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テーマ:楽器について♪(3639)
カテゴリ:プレイについて
旧ブログでも書いた話題なのですが...、
僕は、「どんなギターを使っても俺の音が出せる」という類の物言いが安易になされることに非常に違和感を覚えます。 深い意味では真実なのですけれども、よく誤った認識で使われる言葉ってありますよね...。 その典型例だと思うのです。 今日は少し違った切り口で書いてみたいと思います。 例えば...、 上手下手は問わず(とは言っても左手と右手のタイミングが合っているレベル以上でないと困りますけれども)ギタリスト10人を連れてきたとします。 そこに一本のストラトと一台のマーシャルがありました。 マーシャルのセッティングは、あまり歪まない程度でつまみはFix。 ギター側のつまみもアンプ側のつまみもいじってはいけない約束事にします。 その状態で、同じフレーズを10人に代わる代わる弾かせるとどうなるでしょう? 間違いなく十人十色の音色が聴けることでしょう...。 つまり、「弾き手固有の音色がある」ということになります。 次に、ギターをストラトからレスポールに換えて同じ実験をしてみたとします。 同じように、十人十色の音色が聴けるはずです。 ところが、同じAさんのストラトとレスポールの音色を比べると大きく違うはずです。 「同じ人なら、音色はギターに左右される」ということになります。 ギターでなく、アンプを換えても同じ...。 「同じ人なら、音色は機材に左右される」と言い換えましょう。 最後に...、ここが一番重要なことなのですが...、 自分が心地良いと思うようにつまみをいじって構わないということにして、ストラトとレスポールをとっかえながら弾いてみるということにします。 恐らく、同じ人であればストラトとレスポールの音色は似てくると思います。 「音色が調整できるのであれば、調整した結果はその人のセンス」と言える...。 以上は思考実験ですが、経験上真実だと断言できます。 まとめると...、 「どんなギターを使っても俺の音が出せる」というフレーズは、 「俺の指(だけ)が音色を決める」的な使い方をするならば、それは大きな誤解...。 「俺の音は、指先と機材とセンスで決まる」が正解...、と僕は思います。 トッププロのインタビューを読んでみると、(前後の文脈から)後者の意味で使っている人がほとんどだと感じます。 例えばSantanaとか...。 今日は、少し確信口調で書きすぎたきらいがあるかな...。 もし、「それは違うよ」というご意見があれば、コメント下さい。 当然、賛同のご意見も大歓迎です....。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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