ポンコツ山のタヌキの便り

2014/04/20(日)16:00

中国のテレビ局編集者が北京市の大気汚染に対する無為無策を批判して解雇

中国(19)

 YAHOO!ニュースが2014年2月27日に「北京政府の大気汚染政策を批判した国営テレビ編集者、市長の逆鱗に触れ解雇―米紙」と題して2014年2月26日の米紙ニューヨーク・タイムズ発のニュースを伝えていました。       ↓  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140227-00000056-rcdc-cn  それで私も、もしかしてgoogle簡体中文に関連記事が載っていないかと検索しましたら、「iNews 愛新聞 CHINA DAILY」のサイトに「北京ではスモッグの酷さへの不満がますます増大し、それだけすぐに報復されることになる」と題した記事が載っていました。なおこの記事の来源(出どころ)はNew York Timesとのことですが、この中文サイトの記事の一部分だけ翻訳して紹介したいと思います。           ↓    http://language.chinadaily.com.cn/article-196895-1.html 「先週、中央テレビ局財経チャンネルで政府系の新浪微博(やまもも注:政府系のミニブログサイトで中国で最も人気のあるウェブサイト)に中国政府が環境保護に対して何も行わないことを厳しく告発する二つのブログ記事を出しました。一つは『いったい誰が北京のスモッグに関心を持っているのだろか』で始まり、さらに『たとえ汚染指数が記録を破ったとしても、政府はなんらこの問題を解決するための手立てを講じようとすることはないだろう」と書いています。そのブログ記事がアップされて数分後にさらに別のブログ記事が続き、『北京市政府はスモッグの後ろに隠れてはならない』として『これは警告である。人々はもうすでに鈍感ではなくなっているのに、政府が何らの策を立てないでいることはできないし、必ずその領土を保護しなければならないし、何かを行わなければならない』とアップして来ました。しかしこの二つのブログ記事はすぐ削除されてしまいました。」  この「iNews 愛新聞 CHINA DAILY」の記事にはつぎのようなことも書かれてありました。 「たとえ政府(やまもも注:中央政府)がこれは緊急に対応すべき危機だと見做しても、お役人たちは中央テレビ局を攻撃して報復することに没頭しています。従業員たちが内幕を漏らすところによりますと、財経チャンネルの編集者は微博で発表したことから解雇され、中央テレビ局が全ての北京の酷いスモッグに関する情報を報道することを禁じられたとのことです。彼らは、微博が北京市長の王安順を怒らせたので、河北省周辺地区の大気汚染を報道することのみ許可したらしいと言っています。」  なお、この記事を載せたのはなんと「iNews 愛新聞 CHINA DAILY」という中国の国営通信社の新華社が運営しているサイトです。うーん、情報統制の厳しい中国でなぜこのような記事がそんなサイトに載ったのか、そのことがとても興味深いですね。北京市長の王安順の失脚を知らせる報道も近くあるかもしれませんね。

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