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珍味あります!やまねこ軒

詳細プロフィール

自分の研究テーマについて考えを深める大きなきっかけは、
松井進さんの「バリアフリー出版」でした。

その活動は、「出版物のアクセシビリティを考えるセミナー2004-著作権・出版権・読書権(アクセス権)の調和を求めて-」(2004.2.7)

「出版ユニバーサルデザインフォーラム」(2005.2.28)

出版UD研究会(2005年7月から1年間)

へとつながっています。

そして、もうひとつ、忘れてはならないのが、この活動の源流です。

かつて「読書権」という言葉を作ったグループがありました。

「視覚障害者読書権保障協議会」(視読協)。

今ある流れは、このグループの活動からはじまったのです。

自分の経験や学びをその人にしか表現し得ない言葉で語り、伝えられる人。
そんなオリジナルの情報を発信している人たちが、私の周りにはたくさんいます。

でも、残念なことに、障害のある人とない人、
お互いが持っているその情報が、伝わっていないように思われます。

お互いが読める形、伝わる形になっていないのです。

「創り手」と虹の向こうのふもとにいる「読み手」、
障害のある人とない人をつなぐ活動を目指しています。

<学位>
図書館情報大学(現・筑波大学)大学院図書館情報学研究科修士課程修了、
日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士前期課程修了

修士(図書館情報学)、修士(社会福祉学)

<テーマ>
図書館情報学では、図書館の障害者サービスを
社会福祉学では、パソコンボランティアを
研究テーマとしていました。

障害者の情報保障に興味を持ったことがきっかけで
日本障害者協議会の情報通信ネットワークプロジェクト
委員に混ぜていただいています。

現在は、障害保健福祉関係のサイトに載せるための情報を収集したり、
メールマガジンを編集したり、
講演会の開催等を通じてDAISYの普及活動を行っています。


DAISYは、Digital Accessible Information System(アクセシブルな情報システム)のことで、
具体的には、「普通の印刷物を読むことが困難な人々のためにカセットに代わるディジタル録音図書の国際標準規格」のことです。

録音図書は、日本では視覚障害者のための図書として定着していますが、
それがデジタル化されたことでよりさまざまな障害のある人にとって
有効な図書になるのではないかと考えられています。

マルチメディアDAISYは、音声とテキストと画像が同期したシステムで、
読んでいる音声にあわせて、テキストがシンクロしますので、
目は見えているけれど、文字を読むことが苦手な人の読書を
支援することができます。

詳細は日本障害者リハビリテーション協会のDAISYのページをごらんください。

私は、世界中の誰もが必要とする情報にアクセスできるような
「アクセシブル・マルチメディア・コンテンツ・ライブラリー」を
創りたいと思っています。

ここで言っている「ライブラリー」は、建物としての図書館だけを
意味しているのではなく、考え方のようなものです。

「ユビキタス・コンピューティング」という言葉ありますよね。

これは、「人間の生活環境の中にコンピュータチップとネットワークが
組み込まれ、ユーザーはその場所や存在を意識することなく利用できる
コンピューティング環境」のことです。

端的に言うと、「どこでも必要な情報にアクセスできる」ということ
なんですが、「情報の中身」のことにはあまり言及していません。

私は、今まで、「作家」が生み出し、「出版」で流通させ、
「図書館」で蓄積してきた「創造物」にこだわりたいと思います。

ところで、「図書館」は3つの要素で成り立っているものです。

「施設」「資料」「人」です。

施設については、「ユビキタス・コンピューティング」の考え方と
同様に、「ユーザーはその場所や存在を意識することなく利用できる」
ものと考えます。

「アクセシブル・マルチメディア・コンテンツ・ライブラリー」に必要なのは、
「資料」と「人」、そして「システムを支える制度・政策」、
「資料、人、システムのすべてをつなぐコミュニケーション」です。

具体的には・・・
・人(コンテンツを創る人、様々なタイプの利用者、両者をつなげる人)
・コンテンツ(DAISY・SMIL等のアクセシブルな情報技術によるコンテンツ)
・技術(コンテンツを製作・提示する技術、収集・整理する体系)
・社会制度(システムを社会的に根づかせるための制度・政策)
・コミュニケーション(人・コンテンツ・技術・制度をつなぐ基本)

であると考えています。

私は、そのうちのどんな役割を果たすのか?

DAISYコンテンツの製作・提示技術の基本を知っていて、
説明できるだけでなく、
このシステムを創造するのに寄与し、
社会に根づかせるために政策提言できるようになりたいと思っています。

そのために、「本の情報とアクセシビリティ」をテーマとする
第一線の研究者を目指して活動しています。

<主な執筆文>
深谷順子.パソコン雑誌に見る障害者の情報環境.情報社会試論.Vol.2,1997.2,p.5-45.

深谷順子.スウェーデン国立録音点字図書館の視覚障害者サービス
-歴史・制度を中心に-.日本図書館情報学会誌.46(1),2000.3,p.1-17.

深谷順子.スウェーデン国立録音点字図書館の視覚障害者サービス
-サービス内容を中心に-.日本図書館情報学会誌.48(1),2002.3,p.1-16.

深谷順子.『「ユニバーサル・ライブラリー」をめざして-図書館利用に障害のある人々への利用促進を考える-』文化環境研究所ジャーナル.2002.4

深谷順子.情報保障(2 地域生活支援の方法と実践<生活基盤を創る>).福祉キーワードシリーズ 障害者と地域生活.佐藤久夫,北野誠一,三田優子編著.東京,中央法規,2002.9,p.52-53.

深谷順子.米国におけるデジタル録音図書をめぐる動き-NLSを中心に-.
カレントアウェアネス.(275),2003.3, p.7-9.

深谷順子.国際障害分類(改訂版)の内容と障害者への情報保障との関わりについて(連続学習会「障害について考える-国際障害分類(改訂版)を手がかりに- 報告 その2).みんなの図書館.(313),2003.5,p.46-55.
*最終的には「国際生活機能分類」と訳された。

北克一,河村宏,深谷順子,村上泰子.デジタル環境下における視覚障害者等図書館サービスの海外動向.
図書館調査研究リポート.No.1 ,2003.8,53p.
*第2章の第1節(米国)と第3節(スウェーデン)を担当した。

深谷順子.NEWS-「出版物のアクセシビリティを考えるセミナー2004~著作権・出版権・読書権(アクセス権)の調和をもとめて~」開催される.図書館雑誌.98(4),2004.4,p.192.

太田順子.障害者IT支援・サポートモデル調査研究.すべての人の社会.(297),2005.3,p.4-5.

太田順子.平成19年度(第93回)全国図書館大会ハイライト,第12分科会 誰もが使える図書館をめざして。障害者サービスはすべての図書館サービスの基礎.図書館雑誌.102(1),2008.1,p.26.

太田順子.2007年度IBBY障害児図書資料センター推薦図書リストのご紹介.「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ.みんなの図書館.(371),2008.3,p.74-75.

太田順子.マルチメディアDAISY図書『走れメロス』のご紹介.「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ.みんなの図書館.(387),2009.7,p.80-81.

太田順子.「DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業」の概要と成果.特集:2010年「国民読書年」に向けて―多様な読書ニーズに応える.図書館雑誌.103(7),2009.7,p.446-447.


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