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山コビト冒険記

山コビト冒険記

風呂場注意!なんだな(-_-;)

【ボコボコボコ・・・事件】

あれはまだ自動で種火が消えなかった頃・・・
先に入った兄上が消し忘れたのが始まりなんだな・・・

オイラは入って風呂の蓋を開け・・・

ボコボコボコッ・・・

風呂の湯が音を立て、おまけに表面に沢山の泡が破裂してたんだな・・・

それをじぃーっと見詰めた後・・・

何を思ったかオイラはその湯を桶で掬い・・・

ザバァー

と肩からぶっ掛けたんだな・・・

勿論その後の反応は言うまでもないが・・・

「うわっちぃぃぃぃ~」

悲鳴を上げて冷水ぶっかけるオイラ・・・

幸い火傷はしなかったんだな・・・

しかし不思議なのはオイラの思考・・・

確かにオイラは湯をじっと見て、煮えたぎってる事を認知していたんだな・・・

それでも何故湯を掛けたのか???

それはオイラにも分からないんだな・・・

多分、魔が差したのだろう・・・

このまま掛けたらどうなるかなぁ???とかそんな思いでやったのではないだろうか??

本人が一番何考えてるか分からないんだな・・・

教訓:ぶっ飛んだ考えは実行せずに心の中に閉まっておきましょう・・・なんだな(-_-;)


【長い髪!事件】

オイラの髪は昔めっさ長かったんだな・・・

長さは約1メートルぐらいなんだな・・・
(長いでしょ)

そして事件は風呂場で起きたんだな・・・

風呂に浸かる事数分・・・

オイラはふと遊びたくなってしまったんだな・・・

風呂場での遊びと言えば・・・

潜って息を止めるッ!

一度は誰もがやったのではないだろうか???
(やってない?? オイラだけ??)

とにかく・・・
オイラは長い髪と共に湯の中にザッパーン・・・

息を止めてぶくぶく・・・

数秒後・・・

酸素欲しさに浮上・・・

する筈だったのだが・・・

何故か顔が湯から上がらない・・・

見ると・・・

髪の毛が足に踏まれてたんだな・・・

因みにどう言う姿勢かと言うと・・・

正座してる足(膝)の下に長い髪が踏まれていたんだな・・・

あの時は本当に死ぬと思ったんだな・・・

髪を引きちぎるのは嫌だったので、何とか考えたんだな・・・

酸素なくて半狂乱に陥ってるかと思ったら結構冷静に考えられるもんなんだな・・・

そして思い付いたのが・・・

浮くッ!!

人間・・・力を抜くと勝手に浮くんだな・・・

ばたばたしてて気付かなかったけど、じっとしてみたら勝手に浮いたんだな・・・

お陰で髪の毛もオイラ自身も無事生還出来たんだな・・・

教訓:風呂場で遊ぶのは止めましょう・・・なんだな(-_-;)


【鳥の巣!事件】

始まりは兄上とのオセロ勝負・・・

オイラはこれでも結構オセロは強い方だと思っているんだな・・・
(今は全然だけど、昔はね)

そのオイラが兄上にはどうしても敵わなかったんだな・・・

むしゃくしゃするオイラ・・・

風呂に入って落ち着いたかと思ったら・・・

髪を拭いてる最中に思い起こされる兄上とのバトル・・・

再びむしゃくしゃして、オイラは髪を拭く手に力を込めたんだな・・・

すると・・・

髪が絡んでぐしゃぐしゃになってしまったんだな・・・

その髪が全て絡んだ時・・・
母上がこう言った・・・

「あちゃぁ~、こりゃもうダメだわ・・・切るしかないな」

ぐはぁぁぁぁぁぁ~

オイラはショックの為に床にへばりついたんだな・・・

しかし諦めきれないオイラは再び風呂場へ行き・・・
髪の毛にリンスとか何かその辺のものを全部頭に掛けて絡んだ髪を元に戻そうとしたんだな・・・

でも結局悪化するだけで意味がなかったんだな・・・

次の日は学校・・・

オイラは仕方なく母上にお願いして髪の毛をばっさり切ったんだな・・・

オイラの予想ではある程度残ると思っていた髪の毛は首の辺りまでしか残らず、後は全部地面に落ちてたんだな・・・

次の日学校では大騒ぎになったんだな・・・
何故か1つ年上の先輩に抱き付かれ、涙ながらに慰めてくれたんだな・・・
(オイラその人の事名前も知らなかったのに・・・何でもオイラの髪のファンだったそうな)

今はもう全く名残惜しいとも思わなくなったけど、その頃は本当に辛かったんだな・・・

オイラのチャームポイントでもあった長い髪・・・

でも切った事によって変わったものもあったんだな・・・

友達やクラスメイトの見方も変わったし(オイラがね)
何と言っても体重が減ったんだな・・・

身体測定の時に友達から 「どうやって体重減らしたの??」 って聞かれた程だ・・・

勿論オイラは正直に 「髪切っただけ・・・」 と答えたんだな・・・

はう・・・

有難う、オイラの髪の毛・・・
君の事は大切な思い出として心の中に閉まっておくんだな・・・

教訓:心は穏やかにしましょう・・・なんだな(-_-;)


【気温差!事件】

あれは寒い冬の時期だったんだな・・・

オイラはお風呂であったまり・・・

「そろそろ出るか・・・」

と外に通じる扉を開けたんだな・・・

すると・・・

ふッ・・・

と意識が飛んだんだな・・・

いやもう全く記憶ないんだな・・・

気付いた時には再び風呂の中・・・

そして暫くしてから襲ってきた後頭部の痛み・・・

「・・・ふがッ! い・・・痛い(/_;)」

最初は本当に気付かなかったんだな・・・

どうやらオイラは意識を失った途端に倒れ、風呂の中にドボンッ・・・
そして後頭部を風呂の縁?にガツンッと強打していたんだな・・・

まあ、めっさ大きな音を立てたから母上が心配して飛んで来たけど・・・

当の本人は全く分からず・・・

「はあ? 何がぁ?」

と風呂に浸かったまま答えたんだな・・・

そして母上が去ってからふと・・・

「あれ?オイラ風呂から出なかったっけか??あれ?何で蓋まで一緒に入ってるんだ??」

と意識が飛ぶ前の事を忘れていたんだな・・・

その後すぐ思い出して笑いながら母上に話したんだな・・・

それにしても意識が飛ぶと言うのは本当にあるんだなぁってしみじみ思ったんだな・・・
あんなのテレビの中だけの話かと思ってたんだな・・・
(例えば幽霊見て気絶とか・・・)

教訓:温度差には充分注意しましょう・・・なんだな(-_-;)


【動悸がすげぇー!事件】

風呂から上がった時・・・

オイラは心臓の音が大きくそして近くで聞こえているような現象に襲われたんだな・・・

ドクドクドク・・・

脈打つ血液・・・

耳に膜が張ったように周りの音が聞こえづらくなり、心臓の音が耳に付いたんだな・・・

オイラは声を振り絞って母上に・・・

「母上ぇ~、水持って来てぇ~」

と頼んだんだな・・・

そしてすぐに母上がコップに水を入れて持って来てくれて・・・

オイラはそれを一気に全部飲み干したんだな・・・

すると・・・

頭から血の気が引くように、サァーっと音を立て、聞こえづらかった耳が更に周りの音を遮断し、血液の流れる音しか流れなくなったんだな・・・

そして異変に気付いたオイラは、コップを棚に置こうと手を伸ばし放したんだな・・・

パリーンッ・・・

遠い遠い何処かで響いたガラスが割れるような音・・・

目の前には何もなく・・・

ただ闇だけが支配している世界に響く甲高い音・・・

実は棚に置いたと思っていたコップが棚に届かず床に落ちて割れてしまっていたんだな・・・

そしていつの間にか流れ出したキテレ○のコロッケを作る歌・・・
(因みにそれはオイラが風呂場で歌っていた曲だったんだな)

それからすぐに、遠くから女の人の声が聞こえて来たんだな・・・

凄く遠い所からオイラの名前を呼ぶ女性・・・

初めは小さな声だったのに、段々と大きくなり・・・
それが母上の呼び声だと気付いたのはキテレ○の歌が終わった頃だったんだな・・・

ふっと目を開けると、オイラはバスタオルにくるまって体操座りをしていたんだな・・・

そして横には母上の必死の声・・・

「はえ?? 何で母上ここに居るの???」

母上を見て言った言葉がこれ・・・

母上は溜め息を吐いて安心した笑みを浮かべたんだな・・・

教訓:意識が飛ぶ前に歌っていると、暗闇の中でその音楽が流れ出すんだな・・・てか、酸欠とかには充分注意が必要なんだな(-_-;)


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