久保井英朗の原点ブログ

2017/04/14(金)13:28

所有の概念

経済の原点(39)

所有の概念  所有は社会の中で社会から個人に認められた排他的占有の概念です。 社会から認知された権利概念であって、物理的概念ではありません。 所有は対象物の性質によって所有の形態が変わります。 消費して自然界に返すものと、管理してのちに他の人に譲るものとがあります。 人は死ぬものであり、所有も一時的な概念です。 所有が管理という形態をとるものは、所有者は維持管理しなければなりません。 経済的には不要なものを維持管理するのは無駄となります。  財産の所有について。 財産は憲法上も保護されています。 今は金融利益の複利で財産は自発的に拡大します、利率5%期間100年でも100倍以上となります。 これは物理的に保護可能な限度を超えています。 今の財産は全額保護は不可能です、破綻で負債と帳消しにされる運命にあります。 形だけ保護と言っているにすぎません。 社会として認めるべき財産は社会に貢献した分を超えてはならないことです。 財産の所有は個人の権利としての考え方と社会としての考え方があります。 社会に害を及ぼさない範囲での個人の権利となります。 多額の行使はアセスメントが必要となります。 後に残される所有は社会的に有効利用されるべきです、(この為の法整備も必要です)。 所有は一時的な概念であって、自然のサイクルを超えた絶対的な概念ではありません。 土地などの自然物は所有より管理の概念となります、良好な状態で引き継ぐ必要があります。 自然物は未来へ続く共有物と考え、所有権があっても一時管理を任されていると考えるべきです。  また今の株式制度も株主の会社所有となっていますが、社会的に見て株主が100%権利を持つのは問題です。 法人は関係労働者と関係消費者の方が権利を持つべきです。 社会組織は個人の所有物ではなく、社会に必要であり、個人の所有物とするのは間違っていると思います。 所有の概念は自らの生活と、社会の公共性の中での概念です。 権力としての概念であってはならないと思います。改訂 12/21 2017.04.12 4/14

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