょっと絵本の内容がわかるようになってからもう一度こようね。
山形にはまだまだこんないいところがあります。私だけ一人で楽しんだみたいでした。