2006/03/04(土)10:38
Robben Ford : tiger walk
最近はどんどんブルースの深部へ向かって突き進んでいっている感のあるRobben Ford。
このCDは1997年に発表されたソロ・アルバムです。
全編インストで、「お洒落」なブルースギターが存分に楽しめます。
この人のすごいところは、次から次へとよどみ無く流麗なフレーズが流れ出てくるところです。
あまりチョーキング一発で聴かせるというタイプではないですけれども(と言ってもそういうフレーズもメチャクチャうまいんですが)、ジャジーな音使いをからめたリック、しゃべっているようなアーティキュレーション、そして最上級のバーボンの香りを嗅いでいるかのような気分にさせる音色で、リスナーの心を鷲掴みにしてくれます。
お奨めは2曲あって、
まずはM-3のFreedom。
Gのメジャーキーとマイナーキーを行ったり来たりするスローブルージーバラード。
少しずつ歪みの量を上げながら歌い上げて行くソロが最高。
よくもまぁ、こんなに歌うフレーズが次から次へと出てくるもんです。
音色もパーペキに美しいです。
またM-8のマイナーブルースナンバーThe Champもグっときます。
ジャジーなコード進行を絡めてお洒落かつ「男の色気」を感じさせる曲に仕上がっています。
この曲のRobbenのプレイの素晴らしさに関しては、言葉がありません、このかっこよさを表現するヴォキャを持ち合わせていない自分が悲しい...。
以前、LPコーナーで彼のデビュー作を取り上げました。
興味のある方はこちらへ。
Robben Ford『Tiger Walk』