|
カテゴリ:くま
最近、諸事情で電車で遠出する(といっても都心に出るだけですが)
機会が多いのですが、電車内やホームで、 よく袴姿で花束をたくさん抱えた女性や 昼間なのに妙にテンションの高いスーツ姿の男性群を見ると、 あぁ、彼らは今日卒業式なんだなぁ。 電車に乗るには少し迷惑な彼らだけど 今日は少し大きい心で見過ごそう。 なんて、何故か郷愁めいた気持ちになってしまいます。 しかし、昨日都心からの帰りに乗った電車に居た 大きな花束を抱えたスーツ姿の泥酔気味の彼は別でした。 終電だったこともあり、車内は超満員。 運良く座れた僕はその彼の横に座りました。 しかし、彼はパンパンに膨らんだリュックを背負い、 座っていて、彼よりもリュックのほうが座っているんじゃないか というくらい彼自身は座席から突き出して座っています。 しかし手だけでは足りず、網棚にまで乗せてある花束を見て、 今日は特別だぞ、と心で勝手に許可を出し、その着席フォームは 見て見ぬ振りをしていました。 しばらく走っていると、 ブレーキの度に彼がジワジワ僕に寄りかかってきます。 寄りかかりに関して心の広い僕は、 だいたいそのまま肩を貸して相手を寝かせてあげます。 が、彼の袖を見てみるとなにやら白い物体が。 よくよく見ると、それはさっきまで彼が噛んでいたガムでした。 このまま僕に寄りかかってくると彼と僕の間でガムがプレスされ 確実に被害を被ってしまう! とっさに僕は席を立ち、肩透かしのように彼をかわしました。 …のつもりが、彼にコートを踏まれており、 空気イスのような中腰状態に…。 そして気づくと僕のコートの端にさっき目にした白い物体が…。 はぁ、と一つ、深い落胆のため息をしたあと、 テーブルクロスを引き抜くマチャアキさながら、 僕は思い切り席を立ちました。 すると、彼は元々少ししか座席に座れていなかったせいで 「うわぁ」と言ってお尻が座席から落ちそうになり、 慌てて立ち上がりました。持っていた花束はあたりに散乱し、 彼は4、5秒立ったまま状況を整理しようとあたりを見渡し、 やっと気づいて花束を拾い出しました。 うーん。悪いことをしたかなぁ…。 でもさ、人が噛んだガムの寄りかかりはさすがに許せないよね。 …卒業、おめでとうございます。 KUMA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月19日 02時48分52秒
コメント(0) | コメントを書く |
|