2006/03/04(土)10:43
Giuliano Carmignola : Concerto veneziano
先日も取り上げたバイオリニスト=カルミニョーラさんと古楽器オーケストラ=ヴェニス・バロック・オーケストラの共演CDです。
ヴィヴァルディ「四季」のあまりの強力さに茫然自失となってしまいましたが、ヴィヴァルディ、ロカテッリ、タルテーニの作品を取り上げたこの作品も強力です。
先日ある雑誌で彼のインタビューを読みました。
「ヴィヴァルルディには自由がある。僕は冒険が好きなんだ。」
しかし、ヴィヴァルディだけではありません。
このCDに収められている、タルティーニ、ロカテッリでも冒険してます。
「四季」でも思いましたが、カルミニョーラさんについていくヴェニス・バロック・オーケストラは凄い、凄すぎる。
往々にして「新解釈」なるものは、音楽的な見識を疑うものが多いですが、カルミニョーラさんに限ってはまったくそんなことはなく、心が沸き立つという表現がぴったりな高揚感を感じさせてくれます。
このCDではロカテッリの協奏曲ホ短調がお勧めです。
ある種「きわどい」ソロが随所に入り、耳が釘付けになります。
ギターでこんな感覚を聴衆に感じさせることができるのか?
絶望にも近い感覚に襲われます...。
ヴェネツィア協奏曲集