やまのみず　お笑い　コント

私は合コンが嫌いだ。

合コンなんて、ノリの軽い奴らが彼氏彼女を求めて行う一夜限りの一夜城だ。
合コンなんて、ギャルっちい女性が居て、男を値踏みするものだ。
男は男でトイレで「誰行く？」などと作戦を立てるのだ。
そして、綿密な計算の元、王様ゲームや一気のみでご様子を伺い、意中の人とお近づき大作戦だ。

以上のような理由から、私は合コンが嫌いだ。
一度も行ったことは無い。そして行くこともあるまい・・。


と思っていたが、昨日初めて合コンに参加した。
山田氏の熱烈なお誘いもあったのだが、人生に一度くらい、そういった体験をするのも良いだろう。嫌な思いもいいだろう。すべては後学のため、と判断し、参加することに決めた。


しかし、いざ当日となると、もう嫌だ。
初めて出会った女性と話すことなんて何もない。
酒なんて一滴も飲まない。

「馬鹿にされたらどうしよう・・」
常に頭を駆けめぐっていた。

「は？コント？芝居？マジ？ありえないんだけど的な？」
「つうかキモイ。Ｋ・Ｉ・Ｍ・Ｏ・Ｉ」
なんて言われたら、私はどのように振る舞えば良いのだろう。
はにかみながら、不味いチャーハンを食べればいいのか。

ああ、神様、行きたくないよ。

しかし、蓋を開けてみたら、あら不思議。
別にそんな事ないじゃない。
みんな軽く無いじゃない。
おまけに私、けっこうお喋りじゃない。


あんま軽い感じではなく、時には靖国問題にまで発展した会話。
予想していた合コンとはまるで違う。

こういった会合を「合コン」と呼ぶのならば、また参加しても良いかもしれない。

ふと横を見ると、一気飲みを始める他グループ。

やはり、合コンは嫌いだ。


ちなみに、コンパの由来はドイツ語で「仲間」を意味する「Kompanie」、もしくは「会社、会合、交際、交友」を意味する英語「company」が語源とされ、明治時代に学生の隠語として使われ始めたそうな。
はじめは、「コンパニー」と呼ばれていたが、のちに略され「コンパ」となったという。

合同コンパとは、二組以上のグループが合同で行うコンパ。
つまり、異性がいなくても良いのだ。
・・・威勢は悪いだろうけれど。