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山ちゃん5963

29.SC入社

二十九、SC入社式

昭和四十六年四月一日、ワシと父は、東京都中央区宝町SC本社に来ていた。三月三十一日にすでにワシはSHIMZ松戸寮に入寮した。寮生活は学生時代五年ほどしたから通算すると、もう六年目になるのじゃわいのう。ほうじゃ、その年SHIMZに入社したのは四百人ほどおった。すごい数じゃが、この四百人の大半は団塊の世代でのう、ワシの兄と同級の若者達だよなあ。ワシ(は高専)とは(大学出は)二歳から(大学院出は)四歳も上じゃったのう。講堂にて入社式が挙行された。友達は土木の藁谷健一(二十歳、いわき市出身)一人だった。彼はいわき高専卒業生で、入社式前日に松戸寮に入って一番気が合った一人だったなあ。

入社式会場で藁谷健一を見つけ『おーい、わらがーいやーい』と呼んだら皆に笑われたわい。しかしSHIMZはでかい会社だぜ。それは本当だった。その頃SHIMZ創業百七十年を向かえるところだった。よーし。ほんじゃーワシャ一丁がんばったるぞい。『準社員四級職に任じ、準基本給二万六百円を支給する。』たいした初任給でもなかったがのう、よーし、ワシャー頑張るけんねー。

友の藁谷健一は東京の地下鉄工事(まあいつも穴蔵生活じゃったから東京の穴蔵暮らしがいやになったのかも知らん)を完成した後、退職して故郷のいわき市に帰った。彼は漁師を継いだはずだが音信はないぜ。いわき市には昔ワシゃ藁谷家に一泊し『雲丹(うに)』取りに、また近年平成十四年には茶々とともに恐竜の発掘者鈴木直(ただし)さんの指導で化石取りに行ったわい。1968年高校生の時にフタバスズキ竜を発見者した鈴木さんはやさしい人でああったわい。ちょうどワシと同い年じゃなあ。フタバスズキ竜の発見は運命じゃったのか。それ以来鈴木さんは福島県いわき市アンモナイトセンターの建設後そこで恐竜の研究をしていらっしゃるぞや。ワシと茶々がアンモナイトセンターから帰る時『またおいでね』と茶々に言ってくれたわい。鈴木直五十二歳。


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