最近、スタッフとして関わらせていただいている
劇団さんの稽古場は毎日同じ施設なのですが、
その施設の近くにあるであろう施設が
最近とても気になっています。
その施設に興味を持ったのは、
稽古場に初めてバスで行った日のことです。
うかつにも、何処行きのバスに乗り、
何という停留所で降りれば良いのか
聞き忘れてしまった僕は、微かに脳の片隅に
引っかかっていた「バスで10分ぐらいです」という
劇団員さんの言葉と、あとは降りていく人達の種類やら
停留所近くの雰囲気やら、まあ平たく言えば
勘を頼りに、適当に停留所を選び、降りました。
案の定、見覚えのある道は無く、
とりあえず、なるべく大きい通りを歩けば
市の施設だから、標識か何か出てるんではないか
という儚い期待だけを胸に歩き出しました。
程なくすると、何と運の良いことか、
「○○地域福祉センター」という見覚えのある文字が!
うわー、今日はついてるわー。と思いその看板に近づくと
「○○地域福祉センター」と書かれてある下に
「第二希望の家」という文字が書かれています。
第二希望の家…。まあ市の施設だし、希望の家っていう
施設があって、それの別館というか、新館というか
そんな感じで建てられた施設なんだろうけど…。
何だか、あまり行きたくなるような名前ではないですね。
響きからすると、
「あぁ、本当はあの角地に白い外壁で、赤い屋根の
バーベキューの出来るくらい広い庭がある家が欲しかったけど
現実的には角地は高いし、このコンクリートジャングル東京で
広い庭なんて…だから家はこんな無難な感じの第二希望の家です」
っていう卑屈な主人の顔が思い浮かんでなりません。
そんな魅惑的な「第二希望の家」ですが、
その日は時間も無く、稽古場に辿り着けるという
安心感で覗きに行くことはしませんでした。
いつかいつかと思っているのですが
なかなか時間が無く、というかその為に少し早く
稽古場に向わせるだけの魅力は無いようで
未だ未踏の地のままです。
この稽古場に通えるのも、いよいよあと3日。
この3日間で果たして僕は「第二希望の家」に
行くのでしょうか…。
天気、気温、テンション、心のゆとりなどなど
好条件が揃えば是非レポートしたいとは思いますので
皆様、脳の片隅にでも「第二希望の家」を想像し、
是非期待を裏切られてください。
KUMA