南北問題について
南北問題について。 本来は経済理論の問題と思います。しかし両陣営とも経済理論を経済理論として発展させず、北側は一党独裁に走り、自由経済側は自由化のみに走り、どちらも公平と社会の維持に関する新たな理論を打ち出すことは出来ませんでした。共産主義であろうと自由主義であろうと公平と社会を維持継続させることが条件のはずです。ところが北側は自由経済の悪い所(金利や株式制度や不公平ルール)を取り入れ、自由主義側は相変わらず前近代からの利権を発展拡大させてきました。両陣営とも社会の公平や平等や維持を考えてこなかったのです。 公平と平等と維持は社会の平和と持続の最低限の条件です。世界がこれを忘れているのです。まず自己主張の前に公平平等維持を確保する必要があります。これを確保した上で自己主張すべきです。自分だけが良くなろうという考えでは社会をまとめることは出来ません。自分と他も発展するという考えが社会をまとめる基本の考え方です。武力で他を圧迫して認めさせるというのはこれまでの争いの世界の出来事です。世界社会は繋がりを強くしてきてます。社会の理論は利己主義ではいけないのです。相対的に他を自己と同じと認めなければいけないのです。 この相対的な自他同一社会理論が「労働本位制」であり「世界民主社会構想」であります。理論的に難しい面は無いと思います。社会的には理論だから「はい認めなさい」といわれても難しいと思います。これは公平理論の社会合意の手続きです。争いと公平理論の社会展開の中で推移していくと思っています。社会全体の心は社会の正しい方向をつかみ取ると思っています。