先週の白酒師匠の独演会に引き続き昨日(11月3日)も林家たい平、春風亭昇太、桂雀々、立川生志、桂文枝の五人の師匠たちが出演した「博多・天神落語まつり」の鹿児島公演を楽しむために鹿児島市民文化ホールに出掛けました。
最初に5人の師匠たち全員が舞台挨拶をした後、第一席で林家たい平師匠が「初天神」を、第二席を春風亭昇太師匠が「猿後家」を演じましたが、両師匠とも「笑点」でお馴染みの噺家ですからまくらで「笑点」で司会を務め、最近他界した歌丸師匠のことや、笑点のメンバーで病院の人間ドックで診てもらったことなどを話題にして、会場の笑いを取っていました。そして第三席で桂雀々師匠が「代書」を、第四席で立川生志師匠が「青菜」、第五席のとりで桂文枝師匠が「惚けてたまるか」を演じました。
今回の五師匠の噺のいずれもドッカン、ドッカンと観客たちの爆笑が続き、笑いの渦に包まれていました。私が特に印象に残ったのは桂文枝師匠が「惚けてたまるか」で、難聴になった高齢者が認知症にもなったのではないかと家族が疑い、長男が父親の彼を病院に検査に連れて行く噺でした。演目名の「惚けてたまるか」どおり、このお父さんはお医者さんをけむに巻いて、ボケ老人と思われてたまるかと奮戦するもので、私も難聴になっているので、笑いながらも他人事とは思えませんでした。