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「アナタって、奇特な人ね」
彼女はワイングラスをゆらゆらと揺らしながら僕に言った。 「アナタって、奇特な人ね」 「そうかい?・・・そんなつもりはないんだが」 「いいえ、アナタは奇特よ。とても真面目だし」 「だったら、君だってとても奇特だよ。すばらしい女性だ」 「ふふ・・・馬鹿ね」 なんて会話をアナタが聞いたら、どう思いますか? 「おかしな会話だな」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「なに罵り合っているのだ、このカップルは」と。 しかし、この男性と女性の会話は決して罵り合っているわけでも、蔑みあっているわけでも、皮肉を言っているわけでもないのです。 「奇特」 私は「奇特」という言葉を 「常識を外れた行動を取る、ちょっとおかしな人」 と捉えていた。 だから、やまのみずで奇特な人は私を除くすべてのメンバーだなあ・・と。 しかし、この言葉の本当の意味は 「優れて他と違うこと」 「行ない・心がけが優れていて感心な様子」 といった意味だそうな。 だから、とあるホテルの屋上でワインを飲みながら話していた男女のカップルは、互いに褒めあっていただけなのだ。 「奇人」という言葉に「言動の風変わりな人、変人」という意味があり、「奇特な人」という漢字と雰囲気が酷似している為に、勘違いをしてしまっていたのだろう。 結果として、やまのみずには「奇特な人」はいない。 しかし「特に奇人」は、やはり私を除くすべてのメンバーであろう。 私は、むしろ顔色が悪いので「危篤な人」だ。 となると、やまのみずは「気の毒な人」の集まりだ。 だがしかし、笑いに毒は付き物です。 私たちが「気の毒」な分、見ている皆様には「気の薬」になる。 はずである。 注釈:「気の薬」=「心の保養になること」「面白いこと」 うまいこと言うためには、ピラニアにだってなる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月05日 04時31分24秒
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