2013/03/04(月)11:53
サバ缶を磨いた東京の商店街
東日本大震災が起きてから今月11日で2年になります。
昨日、フジテレビの番組「Mr.サンデー」で、「石巻工場“復活”の奇跡 サバ缶磨いた東京の商店街」という特集を観て、大変感動しました。
東京経堂では、商店街をあげて、サバの缶詰を使った料理を出し、サバ缶で町おこしをしていました。ある店主は、サバ缶の中でも木の屋水産石巻工場のサバ缶は衝撃的に美味いと言います。
そして、「2011年サバ缶フェア」開催3日後、東日本大震災が起きました。
その店主は、木の屋と連絡も取れず心配していたところ、8日後に木の屋の営業担当者が経堂を訪れ、工場は全壊し缶詰の在庫もすべて泥まみれに化したこと知ったのです。
そんな悲惨な状況の中でも、経堂商店街の1人が「泥まみれの缶詰を持ってきて、買うから!」と言ったのです。
確かに泥まみれになっても缶詰なので中身は問題ありませでした。
それから経堂商店街では支援物資を募り、車で石巻に運搬した帰りには「泥だらけのサバ缶」を積んで帰るということを続けました。
商店街では、店先で缶詰めを洗っているとどこからともなく人が集まり一緒に洗ってくれていました。そのうち、きれいに洗ったサバ缶を300円で売り、義援金に当てていました。
インターネットでサバ缶洗いを募ると大勢の人が訪れ缶詰めを洗ってくれました。
それを知った人たちは、わざわざサバ缶を買いにきました。
「サバ缶ラーメン値上げしました。売上は義援金にします!」とインターネットに載せると遠くからもサバ缶ラーメンを食べに来てくれました。
そんな大勢の善意により、泥まみれのサバ缶はすべて使い果たしました。
たくさんの義援金も集まり、2年にして「木の屋石巻工場」は復活したそうです。
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そう、2年前は誰しも「自分にできることはないか」と考え行動を起こしていました。
震災から2年を迎えるにあたり、改めて、自分にできることはないか!と考え、行動しなければいけないのではないかと思いました。
そして、その絶品のサバ缶をぜひ購入してみたいと思っています。
● 木の屋石巻水産のホームページ
※木の屋石巻水産ホームページの「震災からの歩み」で復興の様子を知ることができます。