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式は、無事に終わりました。
司会も出来ました。 めでたし。 おしまい。 なんて感じでさっさと締めたら、酷く幻滅されそうなので、 もうちょっとちゃんと書きます。 ~前回のあらすじ~ ひょんな事から、披露宴の司会をやることになった 野間大資と、友人JYUNYA。 普通ならば、取り立てて騒ぐほどのものでもないのだが、 彼ら二人は、世間知らず。 野間は生まれてこの方、外の世界を見た事が無い。 JYUNYAは、まだ自分は魔法が使えると信じている。 さあ、彼らの運命やいかに? …多少、事実と違う部分もありますが、 まあそこは、目をつぶっていただくとして。 挙式は、屋上のチャペルで行われました。 やや緊張気味の花婿と、目一杯着飾った花嫁。 そして、 そんなにカタコトなら、英語で話せば良いのにと思うくらいの神父。 通常ならば、含蓄のある言葉で、新郎新婦や列席した皆に教えを説くのだろうけれど、 日本語に自信が無いのかなんなのか、やけに音量が小さい。 「ゴニョゴニョ……チカイマスカ!?」 チカイマスカ、だけ自信があるのか、すごく強調する。 なんて、楽しい神父さんなのだろう。 とまぁ、新婦そっちのけで神父に注目しまくっていた野間でしたが、 挙式後に、披露宴の進行スタッフと初の打ち合わせがあるので、 式が終盤に向かっていくにしたがって緊張してきました。 式も無事に終わり、一足先に会場へ。 そこで、初めて「キャプテン」という名前で呼ばれている進行スタッフのリーダーと顔合わせ。 進行表に沿って説明がなされていきます。 …が、ものの5分で説明終了。スタンバイへ。 あれ? もうお終い? 焦る野間とJYUNYA。 二人の目が泳ぐ泳ぐ。 そんな二人を他所に、披露宴に出席する人が集まり、 キャプテンから開始の合図が。 我々は事前に新婦が作った台本を持っていたので、 基本的にはこの言葉どおりに喋ればいいのですが。 まず、開始の挨拶で早々にJYUNYAが噛みます。 相方が先に噛んだので、私は少し楽になり、 「3回噛んだら退場だぜ」 と、小声で勝手にルールを作りましたが、 その後の「新郎新婦入場」の掛け声で見事に噛みました。 「こいつら、高校からずっと人前で表現をしてきたんじゃないのか…?」 そんな声が聞こえてきそうです。 気が付けば、足が震えていました。 こんな緊張、舞台では味わった事がありません。 しかし、多少なりとも舞台慣れしている野間とJYUNYA。 規定の3回はとっくに超えて噛んでいるものの、披露宴はしっかりと進んでいきます。 というか、別段たいしたハプニングが起きたわけでも無いのです。 まぁ、起きたら大変なんですけどね。 台詞のタイミングをちょっと速く言ってしまったがために、 妙な間を作ってしまったりもしましたが、問題にするほどの事でもありません。 披露宴の途中に、くじ引きタイムがあったのですが、 その時なんかは結構楽しくなっちゃって、 調子に乗って色々喋ってしまいました。 「おめでとうございます!」 海老一染之助・染太郎か、野間か、というぐらい、この言葉を連呼してました。 多少、頭の中もめでたくなっていた感は否めません。 宴の終盤、新婦の言葉の件ではもらい泣きしてしまい、 それをしっかりと沢山の人に見られていたようで、 とても恥ずかしいです。 そして無事に披露宴が終わり、ぐったりとなる二人。 慣れない場所での本番だったけれど、見事乗りきりました。 彼らも少しは、世間を知り、表現者としても、人間としても成長した事でしょう。 そんな彼らの口から出た言葉は 「もう一回やれたら、完璧に出来るんだけど」 実に、不謹慎極まりない。 ご結婚、おめでとうございました。 末永く、お幸せになって下さいませ。 記:野間(ほっとした)大資 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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