三井記念美術館「唐ごのみ-国宝 雪松図と中国の書画」
先日、円山応挙の「国宝 雪松図屏風」を観るために 三井記念美術館に行きました。三井記念美術館はこの作品を所蔵し、昨年観に行きたいと思いながら行けなかったので、今年こそはと楽しみにしていました。今回の展覧会は、「唐ごのみ」ということで中国の書画が多く展示されていました。雪松図屏風が展示されている展示室では、写真撮影が許可されています。展示室奥の正面に「雪松図屏風」が展示されていました。この作品にふさわしい厳かな雰囲気が感じられます。国宝 雪松図屏風 円山応挙筆 円山応挙は、江戸時代に京都で活躍した絵師で、独自の写生画様式を確立した円山派の祖です。その代表作がこの「国宝 雪松図屏風」です。雪松図屏風は遠くから見ても近くで見ても素晴らしいです。松の木に積もる雪は白色で描かれているのではなく、紙の白地を塗り残して描いているのです。近くで見ると、本当に降り積もった雪のフワフワした質感が感じられます。その技巧と写実性の高さに驚き、感動しました。雪松図屏風 右隻雪松図屏風 左隻いつまでも見ていたい作品です。興味のある方はぜひご覧になってください。●三井記念美術館 https://www.mitsui-museum.jp/