ここ2週間ほど仕事で都心を中心に移動が多かったのですが、
いろんなところで浴衣姿の女性たちを見かけました。
それを見るたびに
「今日もどこかで花火大会があるんだろう」
と思いつつ、それとは無縁の屋内の稽古場や劇場に行く日々です。
浴衣姿=花火大会
という図式が安易に頭の中で成り立ってしまうほど
浴衣と花火というものは良く似合います。
巾着や下駄、扇子もしくは団扇なんて持っていると
浴衣姿の価値が相乗効果で上がる気がします。
しかし、浴衣とはミスマッチなものも結構あります。
まずは携帯電話。
浴衣には何となくゆったりとしたイメージがあるので
その姿でメールを高速で打っていたりすると
せっかくの浴衣効果が少し下がる気がします。
次に電車。
これは移動するには全く仕方のないことで、
個人的主観が入っているかもしれませんが
浴衣で電車に乗る場合は立っていて欲しい。
浴衣で座席に座ると途端に風情が失われる気がするのです。
そしてコンビニ。
これも「じゃあどこで買い物をすればいいのか」といわれると
まあ確かにコンビニがべんりなのは分かるのですが
やはり浴衣の場合、屋台で買い物でしょう。
こうして僕の個人的趣味を並べてみると
どうも新しいものと浴衣との相性が良くないようです。
もともと浴衣が古いものなので仕方がないのかもしれませんが。
しかし最近は浴衣や甚平なども見直されて
某ユニクロでも浴衣セットが売っているみたいなので
今度は和の格好にあうデザインの携帯やお店をつくっていけば、
更にこの和のファッションが浸透して、
浴衣姿=花火大会
という図式も成り立たなくなるほど、
普段着としての浴衣姿が増えていくのではないでしょうか。
まあしかし、いつもはジーンズやTシャツを着ている人が
突然、浴衣姿で現われたときのギャップと驚きは
それはそれで乙なものなので捨てがたいものです。
なので女子の皆さん、浴衣を着るときは
是非電車内では座らず、携帯電話も巾着の中にしまい、
必要そうなものは準備して行き、飲食は屋台で。
そして巾着、下駄、扇子を持ち、お出かけください。
きっと浴衣効果30%増しですよ。
少なくとも僕には。
KUMA