ポンコツ山のタヌキの便り

2017/10/31(火)16:49

毛沢東の「無法(髪)無天」発言

中国(19)

 最近、幾つかのメディアで中国人観光客相手の「白タク」問題がよく報じ られています。国内の主要空港の到着ロビーで漢字で書かれた中国人の人名を掲げて客を待ち、その客を車に乗せて行きたいところまで運転する「白タク」が増殖しているそうです。もし警察が取り締まろうとしても、運転手が「友達を乗せているだけ」と言えば取り締まれないそうです。  こんな無法行為が報道されていると、中国の文化大革命当時に毛沢東が発した「和尚打傘」(和尚さんが傘を差す)という言葉が思い出されます。  この「和尚打傘」の意味は中国の歇後語(しゃれ言葉)を知らないと意味が判りません。歇後語とは、二つの部分からなる成句で、前のたとえの部分だけ言って後の部分を自然に推察させるものです。前の部分は「前置き」の働きをして、なぞなぞの題のような存在で、後の部分はなぞなぞの答えになります。 前の言葉が「和尚打傘」なら、後に「無法(髪)無天」という言葉が自然と浮かんで来るんですね。 「和尚さんが傘をさせば、髪=法も無ければ天イコールお空も見えない」ということで、毛沢東は「法も天もクソくらえ、オレ様のやりたいようにやる」と言ったんですね。文化大革命当時の法治主義完全否定の発言なんですが、中国ではいつの時代でも「無法(髪)無天」で、法律や社会的ルールが無視される傾向にあります。

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