契約から合意社会へ
契約社会から合意社会へ 社会の合意概念は基本的なものです。自然合意で当初は成立していたと思います。社会が大きく広くなってくると自然合意では意思疎通が十分に出来なくなり合意形成が難しくなったと思います。考えの異なる者同士の取引は契約概念が必要になってきます。また農耕が始まると価値(穀物)の蓄積ができるようになり格差が生じ貸借契約が起きたと思います。貸借契約はふつう力があるほうが有利になされます、金利の原型です。この契約の非対称性は格差を広げ身分を分化したと思います。契約は法律化されて行きます。これが近代まで続き格差と身分分化に反発が起こり人権概念が生まれてきました。人権平等とはいわれても格差の原因である不公平契約(利権)とこれを支える法律には言及されず、格差と不公平は解消せず、この原因で争いが絶えず、軍備も必要となり、非常に危険な状態となっています。 本来公平平等の概念とこれを基にした取引ルールが整備されれば通常取引においては契約は不要なのです。この公平平等の取引ルールの整備には合意形成が必要です。社会合意です。まずは幸福と平和と持続の基本課題での合意です。この上で具体化プランの作成と社会(皆の)合意です。 これまでにも平和では合意出来ても争いの原因の不公平には言及されず皆が自分の利権にしがみつき、原因対策から逃げていました。これは自分の都合で心が廻らないというありふれた心理現象です。これを皆でやって皆で逃げているのです。逃げたら何も変化しないのです。逃げているのであれば人権とか平和とか言う資格がないのです。