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カテゴリ:みず
いつも通りに電車に乗り、晴れた土曜日は昔から何かワクワクするなぁ‥と小学生時代をにわかに思い出しながら、車窓の向こうを眺める。
過ぎる風景の中に、今年になり初めての桜を見た。 それは細い木で、「二分咲き」程度だったけれど、冬枯れの中の鮮やかな桜色は、とても健気で初々しくて可愛い。 別段、生命力を見せ付けるでも無い。 ただそこに咲いている。 だけれど、何故これ程までの感動が、一瞬の内に僕の中に生まれて、なおも、続いているのだろう。 以前、箱根神社に行った時の事。 神社の周囲には勿論、樹齢何百年という僕等の大先輩にあたる木々さん達が生えていらっしゃる。 その中の一本の大木さんに、一人の男性が体をあずける様に寄り掛かっていた。 見た瞬間 「亡霊っ!」 かとゾッとしたが、違った。 木からパワーを貰おうとしている人だった。 何か感じるのだろうか? 試しに僕も寄り掛かってみた。 ひんやりと、ふかふかとした「こけ」に包み込まれた感じが、とても気持ちが良い。 トトロはこんな感触なのかな‥と思いながら。 何百年も自然の厳しい環境の中を立ち続けてきたその木は、やはり強者であり勝者な気がする。(言い方が俗的で適当ではないが) その木に抱かれるのは、言い得ぬ大きな安心感がある。 ずっとくっついていたい位に思わせる力は、人間として、男として、身につけたいものだと思った。 あの桜の木もきっと、これからもその場所で更に大きく、更に見事な花を咲かせて人を魅了していくのだろうなぁ。 桜の懸命な姿と、綺麗な成果が見られる「春」は、人も頑張らねばという気力が湧く。 厳しさに勝たねば、人を魅了出来ないのだな。 頑張りましょう! ‐みずのしま‐ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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