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カテゴリ:みず
夏らしさを求めて、遊園地にある大きなプールに行ってきた。
『屋外遊泳プール』 初体験だった。 プールが長方形じゃないなんて‥ 地元北海道・釧路にもこんなプールなんて無い。 有り得ない。 第一、釧路人の『水』の用途は 「洗う」 「飲む」 「凍らせて上を滑る」 この3つ。 まさか 「水で遊ぶ」 そんな発想は有り得ないのだ。 上京してからだって、「遊び」のプールには行った事がない。 そこにあるのは 「往路」か「復路」か‥ ただそれだけ。 本気スタイルだ。 まぁ、息つぎ出来ないのだが‥。 とにかく、広く賑やかな遊泳プールに着くと、既にたくさんの人が上手に『水』で遊んでいる。 今回僕はプールだから勿論、水着、水中メガネ、水泳帽をしっかり持っていった。 しかし、誰が水泳帽なんて被ってるだろうか‥ 監視員すら、頭部丸だしじゃないか‥。 何故だろう‥? 遊泳プールの方が、競泳プールよりもかなり浅いし‥ 流れるし‥ 波は起こるし‥ 遊泳プールこそ床面に頭を打ち付ける危険性をはらんでいる筈なのに‥ 何故、帽子被らない。 なるほど‥ ここでは『水』と『人』が互いに、絶対の信頼関係で結ばれて遊ばれているのだ。 -『水』を信じなければならない- 全く無根拠の中、僕は脱帽した。 さあ、どう遊ぶ‥? とりあえず「流れるプール」の意のまま、流れてみる。 不思議だ。 誰がこの一定の流れを決めているのだろう? 見る限り、水が吹き出す所も、機械的なモノも見当たらない。 朝イチにスタッフ総出 「1、2、3ー!」 で反時計回りにかき混ぜ、その、惰性なんだろうか? それとも 『いくら昇っても最上段が次の階段の下段で、そこを昇っても次の階段の下段で‥という「4角の階段のだまし絵」』 の様に‥実は微妙に絶妙な高低さがついているのか‥? 市販の「電動流しそうめん機」に、その謎の答えが隠されている筈だ。 次に来た「ウォータースライダー」‥ これには、逆に遊ばれた。 速い‥怖い‥コースから飛び出るかと思った‥あ、リュージュだ、これは。 一瞬『水』との信頼関係が崩れそうになったが、不信感を水に流した。 そして「波のプール」‥ 人工的に大きな波を起こしている。 こちらはやや深めだ。 波が来たら、皆ジャンプして 「ワァーオ!」 とか言う。 結構大きな波に、恐ろしく泣いちゃった子供もいた。 でも皆、波が好きな様だ‥キャッキャ言って波に立ち向かう。 -流行にのまれない、自分らしさ- やんちゃな若人が多いのも、その為かもしれない。 しかし、そうこうして楽しんでいると、次第に日も傾いてきた。 「プールでの時は早い‥まるで竜宮城だなぁ」 そういえば昔、夏休みに友達と町民プールに行ってた時もそう思ったなぁ。 懐かしい楽しかった記憶を思い出した。 あ、自分もしっかり『水』で遊んでいたじゃんかー‥。 開放的な空間と開放的な身体、開放された心の中に、昔と今の大切な「夏らしさ」を見つけた。 ‐みずのしま‐ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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