『リサイクル・セックス-元彼や男友だちと気軽にセックスする女たち』by安藤房子
恋愛感情のない元彼や男友だちとセックスしてしまう。でもそれはいわゆるセックス・フレンドとはちがう。そういったセックスをする女性が増えているらしい。著者は、その現象を、「一度は捨てたモノをリサイクルしているみたい・・・。」と感じ、「リサイクル・セックス」と名づけている。「リサイクル」と「セックス」。普段は、別々なところにある2つの言葉。前者は、環境を語るときには不可欠な、もはやそうしなければ、地球環境を守っていくことができないという意味合いで使われる。それが、「セックス」にくっついてしまうと、とたんに衝撃的な言葉ができあがる。一見結びつきそうにない2つのものを組み合わせて名づけて、個性を出すのは、自らをブランティグするときに使われているワザだが、このタイトルづけでも、著者のセンスがいかんなく発揮されているようだ。「そういったセックスをする女性が増えているらしい。」などと他人事のような書き出しになってしまったが、女性の恋愛や生き方を問うている本にれびうをつける場合、「自分はどうなの?」を無視して、淡々と書くことはむずかしい。「自分はどうなの?」頭の中にその言葉がうずまいたまま、通勤時間に、いろいろなページを折りながら、息を詰めながら、読み進めた。仕事や家庭生活に疲れを感じている。彼や夫とうまくいっていない。電話よりもメールをよく使う。告白して・・・セックスで・・・ホンキノレンアイヲスルノガコワイ???怖いの? あたし? どーなのさ!アタシハ、カンケイ、ナイ。セックスニ、ニゲタリハ、シナイ。そんな風に知らないふりをしてしまいたかった。でも、私も予備軍なのだ。ただ、「生きる実感」を得るためにすることがセックスじゃなかっただけなのだと思う。これは、今、リサイクル・セックス状態になってしまって、悩んでいる女性のためだけに書かれた本ではないのだと思った。おそらく、すべての女性、すべての男性に送られているメッセージだ。この現代社会、ほとんどの人が「リサイクル・セックス」の予備軍なのではないだろうか。移動中の読書だったから、付箋を貼って、線を引いたのではないが、ページはいくつも、いくつも、折っている。そのすべてに思い当たる世界がある。電話でもない、手紙でもない、メールコミュニケーションの世界とか、ずっとこのままオーガズムを得られないかもしれない不安とか、もっと認めてほしいと思う気持ちとか、私は誰かにとって一番大切な人になれていないんじゃないかとか・・・。私とは立場が違うはずの登場人物たちの発する言葉のひとつひとつに反応し、どこかで自分が結びついてしまって、困った。こういうことが気にかかっているのって、自分ひとりじゃないんだなぁと思った。そして、登場人物たちの悩みは、自分のそれよりも、かなり、深刻である。たくさんのそうした言葉を受け止め、活字にし発信するということで、取材を受けた人すべてに返し、そして、その周りにいる悩める人たちにも考えるヒントをくれた。著者の仕事は、専門的でありながら、調査研究して論文発表するという流れを超えたより多くの人への情報発信である。心から目標にしたいと思う。私が『リサイクル・セックス』を購入したのは、8月22日。『A Pale Scene』の上演会場だった。アンさんが私に書いてくれた言葉は、「Love & Peace」。メルマガ、ウェブ、ブログ、ソーシャル・ネットワーク、書籍、講演会、ラジオ、テレビ、などなど・・・様々な方法で、様々な媒体で、恋愛に関する情報発信をする安藤さん。その活動のベースには、「あなたが、本当に好きな人と幸せな恋愛をできますように」という祈りがいつもあるのだ。そして、彼女の生きる姿勢の基本となる言葉は、「表現することの根底にあるもの」とまた見事につながったのだ。 自分が心から欲しいモノは何かを、真剣に考える。 自分が心から欲しいモノを手にするために行動する。 それこそが、自分の命に対する誠実な態度ではないだろうか (「第1章 リサイクル・セックス症候群」の最後の3行 p.40.)彼女の説得力の源は、そこにあるのだと思う。書誌データ:安藤房子『リサイクル・セックス-元彼や男友だちと気軽にセックスする女たち』東京,WAVE出版,2004.8,222p(1400円+税)****昨日(9月23日)は、安藤さんのトークライブ「セルフプロデュース術~夢をかなえる魔法の法則~」の日でした。私は、残念ながら行かれなかったのだけど、参加した人たちの感想とつながっていたらおもしろいなぁと思い、今日、『リサイクル・セックス』の書評を起こしてみました。私にとってのセミナー参加デビューは、7月11日に行われた安藤さんの「好きなことを仕事にする」セミナー、だったんですね。高畠さんやRinkaさんにはじめて会ったのもここでした。コーチング研究会、ブレイク直前講演会、手相自己占いセミナーに参加するきっかけは、ここにあったということになります。このセミナー参加後に、私のターニングポイントが訪れるとは、そのときは思っていませんでしたけれど、よい方向に変えていくために、自分でできることはしっかりやりたいなと思っています。人は自分に生まれてきたくて、生まれてくるのだといいます。親が勝手に生んだんじゃなくて、自分で望んでこの環境に生れ落ちたのだと。だから、「自分の命に誠実に」生きたいと思います。**************************************今日の睡眠グ*************目覚:雨 6時35分起床。起きた時間は、悪くないんだけど、家族に起こされたんじゃねぇ。。。結局寝るのが1時を過ぎたのが敗因か。眠気:曇り眠気はあったけど、締め切りのものが終わったからよしとしよう。就寝:kirisame今から0時過ぎにショートれびうを1本更新すると決めているので。日付が変わる前には寝ないに決まっている。(昨日と同じかい!)今日こそ1時には寝よう。明日は長いのだから。