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家の近所。
小学校高学年くらいの女の子が道路で1人、バスケットボールをついていた。 通り過ぎようとするとその女の子が 「ふざけんなよくそやろう」 と叫んだ。 ボールをついている少女の口から吐き出される言葉としては、あまりにも不釣合いな言葉である。 ついているのが悪態ならば、この台詞も自然と出るのだろうが・・。 「フザケンナヨクソヤロウ」 漢字を当てるならば 「巫山戯んなよ糞野郎」だ。意味はないが。 一体何が彼女にそんな台詞を言わせたのかと思って見てみると、どうやら兄か弟が悪戯で家のドアを閉め鍵をかけたらしい。 彼女は、ドアノブをガチャガチャと動かしては 「くそが、くそが」 という言葉を吐き出していた。 子どもの頃、自分もこんなに口が悪かったのだろうか。 ・・・悪かったような気もする。 ずいぶん色んな人に暴言を投げつけ、傷つけたような気がする。 もし、自分が今までぶつけた「暴言」が、形となって自分に返ってきたならば、ひょっとすると命を落としかねない大怪我を負ってしまいそうだ。 この場を借りて、謝ろうと思います。 ごめんなさい。 今まで生きてきた中で、一番傷つけられた言葉って何だろう。 「バカ」だの「アホ」だのはもう言われ慣れすぎてしまったし、 人生で一度だけ「クビだ」と言われたことがあるのだが、その言葉を言われた瞬間 「ああ、この言葉って本当に使うことあるんだなぁ・・・言われたの俺だけど」 なんて、ちょっと笑いそうになった記憶がある。 しばらく考えてみたのだけれど、なかなか思い浮かばない。 色々と言われた言葉は思い出せるし、その時々で傷ついていた気がするのだけれど、今ではもう傷跡しか残っていない。 ただ鈍感なだけか。 あるいは、本当に傷ついた言葉は、思い出せないように封をしてしまっているのかもしれないが。 ま、そのまま出てこないでもらいたいものだ。 私なんかは、結構毒を吐くほうで、色々な人を傷つけてしまっているのかもしれないなぁ、と思う。 けれど、私は仲良くなった人や、仲良くなりたい人にしか毒を吐きません。 そう。 私の毒には、愛がある。 こういう風にきれいな感じでまとめたら、全ての罪が消えないだろうか。 記:野間ヤドクガエル大資 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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