|
カテゴリ:みず
いつもの通り道に、韓国料理屋がある。韓流なメニューが並んでいるのだが、中の
「イカ丼」 がいつも気になっている。 「食べたい」という気になりとは別の何かが、そこには存在する気がしてならない。 イカ これだけで何だか、僕には笑える要素を含んだ言葉だ。しかし 烏賊(いか) 漢字にされたら、途端に笑えない。 ねこそぎ金品を奪われかね無い物騒さを醸している。 僕はイカ料理が好きだ。 「イカの塩辛」 「イカめし」 「さきイカ」 「イカの天麩羅」 中でも僕を虜にしたレシピは 「イカそーめん」 である。 さばくのは多少面倒なのだか、僕はとても美味しく頂く。 函館で食べた「イカそーめん」なんて、僕の人生観さえ変えた。 それは、美しいまでに細く、どこまでも白く透明で、そーめんの容姿を模倣してはいたものの、確かに存在するイカ本来の 「味」 「歯ごたえ」 「喉越し」 「海の記憶」 「吸盤の働き」 「墨の黒み」 「タコとの差異」 その全てが私に「人生」を問い掛けてきた。 (何に悩んでいる?) (喜びとは何だ?) (その為の努力は?) (醤油かけるのか?) (まず何もかけないで食べてみって?) (どうだ?旨いベ?) 旨かった。ありきたりな表現だが、甘いのだ。 「無」に近い「白さ」にも関わらず、噛む程に味が溢れ出すシンプルな素材の持ち味に感銘を受けた‥。 私は日々の暮らしの中に、イカを狂おしい程求めている。(役者 水島義人) 哲学的にしめたが、無論、全て誇張だ。 今回議題に取り上げたいのは、函館のイカの旨味の話ではない。 イカ丼だ。 そもそも「丼」とは、口へかき込むものだ。 漢字の通り、 「井戸」程開けた「口」に「、(チョン)」を投げ入れる様な、(チョン)大胆行為なのだ。 イカかき込むなや! 喉詰まるべや! そういう事!! ‐みずのみず‐ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[みず] カテゴリの最新記事
|
|