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カテゴリ:みず
理・美容室が多い。
我が家から駅まで7分の徒歩間に、10軒は存在する。 1分に1・4軒も在るのに僕は、隣町の美容室に行く。 それは、自分でセットした髪形を、もしか担当の美容師さんなりに見られたら‥ 「俺(あたし)の切ったテクを、あんなセットに‥?!」 なんてガッカリされたくないので‥ なので出来れば、日常通らない道沿いの室に行きたい。 とかく「プロの人」や、ソレについて「学のある人」と対面すると緊張するものだ。 美容師さんは勿論‥ アパレル販売員‥ 大舞台で活動されてる俳優さん‥ 楽器売場の店員さん‥ 自分も割と好きな歌手・アーティストのマニア‥ 話していると自分のセンスが試されている様で、ヒヤヒヤしながら接している。 だからそんな時は、僕の十八番‥ 「調子よく下手に出る!」 これに限る。 とにかく 「勉強させて頂きます!」 そのスタイルで、質問と驚き・納得・感嘆をバランス良く繰り広げ、その場を立ち去る‥ これが28年生きて身に付けた技だ。 相手を高揚させ喋らせ、不意に脆弱な箇所へ質問を投げ掛け、怯んだすきに立ち去る。 たいてい携帯ショップで僕のその技が光る。 何の気なしに受話器モックを見ていると 「如何ですか~?」 とやってくる。 そして技が光る‥ (良いラインナップですねぇ) 「こちらが最新の機種になりますね」 (あっ本当だ、まだ温かいですねぇ) 「お客様現在は当社ケータイお使いでしょうか?」 (もうJ社からのご愛顧です) 「!有り難うございます~!」 (こちらこそいつもお世話になっております~。) -この辺りでもう、店員の気分は高揚し始めている- 「では機種変ですね」 (そうですね‥これ‐自分の携帯を出し‐も愛着があるんですけどね‥) 「へえ結構前のタイプですねぇ」 (苦渋の決断でここに来たというか‥ま、今は電源切って眠らせてますから大丈夫ですよ‥) 「あぁ‥でも気分変えるのも良いものですよ」 (そうですね‥それが『時代』ですもね) 「はぃこれなんてコンパクトで軽くて」 (‐自分の携帯をフワフワさせ‐‥これ重たいんですよね) 「今のだいぶ軽くなっ」 (想い出の分‥ですねぇ) -上がったテンションを下げる‥すると- 「テレビ見れますよ!」 (!ほぅ素敵ですねぇ!) 「コードレスのイヤホンで音楽も聴けるんですよ!」 (えーそんなうまい話‥無いでしょ~う!) 「あるんですよ!」 (はぁーそれが‥『?』‥『?』) 「‥『時代』ですから」 (そうなんですよねぇ、欲しくなっちゃうなぁ‥) 「!!良いですよー!これは絶対!」 そんなこんなで、様々な携帯の説明を聞き‥ 店員さんのテンションを上げ下げし、疲れさせる。 そして (いやぁ迷いますね‥) 「あとは好みになりますねえ、‥やはり」 (ですねぇー、んー‥このパカパカ開いたり閉じたりって、だいたいどれくらいの耐久回数なんですか?) 「え?‥どれくらい、回数ですか‥?」 (回数ですね。) 「ぃや、回‥数まではちょっと、何回とまでは言えないトコありますけど」 (あー‥そうですかぁ‥じゃぁ、すみません少し考えてみます‥) 「え‥あ、はぃ‥」 (すんません有り難うございました) -そして去る- 僕がどれ程パカパカするのか‥? そして、何を「少し考えてみる」のだろうか? あとに残された店員さんに、妙な疑問を残して姿をくらます。 なんと単なるはた迷惑な僕なのか‥。 僕は、意外とただの話好きなのかもしれない‥ 無口な北方の昭和男かと思いきや‥ これは新事実である。 ‐みずのしま‐ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月20日 13時44分13秒
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