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バスローブを羽織り、お気に入りのジャズを流す。
目の見えない黒人が作った、ノリの良いナンバーだ。 指紋一つ無いワイングラスをバーカウンターに置き、 ワインセラーから生まれた年のカベルネ・ソーヴィニヨンを取り出す。 愛用のワインオープナーは、もう5年以上使い込んでいる。 このソムリエナイフをくれたマスターは、元気にしているだろうか。 …あの晩、あんな事件がなければ、 このナイフは、今でもマスターの元にあった筈なんだ。 カベルネ・ソーヴィニヨンをグラスに注ぐと、 芳醇なブドウの匂いが鼻をくすぐる。 グラスを持ち上げ、傾ける。 赤い色のその向こうに、幾つもの光が反射した。 グラスを通して見る夜景は、まるで、蜃気楼のようにぼんやりとしている。 あの日以来、ぐっすりと眠れた事は一度も無い。 あの日、あんな事件が起こらなければ…。 軽快なジャズのリズムとは反対に、私の心は、深く、沈んでいくのだった。 とまあ、僕のとある一日を覗いてもらったわけですが、 大抵いつもこんな感じです。 何が言いたいかといえば、つまり、酒なんて日常的に、 それこそ浴びるように飲んでいるんだよ、という事。 だから、たかが『カシスオレンジ』のような、可愛らしいお酒を飲んだくらいで、 やれ、事件だ、やれ、天災だといったように騒ぎ立てるのは如何なものか、と。 あんなもん、僕にとってはジュースみたいなものです。 だからいつも「じゃあジュースでいいか、同じだし」と、ジュースを飲んでいるのです。 これからだって、そう。 先日も、 「この店のカシスは、どんなものを使っているのかな」 と気になったから、たまたま頼んだだけ。 いや、一休ですけどね。店は。 上の話は全部嘘ですけど、実際野間が酒が飲めないのかというと、 そんな事は無いのです。 日本酒× 焼酎× ワイン× ビール× カクテル○ ランナー× バント× このように、飲める酒もあるのですわな。 一時期なんて、カクテルちょっとハマっていて、 自分用のシェイカーを持っていたくらいです。 あ、もうどこにあるのか分かりませんけどね、それ。 中でも『チャーリー・チャップリン』というカクテルが好きで、 当時はリキュールを揃えて、作っていたものです。 劇的にマズかったですけどね。 『カクテルは 金を払って 飲むものだ よな』 とその場で一句詠んだくらい、そしてわざわざ字を余らせるくらい、マズかったです。 コミックボンボンで連載されていた『OH!MYコンブ』という漫画に倣って、 自分で作ったリトルグルメを食べて、あまりの気持ち悪さにすぐに吐いた記憶がありますが、 まあ、あれよりは幾分マシだったとは思います。 僕が酒を飲まない理由は、 ・飲める種類が少ない ・『チャーリー・チャップリン』なんて気取った、気障ったらしい飲み物は、普通居酒屋には置いてない ・バーのカクテルは、値段が高い それと、 ・酒を飲んで気分が良くなるのが嫌い こんな感じです。 だから、ま、これからもあんまり飲まないでしょう。 ただそれは、飲めないからじゃないって事を、忘れるなかれ。 俺はザルだぜ?(「THIS BOφWY」の「IMAGE DOWN(Live ver)」における氷室京介っぽく)。 記:野間(ライブハウス武道館へようこそ)大資 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月12日 03時16分04秒
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