先日、初めて「オトナ買い」と言うものを経験しました。
オトナ買いといっても、駄菓子だったり、CDだったりと
様々あると思うのですが、今回僕が買ったものは漫画。
かつて持っていた漫画のワイド版を1巻から最終巻まで
一気に手に入れるというまさにオトナ買いです。
何故このオトナ買いをするに至ったかというと
事の発端は本棚を整理しようとしたところにあります。
未だに連載は続いているものの、モチベーションなのか
ただ興味が薄れてしまったのか、買い集めなくなってしまった漫画が
いくつかあったので、それをまとめて某中古本屋に
売りに行こうと思い立ち、それをキャリーバッグに詰め店に向かいました。
その店に着き、レジに持ってきた本を預けると、
買取査定に15分ほどかかるということだったので
そのくらいなら店内で待つか、と店内をうろつくことにしました。
CDコーナーをさっと見て、文庫本コーナーを通り
辿り着いたのは、そう漫画コーナー。
15分を潰すにはココが最適と、何か良い漫画はないかと
棚を見ているとそこで見つけてしまったのです。
「俺たちのフィールド」という漫画を。
この漫画は僕が学生時、サッカーをしていた頃、
リアルタイムに連載されていた漫画で、
サッカーをしている者にも、違和感なく読める作品なので
当時の日本サッカー事情も反映していて
ハマリにハマッた記憶があります。
そこにあった「俺フィー」は6巻から11巻、
飛んで20巻から28巻と完璧なものではありませんでした。
そこで僕はまあ15分だし、と軽い気持ちで
何故か28巻を手に取ってしまいました。
(…この時点で僕は過ちを犯していたのですが)
読み出して10過ぎた頃、店内放送が流れます。
「買取査定を番号札3番でお待ちのお客様、査定のほうが済みましたのでレジのほうにお越しください」
と言ったような気がしましたが、こっちはフランスW杯をかけた
日韓戦の大一番の真っ只中なのでレジに行ける訳がありません。
しばし呼び出しを無視し、試合に集中します。
しかしそれから約5分後、あろう事か28巻では日韓戦は終わらず、
29巻に続いているのです。
ここでやっと僕は店にある最終巻である28巻を
最初に手に取ったことの過ちに気付いてしまったのです。
僕はとりあえずレジに行って査定を頼んでいたものの査定額を聞き
そのお金を受け取り、自宅に戻りました。
部屋に戻るとそこには「すっきりした本棚」
そして財布には「家を出るときにはなかったお金」
頭の中には「さっきまでの日韓戦の続きを求めるサポーターこと私」
最後に目についたパソコン
この完璧な要素が揃った上で起こることはそう「オトナ買い」
以外には考えられないでしょう。
かくして先日、我が家に「俺たちのフィールド ワイド版 全18巻」
が晴れて届いたのです。
もちろん届いたその日に全巻読破しました。
その日の総読書時間約7時間。
気付けば深夜2時近かったですが、
深夜とは思えない爽快感で就寝することができました。
しかしやはりオトナ買いはたまにやるから良いのであって
頻繁にやっているとただの浪費家です。
これに味を占めず、僕は堅実に暮らしていくことを誓います。
ここで誓っとかないと、自分が心配なので…。
皆さんもオトナ買いはほどほどに。
KUMA