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春一番が吹いた。
『もうすぐ春ですね、ちょっと気取ってみませんか』 とキャンディーズは歌うが、春一番を飴玉のようなに甘いものと考えていた自分がいけなかった。 気取った髪型はグッツングツンにかき回され、メガネを避けて眼球に直接砂が舞い込み、 手に持っていた弁当は風に煽られ悲しい有様に。 春一番という響きが宜しくない。 なんだか、暖かい風がフワリと彼女の髪を揺らすようではないか。 そもそも、春一番とは漁師さんがその時に吹く強風を警戒する意味でつけた言葉らしい。 つまり、危険な風なのだ。 実際、その風の影響で怪我をされる方もいることだし、 もっと…こう、仰々しい、禍々しい、刺々しい… 見るだけで目を背けたくなるような、そんな呼び名で然るべきなのだ。 まず、春がいかん。 春といえば、希望の季節。命が芽吹く季節。 そこに悪い意味など微塵も感じる事は出来ない。 春一番が吹くと、次の日は大抵は寒くなるらしい。 おまけに、天候が悪化する事もあるそうだ。 ここは、枯れ果てる意味を持つ「冬」の文字を入れない手は無いだろう。 そして、一番。 これも宜しくない。 どちらかというと、順位などの意味合いから良いイメージを持ちがちな言葉だ。 もっと、危ないという意味を前面に押し出す必要があると思う。 危ない順番…。 4、13と忌まれている番号は多々ある。 だが、やはり一番危ないのは一番槍だろう。 なにせ、合戦において一番初めに槍を合わせるのだから。 こと陣形だけで言うならば、インペリアルクロスにおけるベアの位置が一番危ないとも言えるが、 むしろテレーズのほうが良く死ぬので、なかなか難しい。 (なお、この際にベアはパリイ以外の行動はないと考える)。 話が逸れたが、一番槍ならば、槍という言葉もなんだか尖っている感じで痛そうだ。 一番を活かしているところなんか、むしろ評価されてもよい。 話しを総合すると、 『冬の一番槍』 これは、なかなか良い…と思ったが、なんだか冬がこれから始まる感じだ。 やはり、春の到来を告げる意味もあったほうが良いような…。 冬は撤退していく。撤退戦だ。 この風の陣が冬の最後尾にあたるわけである。 殿(しんがり)だ。 『冬の陣撤退戦 ―殿が見せる怒涛の波状攻撃―』 …どことなく、火サスっぽい感じになってしまった。 なにはともあれ、春の到来をただただ待つばかりである。 記:野間(弱点:寒さ)大資 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月25日 09時44分12秒
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